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オススメしたいステキマガジン

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スキのストリームに埋もれさせるにはもったいない、沢村の備忘録的マガジン。読んで「これはためになる~」「はぁーええ話や…」と感じた記事をまとめさせていただいています。
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#コラム

Q.執筆する際の健康法を教えてください|海猫沢 めろん

海猫沢です。 コロナがここまでヒドイことになるとは思ってもいなかった……。 文フリに出す予定だったバンド「エリーツ」の同人誌、ゲームマーケットに出す予定だった新作ゲーム3本、今月発売予定だったエッセイ本、そして雑誌の連載、ぜんぶ止まってます。 私くらいの下級国民になると一家離散で家がなくなっても動じないわけですが、ギリギリになったら使う予定の竹槍を磨いて永田町あたりをググってます。 さて、今回の相談です。 今月の相談者:たってぃさん(36歳・会社員) 執筆歴:15年 ご相

お休みやリフレッシュのことを本気で考えるようになった

最近、岸田奈美さんのnote、「【ご報告】推されたので休業します」 を読んでけっこう激しく共感したというか、心が揺さぶられたところがあったのです。 もし興味があったら、ご一読願えたらと思うのですが、読めない方のために少し説明をすると、岸田奈美さんはいつも奇想天外で、奇跡的なハプニングに遭遇する稀有な御人であり、最近は部屋に汚水がぶちまけられたり、本当に大変な目に遭遇していたみたいで。 それで、「元気なのに、休みます!」という宣言をされて(←一方的に宣言したわけではなく

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改姓のこと

 結婚後の姓は篠原です。 理由は、96%の女性が姓を変えているからです。 私が結婚するまでの間に選択的夫婦別姓を強く支持した友人たちが結婚していきました。 最後まで事実婚と迷った友人は夫の姓を名乗っています。 別の友人は、未だに改姓したことに納得がいっていないと口にしました。 改姓が嫌で大喧嘩になったというバービーさんのインタビューも読みました。 結婚を報告した友人は私の名前が変わることを寂しがっていました。  私は自分の姓に強い頓着がない上に夫も同じくらいの熱量だったので

Q.思うように文字数が増やせません|海猫沢 めろん

こんにちは。海猫沢です。 前回から始まった悩み相談コーナーですが、いろいろなお悩みありがとうございます。 ぼくも常に悩んでいるのでみんなの悩みは他人事だと思えません。機会があればサシで話がしたいですね。 というところで今回の悩みですが、ちょっと長くなりそうなので急いで本題にはいります。 長編を書こうとしてもぜんぜん書けない今月の相談者:紫津夕輝さん(24歳) 執筆歴:8年目 ご相談内容:8万文字以上の長編にしたいと思っています。でも長編が書けないです。よくて5万文字くらい

クリエイターの「決断疲れ」にゾッとした

同僚さんと飲んだ時に、めちゃくちゃ腹落ちする話をしてもらったので、備忘録としてnoteに書いてまとめておきます。「決断」の話。 人は1日の間に「9,000回以上の決断」をする決断、という言葉にすると大層になってしまうけど「お菓子を買うか買わないか」「お昼は外食かオフィスで食べるか」といった細かなことも「決断」とカウントするらしく、これを1日で計9,000回近くしているらしい。 加えて、1日の決断数が10,000回を超えると「決断疲れ」に陥るらしい。決断疲れになると脳などは

自分を好きになる方法

そとです! 知らないうちにnoteのフォロワーがとても増えていて(3800人…)びっくりしました。一年前にふたつだけ記事を書いて、それから何も書いていなかったのに、どこからかここを見つけてきてくれて、きっと何かの足しにしてもらえたのかなと思うと、記事を書いて良かったです。ありがとうございます。 わたしはそんなに書くネタを持っているほうではないのですが、せっかくなので、去年見つけたちょっとした方法をひとつ書いておこうと思います。 「自分を好きになる方法」です。 シンプルだ

アンチフェミの手引き

 2021年11月初めに、米山隆一氏の騒動から派生した、室井佑月氏 vs フェミニスト軍団(仁藤夢乃・石川優実・北原みのり)は室井氏の最終通告により終戦を見せたかに思われました(顛末は下記note)。 しかし、一歩退いた室井氏に対して仁籐氏の取った行動は… 江戸の敵を長崎で討つ作戦!!! 既に多くのみなさまの心をザワつかせ、多くの批判を浴びようともなんのその。これぞ「わきまえない」「もう空気なんて読まない」「無敵モード」の真骨頂!本領発揮!と言った所です。フェミニスト界

