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経営者の孤独と潜在意識〜静かさは心の安らぎ

|インスピライフエッセイ|シュウ
経営者は孤独。私が潜在意識に興味を持ったきっかけは
孤独の中で、自分の芯になるものが見つけられそうだったから。

     「静寂は問題を解決する」J・マーフィー

今回は、前職である飲食店経営のエピソードにからめて、
静かさと向き合う大切さをお話しますね。

・私の経験 商売初心者から30年経営した経緯と悩み


私は平成元年、21歳でスナックのママに
就任したことをきっかけに、
その後スナックやカクテルバーなどの
飲食店を30年経営してきました。

飲食店を開業して3年もてば、よくやった、
といわれる夜の街で、
水商売を30年も続けられたことは、
とても貴重な経験でした。

その分、たくさんのお客さまの人生の
生き方に触れてこられたということです。

実際、いろいろなタイプの方がおりましたので、
わたし自身も成長させていただきました。

いまでこそ20代の起業者も多くなりましたが、
私のころの20代といえば、同世代は学生か
会社に入社したばかり、

早ければ女の同級生などは結婚、
出産で家庭に入る年代です。

周りに、私のような、お店を経営している
若い世代などいませんでした。

私が育った環境は、元家業や親族も個人の
飲食店経営をしていたので、
自立することは当たり前、

接客や、料理などは馴染みがあったので、
さほど困ることはなかったのですが、

お店の経営に必要な、お金、集客、顧客管理、
従業員の教育と給与、取引先や異業種との
付き合い・・・など、

経営者にはやるべきことが
たくさんあるのに

肝心なことを知らないままお店を
持ってしまったのです。

わからないことも、煮詰まることもあり、
いつも目の前に

壁が立ちはだかっているような状態で、
すべてが手探りでした。

同世代に経営の悩みを話したところで、
理解されるわけがなく、
お客様には経営者も大勢いらっしゃいましたが、

まさかお客様に、心の内や経営のことを
相談するわけにもいかずにいました。

経営者は孤独と言いますが、
例え経営者同士であっても、

腹のそこに持っている悩みや
苦悩を吐露できる相手は少なく、

問題に直面し、即断が必要な
悩みを抱えながら、

日々の運営を続けることは、
まさに孤独な生き方です。

のちには、起業塾などで仲間も
増えましたが、

それでも、さらりとした
お付き合いなものです。

商工会の青年部で事業者相談などを
経験したときには

やはり懐具合と健康、
先々の不安などの悩みが多く。

ほとんどが誰にも話せないまま、
ためてしまって、
問題が大きくなってしまう例も見てきました。

ですので、会社員だけではなく、起業者、
商店経営者にこそ
相談相手は必要だな、と感じていました。

・潜在意識とは~潜在意識と直感の力

そんなことで、経営に必要なことは、
ほとんど見よう見まねか、

経営の哲学書やメンタル本など、
本からの独学でした。

そんな手探りの中、ふと手にした本が
潜在意識の活かし方について書かれた

引き寄せのゴールデンルールの著者
ジョセフ・マーフィー博士の
「成功法則」の本でした。

その本には、
「良いことを思えばよいことが起こる。
悪いことを考えれば悪いことが起こる。」

「想像することが自分の生き方を作っていく。」

「はっきりとした目的と自分の意志
思考を持って、
物事に取りかかって行けば、
必ず思い通りの結果が出る。」

というように、
「経営も仕事も自分の人生も、
まず、
自分の内なる力、潜在意識の力を信じなさい」

と書いてあり、
妙に「内なる自分」とは、
どんなことなのか知りたくなったことを覚えています。

解決がむずかしいトラブルなどが重なると、
つい、最悪のことを考えてしまいがちですが、
マーフィーの本に出会い、
何が起きても「悪く」考えることはなくなりました。

「考えたことは思い通りになる」からです。
悪く叶うのは避けたいですよね( ´∀` )

そして、しばしば思いの通りになる
体験をしたことで、
読むほどに興味は増し、

30年経った今、カウンセラーとして、
活動するきっかけになった、
元祖といえるバイブルのひとつです。

いつも、その考えを念頭に、
経営もプライベートも過ごしてきました。

中でも、「直感」という感性は、
潜在意識とともにあるからこそ
信頼している能力の一つです。


・エピソード ~施工代が足りない!


