マル秘展が本当に最高だった話(美術館めぐり⑥)
2019年6本目の展覧会。念願のマル秘展に行ってきました。
本当に最高に楽しかったです。展示されている内容はもちろんのこと、展覧会としての体験デザインも素晴らしかったと感じました。
●楽しみ方のゆるやかなガイド
展示としては、デザイナーごとに過去の作品やスケッチ、メモ・プロトタイプなどを並べたものですが、それらをどのように見ると楽しめるかという補助線が入り口に引かれていました。
SNSシェアも奨励されていて、気兼ねなく写真撮影もできるし、発信が増えることで行く前後で作品と触れる機会も創出されていました。noteのアイコンが入っていることに、ひっそり感動。
●自分が見慣れたデザインの裏側が見られる
誰もが知るあんなデザイン、こんなデザインの裏側が見られて、興奮せざるを得ない。見慣れたロゴも、フォントやスペーシングにどれほどの工夫があるのかを実感できました。
●美しいデッサンやモノが、シンプルに尊い
本当に皆さんデッサンが上手…。プロダクトや建築に携わるデザイナーとしては、ある種当たり前なんだろうけど、原画を見ると本当にため息が出る…。手を動かすことの大切さと素晴らしさを感じました。
●デザイナーの頭の中を垣間見るワクワク
スケジュール管理から何気ないメモ、コンセプトメイクのプロセスや要件定義の裏側まで、世界をどう切り取り、どのようにスループット・アウトプットしているのかを覗き見ることができる贅沢。
整然としたものもあれば、雑然としたものもあるけれど、どれもみな独自の目線や解釈が込められていて、等しく美しかった。美しさは正しさで、素晴らしいプロダクトやコンセプトは必ず美しいのだと感じた。
●おわりに
超一流の頭の中が見られて、細やかで繊細で鮮やかなアウトプットに触れられて、本当に幸せな展覧会でした。
デザインに直接携わらない方でも、存分に楽しめる展覧会だと思います。ぜひ!
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