「本をサッと書く」ための自戒

つい一昨日、こういう執筆構想を書いた。

で、今日はCore Hapticsの続きをやっていた。具体的には、ハプティクスイベントのあらゆるタイプ、イベントパラメータを試せるサンプルをつくって、それらを網羅的に解説しようとしていた。

しかしMBPのバッテリーが切れそうになり、一度電源アダプターを取りに家に帰るべく作業を中断したときにふと我に返った。

「Core Hapticsをこんなに掘る必要ある?」

と。まず、構想の記事に書いたとおり、本書を書く第一目的は、

執筆ドリブンで勉強すること

である。この目的に照らし合わせると、僕がCore Hapticsを勉強するモチベーションは、「こんな感じで使える」「これぐらいのことができる」程度に理解しておいて、引き出しの中の道具のひとつとしてストックしておくことであって、Core Hapticsでできることのすべてを理解しようとする/そのための試せるサンプルをつくるというのはtoo muchだ。

引き出しの中に入れておくと、何かの相談を受けた折に「あ、そういうことをやりたいんだったらたとえばTaptic Engineでこうやるのどうですか?」みたいな提案をすることもあるかもしれない(ないかもしれない)、それぐらいの位置付け。

あと、完璧な解説を本に書いて「Core Hapticsといえば堤さん」みたいになりたいわけではない。Core Hapticsは別に難しいフレームワークでもないから、Appleのサンプルをみつつちょっと調べれば、誰でも使えるようになる。つまり、わざわざ単価の高いフリーランスに外注しなくとも、その会社のiOSエンジニアがやれば済むので、そこだけ切り出した仕事がくることもないと思う。

本の売り上げ面で見ても、Core Hapticsはフレームワークとしてそれほど難しくないので、機能を網羅的に解説する書籍があったとして、そこに500円も出す人はあまりいないと思う。「公式サンプルみたら別に難しくなさそう、本は別に買わなくていいや」となる気がする。

iOS 13本みたいに、いろんな新機能紹介のうちのひとつとして入っているぐらいがちょうどいい。解説のおかげでほんのちょっと近道になるとか、そもそも存在に気づいてなかった人が「ふーん、こんなのあるのか」と思ってもらう程度の役割で十分。

そんなわけで、attackとかdecayとかの細かいハプティックイベントパラメータを図付きで解説しようとするのとか、ドキュメントではパッとわからない、ハプティックイベントタイプとイベントパラメータの関連を紐解くのとかはtoo muchだ。

どうやってtoo muchを防ぐか?

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