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【手技道コラムNo.40】~一年の締めくくりに・意識について~(再掲)

2014.12.21掲載

こんにちは、手技道の多治見です。

この手技道コラムが始まったのが、今年の3月29日。
コラム自体はまだ1年経っておりませんが、今回は私が担当する回では年内最後です。
この一年、締めくくりに今年学び感じていたこと、
「意識」についてお話させて頂きます。

コラムとしての纏めや総集は来年の1周年分の際に行いたいと思います。


今年一年皆様はどう過ごされましたでしょうか。
過ぎればあっという間だという方も沢山いらっしゃると思います。

以前からもそうですが、特にこの年は時間が早くなると常々院長が仰っていました。
それは、近代になって情報通信技術が飛躍的に発達し、iPhoneなどの携帯電話やノートパソコン、タブレットPC、インターネットなどの数年前と比べ飛躍的に技術が進展しました。

これは因果倶時と言い、よく言われる因果応報とは別に、結果には必ず原因が伴うという言葉です。
また、行動や原因が即繋がり直ぐに結果が現れる(因果)ということでもあり、まさにこの年はその間の時間間隔が更に短くなっているそうです。
元々仏教の世界では、目に見える物質世界とは違い、時間や空間は超越しており、原因と結果は前述の様に直ぐに繋がるそうですが、しかし、私達が生きる物質世界では、時間も空間も存在します。

手技道で因果倶時というように、こういったエネルギーなどの目に見えない世界での現象や因果関係などが、原遺障害を治す上で非常に重要な役割を果たすことが有ります。

それは本質的に人を良くするためです。
体感するのはとても難しいジャンルですが、実際治療において最も大切なことの一つであり、それを意識するかしないかで効果が変わることもあります。
この分野に関しては手技道でも施術者により習熟した知識、技術、精神性などが求められる大変難しい学問です。
それだけでなく、これからの変化する時代にも必要な要素です。

この見えない世界での話を沢山して多くのことを知った、宮古島での研修、先の変人会などの中で、「意識」という言葉を本年の各研修ではよく耳にし、常にどうすべきか考えてきました。
まず何を行うにも意識をせねば始まりません。
そして、それを行動として起こさねば、現実を変えることは出来ません。
これらは宮古島の研修で様々なゲストのお話を伺い学んだことです。

また、同時に変人会では、歯科医の先生やヴォイストレーニングの講師の先生、ヒーラーの方々から、自分の体、心、精神、健康状態など、様々なものが、自らの発した言葉は言霊として、人に影響を与え、時には人を助け癒やし、時には人を傷つけ自らをも傷つけるということを教えて頂きました。
笑う門には福来たる、類は友を呼ぶ、人を呪わば穴二つ。
よく言い表したものだと思います。

人の行いには、身業・口業・意業というものがあり、これらを極めることは最高の行だそうです。
身業=身体で行うこと、行動
口業=言葉を発すること
意業=ものごとを考えたり、感じること

どれも本年の学びに通じるものが有り、また来年以降も更に意識し行っていきたいことです。

ただ、これら意識・精神、その根底にあるのは「魂」です。
魂とはその人の本質の根源です。

これまでコラムでお話させて頂いた健康の条件には「呼吸・食事・睡眠・運動・精神」があり、逆にこれらが健康を害する要因ともなっています。
患者さんの中にも、中々自分の行動を改めることが出来ないと仰っしゃる方が居りますが、
遺伝子や不慮の事故などを除けば、本来自分が行ってきた結果が病気として現れていることがその殆どです。

私達は施術を通して身体を治し、元の状態に戻そうとするわけですが、
同時に何故そうなったのか、どうすれば変えていけるのか、
共に考え導いて差し上げることも治療家の役目です。
患者さん自身がそれを意識し、自ら行動を変えてくださると
本当に驚くほどその方の回復速度が変わり、みるみる良くなっていきます。

特に手技道の施術では、脳にある記憶領域の海馬体に作用させ、本来の自分の肉体の状態に自らの細胞を戻そうと活動させることを目的としています。
それは、男性は15才前後、女性は12才前後
(どちらも生物として出産をするのに最も元気な年齢)を指標に変化していきますが、
最終的には赤ちゃんのように活性化した細胞を身体が思い出そうとするわけです。
実際肉体年齢が若いという方はこれと同じ状態にあります。

ただ、そういった細胞の修復も自分の身体に負担がかかっていると自覚できない感覚鈍麻や、自分の生活も行動も現状を把握も意識も出来ないという方は、なかなか治療の回数も時間も掛かってしまいます。

意識を持って、身体が変わってきた方はお互いに本当に嬉しくいつも笑顔でご来院してくれるようになります。
そんな方をお迎えするのは、心から楽しみで嬉しく思っております。
こんな方々に一言「ありがとう」と言って頂けるのは、先の門田先生のコラムで歌を披露した佐藤志保さんがお礼を言ってくださった方にその何十倍もの感謝を感じるように、本当にこの仕事をしていてよかったなと、いつも感じます。

勉強会に参加し、院長からもとても成長したと伝えてもらっていた方は、意識は考えても変わることは出来ないもの、素直に感じたこと、思ったことをすぐに行動に移したことで、自然体になっていったと教えて下さいました。

治療の現場においても単に知識に頼るのではなく、患者さんの体の声を聞こう、本当にこの人のために成ることをしようと意識したときこそ、自然とその人の辛いポイントが分かることがあります。
これからも自分が何を行うべきか、素直に、自然体で感じ行っていけたらと思います。

最後になりましたが、今年一年本当にお疲れ様でした。
来年も皆様にとって良い年であることを祈って。

担当:多治見 誠


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