子どもへの声かけのコツ➀ ~何かしてほしい時は行動の形で言おう~


子どもに「ちゃんと聞いて」、「いい子にしてて」と、言ってもなかなか言うことを聞いてくれないことはありませんか? そんな時、声かけのコツを知っていると、子どもの行動が変わるかもしれません。

そのコツとは「してほしいことを行動の形で言う」です。

行動の形で言う、とは?


行動の形で言う、というのは、してほしいことを具体的に見える、聞こえる形で言うということです。


「ちゃんと聞いて」 → 「お母さんのお顔見て」
「いい子にしてて」 → 「ここに座って」

この例で言うと、「ちゃんと」や「いい子」は抽象的な言い方です。これに対し「顔を見る」「座る」は具体的な行動です。

抽象的な表現は子どもにとって理解しにくく、何をどうしたら「ちゃんと」や「いい子」なのか分かりにくいものです。具体的な表現にすることで、子どもに伝わりやすくなります。子どもが言うことを聞かないのは、もしかしたら大人の言い方が難しすぎるのかもしれません。何をしてほしいかを、子どもがイメージできるようにするのがコツです。


例えば、こんな風に言ってみよう


「静かにして」 

「お口閉じて」「お口チャック」「ありさんの声で話して」

宿題中 「もっとしっかり書きなさい」 

 「枠の中に書いて」「定規を使って線を引いて」


抽象的はありませんが、「片付けて」ももしかしたら難しすぎるかもしれません。「ブロックをこの箱に入れて」と言い換えたり、「ブロックをこの箱に入れて」と言いながら箱を指さす、またはブロックを箱に入れて見せると、より分かりやすくなります。 

まとめ


してほしいことを具体的に見える、聞こえる行動の形で言うと、より子どもに伝わりやすくなります。ちょっとした声かけのコツですが、意外と効果があります。「子どもが言うことを聞かない!」というお母さんお父さんのイライラが減ると嬉しいです。

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