try! Swift 2019復習その6 Cocoa Bindings

MacアプリとCocoa Bindingでより良い開発ツールをつくろう

こちらはワークショップ。英題は"Better Developer Tooling by writing your own Mac Apps with Cocoa Bindings"。「Cocoaバインディング」というのはそういうものがあることすら知らなくて、単純に「macOSアプリでツールをつくる」というところに今興味があるのでこちらをチョイスした。

で、これがめちゃくちゃ便利で、IBでポチポチやるだけで（ほぼコードを書かず）結構な機能のアプリがつくれてしまう。

ツールは開発においてとても重要です。しかし、多くの場合、不格好なHTMLのインタフェースや覚えにくい難解なコマンドラインインタフェースによって、実際の作業はとても面倒です。この問題に対する良い解決策は、素敵なUIでこれらのタスクを解決するプロトタイプのmacOSアプリケーションを開発することです。さらに良いことは、Swiftで書かれているので、チームの開発者の手で簡単に拡張することができます。このようなツールを適用できる分野の例としては、テスト、データ生成、QA、ネットワークシミュレーション、可視化、またはコマンドラインインターフェイスがあります。このワークショップでは、複雑なmacOSアプリケーションを驚くほど速く開発するために、Cocoa Bindingsの概念を利用しています。またmacOSとiOSの間のいくつかの違いに触れ、最後には、あなたのアプリから直接Unixサービスあるいはコマンドラインツールと対話する方法を説明します。ワークショップはいくつかのツールアプリを実装するので、みなさんは基礎となる概念と技術をよく理解することができます。このワークショップの重要なポイントは、不正なbashハックではなく、素晴らしいmacOSアプリを使って日常的なツールの問題を解決できることです。

ちなみに講師はBenedikt Terhechteさんで、本編でもKeypathのためになるプレゼンをしてくれた方。ワークショップも非常にわかりやすく、要領よくツボをついたカリキュラムだった。

以下ワークショップ中に書いたメモを整えたもの：

配列をTable Viewに表示する

以下のようなシンプルなモデルがある。

public class Developer: NSObject {
    @objc var username: String = ""
    @objc var ticketCount: Int = 0
    
    init(_ username: String, ticketCount: Int) {
        self.username = username
        self.ticketCount = ticketCount
        super.init()
    }
}

public struct Model {
    static var developers: [Developer] {
        return [
            Developer("Staltz", ticketCount: 5),
            Developer("Chand", ticketCount: 7),
            Developer("Da luz", ticketCount: 3),
            Developer("Sismanidis", ticketCount: 2),
            Developer("Montonen", ticketCount: 4),
            Developer("Usalj", ticketCount: 3),
            Developer("Röhre", ticketCount: 42)
        ]
    }
}

Cocoaバインディングを用いて、このモデルオブジェクトが入ったdevelopers配列を"Table View"に表示する。

1. IBで、[Objects]配下に"Array Controller"オブジェクトを置く

これにより、アプリ起動時にNSArrayControllerがインスタンス化される。