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取り入れやすい地震意識対策を

町中でのんびり買い物をしていた時、「地震イツモノート」なる本が目にとまりました。

黄色の紙に緑のインクで刷られた文庫版を気にいり購入。

ひとまわり大きい書籍版や、「親子のための地震イツモノート」などもあるそうです。

こちらの本は執筆されたのが二〇〇七年のため、基本トピックは阪神淡路大震災で、当然ですが東日本大震災やそれ以降の地震については書かれてはいません。
ですが、イラストで分かりやすく視覚化されていたり、被災者の皆様の体験談がカテゴリわけされて記載されていて、目を通して良かったと思えた本でした。

例えば、布ガムテープ&油性マジックの役立て方。
家族が違う場所にいる時間に被災した時、布ガムテープに
「〇月×日 16:00 ■■体育館に避難しました 太郎&花子」
等と行き先を書いて玄関に貼り、後で帰ってきた家族に連絡先を知らせるのに使えるというライフハック。
紙に書くのと違って破れにくいので連絡を見失う確率が減り、油性マジックなので雨や雪でも文字が残ります。

ガムテープは中の紙芯を抜いて潰すと鞄に入れやすい、という警視庁警備部災害対策課さんのこのツイートを見てから、さっそく避難バッグに入れています。
骨折者の添木を固定したり、割れたガラス窓の応急処置をしたり、とかく汎用性の高いアイテムなので知れて良かった情報でした。
表面がツルツルのクラフトテープではなく、布ガムテープ推奨です。

押し入れに懐中電灯があったよね、出してこよう……と震災後に思っても、倒れた家具が押し入れをふさいでしまいとても取りにいけなかった! というような事例も書かれていました。
私が胆振地震で被災した際、幸いにも懐中電灯はすぐ取れる位置にあったため停電下でも光源を確保して動くことができました。義母と同居を始めたので、懐中電灯をもう一つ増やして備えています。

我が家愛用の懐中電灯はこちら。センサーライトになる上に単体で自立してくれるので、普段は一本をトイレの近くの廊下に置いています。(トイレに行く時足元を照らしてくれる)
作業時に両手を自由に使えるよう、この懐中電灯にストラップを通し、ネックストラップもつけています。

来るか分からない地震に対して必要以上に過敏になり、どうしようどうしようとネガティブになってしまうのは精神衛生上よろしくありません。
ですが、「この先百年この地域は絶対地震がきません」とも言えない中で、余裕のある時にシミュレーションをしてみたり、家族でどう集合するかを話し合ったり。そうした小さな予行演習が習慣付けば、いざという時に必要以上にすくまずに動けるのではないかと思います。

私は眼鏡ユーザーなので眼鏡の死守が必須なのですが、胆振地震では揺れに動転して即座に眼鏡を掴めませんでした。とっさの時に出来る事は多くないと痛感。
次こそはメガネを真っ先に確保……いや、もちろん次の地震なんてこない方がいいんですけどね! 対策意識だけは忘れないでいたいです。

ほんの数千円の懐中電灯で、被災時の安心が買えるなら安いもの。と、実際に被災を経験した今でははっきりと言えます。
地震がこなかったら、来なくてよかったね、と思えるお守りのようなものだと考えていれば気分も楽です。

有料マガジンにて被災時の状況を語っています。
気になった方はよろしければご覧ください。

被災後の無料noteもあります。

阪神淡路大震災から、明日で二十四年を迎えます。
あの時、学校に行こうと思った矢先にテレビで報道されたニュースに、子供心に「大変なことになった」と思ったのを覚えています。当時兵庫に親戚がいたので心配でした。
この被害をご存じない若い方も増えているかもと思い、よい本に出会えたので推薦図書タグに参加させていただきました。

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