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リトルプレスとわたし

今日は、松山ブックマルシェへ出店でした。

写真家のたかはしともこちゃんとふたりで「日々希舎」という屋号で
自費出版しているリトルプレスをメインに、古本や愛用している文具を並べています。
明日もやってますのでぜひ遊びに来て欲しいな^ー^

リトルプレスってなに?

リトルプレスやZINEと言う言葉、最近ではよく聞かれるようになってきたと思う。
以前はミニコミと言う言葉で表現されていることも多かったかな。
ざっくり説明すると、「超個人的な雑誌」という意味です。

そこに、「大衆に好かれよう」と言う気持ちは全然入っていない。
好きな人だけ買ってくれたらいいと言う、潔い「好き」の気持ち。

自費出版するケースが多いから、
紙とか印刷方法、サイズ感も自分で考えてつくっていて
見た目からして個性が強い。

私は、そういう世界観が昔から大好き。

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私がリトルプレスをつくりはじめたのは、今から10年以上も前の話。

仕事でも編集の仕事をしていたけれど、
お仕事だからやっぱりポピュラリティーを追求しないといけない部分が大きく、もっとニッチにマニアックに表現がしたいな〜と思ってはじめました。

主に、地域の本を編集することが多かったです。
地域ごとにまちあるきをして、見つけたちいさなお気に入りでまとめていく感じ。

今は随分ペースを落としているけれど、当時はイベントごと半年ぐらいのペースでつくってた。

ありがたいことに、たくさんのメディアにも取り上げてもらえた。
ちょうどこの頃、リトルプレスブームだったのかもしれない。今思えば。

地域情報から、普遍的なテーマへ

「地方ブーム」なのも手伝って、地域を取り扱うリトルプレスはどんどん取り上げてもらえる傾向になってきました。

でも、それと逆行するように(笑)、私の興味は普遍的なテーマへ。

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「今、自分がもっとも興味があること」という、わがままなテーマで敢えて「愛媛感」を出さずにつくった #みずごころ

vol.01 女性性
vol.02 手帳
vol.03  瞑想

「好き」を貫き一直線でございます。

haconiwaさんにも取り上げていただきました!

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みずごころは、もっと「編集」に特化したくって
デザインを自分ですることを捨てました。

デザインも表紙もコラムも、お友達クリエーターに依頼。

紙はめっちゃこだわっていて、本文の紙はブンペルという
「文化」+「ペーパー」を掛け合わせたなんとも素敵な紙を使っています。

本づくりの原点は、オタ活

「リトルプレス」と言うかっこいい名前での活動をはじめたのは社会人になってからですが・・・

実は、私が本づくりにハマり販売をはじめたのは、中学生。

同人誌つくってました(爆)!!!!!

好きなゲームのキャラクターのペーパーをつくったり、便箋つくったり。
印刷会社に入稿したり、コミケで販売したり、
お小遣いためてミニコピー機買ったり(笑)

ペンネームで文通したり、ペーパーでコミュニティつくったり。

今考えると、今と変わらないことやってました。

残念ながら、当時作っていた作品は残っていません。
黒歴史すぎるので抹殺してしまいました(笑)

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オタ活時代が終わり、大学生になってからは
絵日記の活動をはじめました。

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大学時代、暇で暇で暇すぎるからはじめた日記が友人から好評で。
コンビニでコピーして配ったり。

絵日記の活動は今もやってますが、
本当に昔から好きなものが変わらないんだな〜と我ながら感心します(笑)

儲かりまっか?儲かりませんよ!!!!

リトルプレスづくり・・・ご察しの通り
全く儲かりません!

全くもっての大赤字です(笑)

みずごころなんて、1冊つくるのに25万はゆうにかかってます。
在庫・・・?もりもりあります。

でもね、これからもつくり続けていきたいんです。
伝え続けていきたいんです。

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その理由は・・・好きだから!!!!

シンプルにそれだけです。
つくっている時に楽しくて、集中できて、アドレナリン(?)とアルファーファを同時に大放出するような体験ができるんです。

そして、そうやって丹精込めて作った本を読んでもらって
感想もらえるのも本当にしあわせ。

夢中は努力に勝る

リトルプレスに関して、忘れられないエピソードがあります。
県外のイベントに私のリトルプレスを委託で出した時、とある男子学生から一通のメールが届いたんです。

僕は、美大生です。
最近、スランプに陥り、大好きだった絵をうまく描けなくなってしまいました。
でも、日々希舎さんの「みまどうぶつえん」を手にとって、
うまく言えないけれど、「これでいいんだ」と勇気をもらえました。
心の底から「欲しい」と思える本に出会えたのは、これがはじめてです。
日々希舎さんの作品が好きです。
もっと読んでみたいです。

このメールを受け取って、じんわりと心があたたかくなるのを感じました。

私は、クオリティ云々ではなく「好きだから」活動を続けている
ただそれだけ。

それが伝わったんだな〜と嬉しく思いました。

熱量を伝える・・・それがリトルプレスの醍醐味だと思うのです。
そしてそれは、リトルプレスに限らず私の活動の全てに通ずることです。

これからも私は本をつくり続けます。
多分死ぬまでつくり続けます。

ネットでも売ってます。
ぜひ買ってください(切実)!






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