こんなことがありました。


直感と行動とお金まわり

二店舗目となる、
本格的な「ジャズ・オーセンティックバー」を
開店しようとした時のことです。

その半年ほど前、
姉と米国を旅行する機会がありました。

そのときに宿泊した
ホテルバーのラウンジの雰囲気がすごく気に入って、
帰宅しても、忘れられないのです。

オイルランプが灯り、
語り合えるバーラウンジ。

残像は広がるばかりです。

とうとう
そんな店を創りたくなって行動しました。

以前に銀行から借りた資金は、
すでに完済していたので、

新店舗の資金も
すぐに出してくれるだろうと思い、

店舗契約、設計、施工と、
先走って進めてしまったのです。

もちろん、計画書は提出していましたが
朝一番に融資不可の電話が!

クラクラめまいがしました。
どうしよう、手許金だけではたりない。

途方に暮れて、再びベットにもぐりこんで、
天井をぼんやり眺めていましたら

ふと、借りたテナントビルの、
オーナーの顔が浮かんだのです。

―正直に話してみよう。

そう腹をくくって伺い、
融資が無理で施工代が足りないと相談しました。

そうしたら、すぐに、
家賃と一緒に分割返済でいいよ、と
その場で手続き書を作成してくれたのです。

施工費の半分、
600万円くらいだったと思います。
しかも無利息です。

完済するまでは譲渡権利はビル側に、
という条件はありましたが、
結局、銀行より負担なく借りることができたのです。

その後、
違う銀行に企画書を提出してみたところ、
運転資金も兼ねて融資されました。

そちらも低金利です。

最初の融資が却下されたことで、
結果、利息がない、
もしくは低い利息で融資されたのです。

なんともハラハラなできごとですが、
これが潜在意識を理解して、
起こったことを鳥の目で眺める、

という事なのだと思います。

あの日、
寝起きに不幸の電話を受けてしまった!
と、嘆くばかりでしたら、
ことは動かなかったはずです。

一度、ぼんやり
天井を眺める余裕を作ったことで、
次の手段に移せた。

そして、最悪を考えなかった。
(そんな選択はなかった)

潜在意識が働く特徴を知っていたから
「直感」に従えたのだと思います。

今でもあの時の、
飛び起きて行動した
ドキドキさを思い出すことがあります。

私にとって、潜在意識というのは、
仕事をするうえでもふだんでも

問題や危機に素早く
(力の及ばないところの大きな力で)
対応してくれる大切な思考学であり、

数多くのつまずきがあっても、
前に前に、すすみたい自分を
信頼することで働く原動力なのです。


・孤独へのアプローチ 


あなたは、
スピリチュアルや潜在意識など、
まゆつばもので怪しい、

と思っているかも知れません。

まさに、そう思うことが「意識」です!笑

自分の内にある無意識の存在を知り、
意識の扱い方を学んでいくと、
心が一体感を得ることができます。

心は何層にもなっていて、
わたしでさえ、何人もの「わたし」と
向かい合うことがあります。

悩みや心配ごとに囲まれているときでしたら、
頭の中はにぎやかなものです。

そのにぎやかさを、玉ねぎの皮をむくように、
ひとつひとつ解放していくと、
静かになってくるのです。

静かさは心の安らぎ


静けさは、こころの安らぎです。

私は、お店を経営しているとき、
人と接する「仕事」は大好きでしたが、

経営となると、お金や人員の悩みから
解放されることはありませんでした。

ですから、いつも頭の中が忙しく、
にぎやかだったんですね。

やがて、病気を誘発してしまうほどの
ストレスになります。

ですが、自分が
「考えている事の中心」と
「現在地」がわかることで、
落ち着きが増し、

アイディアや閃き、
適切な判断ができるようになってくるのです。

経営者にとって、
周りの空気や不安、
心配に飲まれないよう、

自分のこころの立ち位置を
把握しておくことは大切なことです。

バーには、そういった
自分の「間」をとりに来店する方が
よくいらしていましたし、

わたしも、癒しどころとして、
接してただきたい、と努めていました。

こころを静められる場所は、
潜在意識と向かい合っている場所でもあるのです。

経営者にこそ、
内なる心を知って、
安らぐひとときが必要なのです。

人には、安心して語り合える友が必要です。
今は、お店を手放してしまい、
手段は違いますが、

私は、
いつでもこころに寄り添い
お役に立ちたいと思っています。

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