『せっかく書いたし、もう少し読まれたらうれしいな』って人向けのヒントまとめ。

せっかく書いたら、読んでほしい。 読まれたら、うれしい。 でも、なかなか読まれないよね。 + Twitterでときどき、#いいねしてくれた人のnote読む をやっています。これまで300作品以上いいね読みで出会いました。どれも素敵な文章で、感想をツイートしてスキを伝えまくっております。 いいねしてくれた人のnoteのページにいって、どれ読もうかな……としていく。 至福の親指。 その時間が、とても好き。 いいね読みしていくなかで「これ読もうかな」となりやすいのはこんな

5歳娘が喧嘩の仲裁をしたら蟲柱になった話

娘をママチャリに乗せて爆走していました。保育所のお友達が何人か遊んでいる場に出くわします。 よくある保育園帰りの働く親の風景です。 ちょっと違うのは、私たち家族が、東京から1400km離れたところにある沖縄県の竹富島で暮らしているということ。人口350人ほどの小さな島は、全体が国立公園に含まれています。国の「重要伝統的建造物群保全地区」に指定されているので、伝統的な琉球建築の家屋が並び、赤瓦屋根の上にはひとつひとつ表情の違うシーサーが。そんな集落の中で生活をしています。

マニュアルを外れても、誰かの人生を良くするためにはたらきたい

「ほら、私も歳でしょ? 遺品のことで息子が困らないようにしたくて」 ネット通販の電話窓口で、こんな相談を受けたことがある。相手は80代の女性。知的障害のあるご子息が混乱しないよう、購入したエアコン2台の保証内容を変更したいと言うのだ。 私がはたらいていた通販サイトでは、一部の商品限定で、オリジナルの延長保証に加入できる。 簡単に説明すると、通常1年間のメーカー保証に、うちの延長保証が4年。計5年間の修理保証を受けられる、といったサービスだ。延長期間は商品によってまちまち

あかりをつけて【家族とわたし】#5 瀧波わか

くらいへや 2020年初春。光差す季節、であるはずの時期。 世界中で猛威をふるう新型ウイルスの影響が、我が家にも訪れていた。 外出自粛に保育園の長期休園。 それに伴う、完全リモートワークと自宅保育の両立に、頭を悩ませていた。 娘は、3歳。 会話で意思疎通はできても、大人のように1人で長い時間を過ごすことは難しい。 自宅で親と過ごしせることが嬉しいのか、いつも以上に「ねぇねぇ、ママみて」「ママこっちきて!」の要求は強かったように思う。 人命がかかっているのだから、外出自

かわいい人にかわいいと言うのは、僕としては結構ありえない

(このエッセイは微妙にではありますが前回のエッセイと繋がっています) ーーーーーー  移動教室の夜は、どうして好きな人の話になるんだろう。  中2のときもそうだった。僕は口を割らなかったが、2つ隣の布団で寝ていた同級生は僕と同じ人を好きだと言った。彼は騒がしくもなければ静かでもない、嫌われてはいないがモテてもいない、つまりは普通の中学生だった。  会話はヒソヒソと続き、就寝時間を軽くすぎた頃、突然彼が「あー!」と、必殺技を出すときのような声量で叫んだ。 「あー! 〇〇、お

月を買った、或いは私の願望を買った。

ずっと欲しかった、月の間接照明を買った。 2020年の#買ってよかったもの にも書きましたが。これ本当に素敵なんです。点灯すると月面がリアルに浮き上がって、本当に月を手に入れたみたい。 ブックライトには少々暗いけれど、白色の月にも、黄色の月にも変えられる。(私は暖色の黄色蛍光の気分が多いです。) 年内に引越す予定の為、断捨離をしながら部屋を整理している最中なのに、気付いたらポチっていた。 この前の、楽天スーパーセールで。 「あったら気分が上がりそうだけど、無くても問題な

オルタネートな平成

改元して今日でちょうど1年が経過したが、平成生まれ、平成育ちの自分としては、古さの代名詞としての昭和(すみません)と、新しさの代名詞としての令和のはざまで未だに宙ぶらりんな気分でいる。それはともかく、今回はジャニーズのアイドルグループ、Hey! Say! JUMPにまつわるタイポグラフィの話をしたい。 以前勤務していたデザイン事務所でテレビ情報誌の表紙デザインを担当していた頃、2、3号に一度はHey! Say! JUMPが誌面に登場していた。といっても、デザインするのは表紙