乾 周平(Shuhei Inui)/OdeCode

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最近の記事

日本の未来への期待がつまった『2020年6月30日にまたここで会おう』

講演会の内容を文章にしたものなので、とてもすらすら読みやすかったです。それでいて、講演会の熱量もしっかりと伝わってきました。 「未来に向けて、自分も何か行動を起こそう!」そんな刺激を得ることができる一冊だと感じました。  本にも書きましたが、仏教には「自燈明」という言葉があります。開祖のブッダが亡くなるとき、弟子たちに「これから私たちは何を頼っていきていけばいいのでしょうか」と聞かれて、ブッダは、「わしが死んだら、自分で考えて自分で決めろ。大事なことはすべて教えた」と答え

    • イノベーションが起こる場所を教えてくれる『パラダイムの魔力』

      自分が今いるゲームのルール=パラダイムは何なのか? 問題や過去にとらわれることなく、次の時代を見据えて動いていくために必要な視点がある。そんなことに気づかせてくれる本だと思います。 経営者だけの話ではない。だれもが例外なく、問題が発生してから、それに対応する古いスタイルから、問題が起こるまえに、その可能性を予見し、問題発生を未然に防ぐ新しいスタイルに変えていかなければならない。 問題解決から機会発見へ。激動の時代の経営に必要な「先見性」。 パラダイムとは、ルールと規範で

      • 組織を考える時に読むべき『失敗の本質』

        かなり昔に読んだ本なので、残っていた当時のメモを辿りながら。 日本軍の失敗の本質とは、組織としての日本軍が、環境の変化に合わせて自らの戦略や組織を主体的に変革することができなかったということに他ならない。組織内の融和と調和を重視し、その維持に多大のエネルギーと時間を投資せざるを得なかった。このため、組織としての自己革新能力を持つことができなかったのである。 「変わる」のって本当にたいへんなこと。自分一人が変わるのもそうなのに、組織を変えるとなるとなおさら。大きなエネルギー

        • 環境問題の認識に新しい視点を与えてくれた『人新世の「資本論」』

          中央公論新社が主催する「新書大賞2021」の大賞となった本。 本屋さんでも平積みにされていて、とても気になったので読んでみました。350ページほどあるのですが、構成も分かりやすく、主張とそれを支える論理も理解しやすかったです。明確なポジションをとるために、他の主張と比較がなされている点も良かったです。 資本主義・気候危機について、関心を向けるきっかけを与えてくれた一冊でした。私の世界の見方に影響を与えたことは間違いなさそうです。 以下、引用とコメント。 人類の経済活動が

        日本の未来への期待がつまった『2020年6月30日にまたここで会おう』

          「ソウルフル・ワールド」は、なぜ今の時代にこそ見るべき作品なのか?

          外出自粛やリモートワークによって、刺激の少ない・代わり映えのない生活になってしまったと感じている人は多いのではないでしょうか? Disney+にて独占配信されている『ソウルフル・ワールド』は、そんな人にこそ見てほしい作品だと感じました。 ※一部、ネタバレを含む可能性があるので、鑑賞予定の方は映画を見てから記事を読むことをおすすめします! Twitterで誰かの感想を見かけたことがきっかけで、私はこの作品のことを知りました。それ以来どうしても映画が見たくなり、新たにDisn

          「ソウルフル・ワールド」は、なぜ今の時代にこそ見るべき作品なのか?

          なんのために視座を高く持ち、視野を広げるのか?

          みなさんは「ドリーム」という映画をご存知でしょうか? ※少し映画の内容のネタバレ含みます 舞台は宇宙開発の拠点であるNASA。 夢を追い続ける女性たちが、 理不尽な障害にキャリアアップを阻まれながらも、 自らの手で未来を切り拓いていくというストーリー。 実話に基づくサクセス・ストーリーらしいです。 話は3人の女性を中心に展開します。 それぞれの女性に、心を打つ素敵な場面があります。 どれも印象的なのですが、 最近になってよく思い出すシーンがあります。 それが、管理職

          なんのために視座を高く持ち、視野を広げるのか?