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TRPで「公正証書」の説明きいてみた

ゲイカップルの悩み。それは、

――法的なつながり――

同性カップルは、日本では結婚できず他人のまま。
そこで、当事者なら一度は耳にしたであろう「公正証書」。

こいつが一体なんなのかわからない。
むずい。
面倒くさい。
費用が高い。

ということで、プロに相談してみた。

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2022年4月24日(日)小雨。
メイン会場の代々木公園。東京レインボープライド2022。
私は東京レインボープライド2022の「日本司法書士会連合会」のブースで話を聞くことに。

突っ立てると声を掛けてくれて、そのままパイプ椅子に座った。

「日本司法書士会連合会」は怪しくはなく、司法書士になったら入る団体で、各都道府県に拠点があるみたい。

日本司法書士会連合会
法務局又は地方法務局の管轄区域ごとに設立され~(中略)~司法書士は、司法書士会を通じ日本司法書士会連合会に備え付けられた司法書士名簿に登録することが義務付けられている。

Wikipediaより

さて、知らない事は沢山ある。
いろいろ質問してみた。



① 公正証書っていまいち内容がわからなくて


ゆき「公正証書っていまいち内容がわからなくて…」
連合会の方「契約、と呼ばれるものや、遺言書など、パッケージにして1つにするものが公正証書です。図解にしたのがこちらです。」

※ SNSアップの許可を頂いています

ゆき「おお・・・これは分かりやすい」
連合会の方「"任意後見契約"、"遺言"、そして"パートナーシップ合意契約書"、同性カップルには、この3つが最低限必要と考えています。」

さて、任意後見契約とは、パートナーが認知症などで判断能力を失った後に、財産管理をできる契約らしい。

任意後見
任意後見は、将来の後見人の候補者を本人があらかじめ選任しておくものである。~(中略)~
後見人候補者(受任者)と本人が契約当事者である。この契約は、公正証書によって行われる。

WikiPediaより

父親が認知症なので、少しは知識がある。

認知症のパートナーが訪問販売でハンコを押してしまったときに後見人が解約できたり(*1)、認知症のパートナーが暗証番号を忘れた口座から銀行の許可をもらってお金を引き出せたり、老人ホームの契約を代行できたり、といった権限を、契約書に書いて備える。

契約書、って…なんか
敷居高そ~汗

(*1)2022.08.10記
" 任意 " 後見人は「取消権」がないため無理と判明。

任意後見人でも「取消権」を明記できることが判明(公証役場に確認済み)。

② 同性パートナーがICUに入っても会える方法ありますか?


ゆき「同性パートナーがICUに入っても会える方法ありますか?「植物人間になったらパートナーを家族扱いしてくれ」的な同意書を独自に書いてはいるのですが・・・意味あります?」
連合会の方「もちろん意味はあります。加えて公正証書を作れば説得力が増します。」
ゆき「(おお!)ブルボンヌさんのブログにあるご友人のお話、ショックを受けました。パートナーが病院で家族扱いされないこと、危機を感じました。」
連合会の方「ですよね。実は、家族扱いされないのは法律の縛りではなく、各病院のローカルルールなんですよね。最近は病院側も公正証書を認知してきているので、見せれば理解を促しやすいですよ。」

なんか対処できそう!

③ 公正証書って何ページくらいですか?


ゆき「公正証書って何ページくらいですか?」
連合会の方「見本をどうぞ。」
ゆき「おいくらぐらいなんでしょう(20ページくらいある、すご~!)」
連合会の方「ご自身で作る場合は手数料など6~7万円。司法書士への報酬など加えると各+8万円ほどで、合計20~30万円くらい見るといいですね。」

ページに対して費用がすごー。

④ 作成したいとき、どこに連絡すりゃええですか


ゆき「公正証書を作成したいとき、どこに連絡すりゃええですか」
連合会の方「地域の司法書士会にお電話ください(※)。司法書士を紹介いただけます。また、LGBTに理解のある司法書士をネットで調べておいて相談するのもよいでしょう。」

去り際に、区を担当する司法書士の方をご紹介頂いた。

※司法書士に頼まず、当人たちが公証役場と直接連携して作っている方もいるので一概に司法書士に頼まなきゃいけないとは言えない(勉強中)

無料で30分ほど相談させていただき(有難い!)、お辞儀をしてブースを出た。

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・・・・最終的な感想。
費用的にも、覚悟的にも、大変だなという感じ。
(2人でやることだし)

ううむ、早く作ったほうがいいのは分かっているのだが。

それでも、公正証書を知る一歩になったのは大きい。そして…同性カップル向けのモデルケースがある。
不安なのは、僕らだけじゃないんだ!



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