着物でリモートワーク

流行病により、リモートワークがはじまった。

もともと引きこもり気質であるのと、自宅にいても、普段の娯楽も主に自作を執筆するとか手芸をするとかで、机にかじりついていることばかりな人間なため、苦痛ではない。

そう、引きこもっていることはまーったく苦にならない人間ではあるが……それと、お仕事意識を保って在宅しておく、というのは別である。

自宅だと緊張感や集中力が切れる瞬間が、オフィスよりも多く訪れる。
それはなぜかというと、人間はある程度「一緒にがんばっている仲間」の存在が無いと【孤独感】や「私がんばってるなー……ちょっとぐらいがんばらなくてもいいんじゃね?」という【慣れからのサボり欲】が生まれてしまうからである。

もちろん、仕事のスケジュールや目標、成果物を設定して意識して、自分を律してキビキビ生活することは不可能じゃないと思うんだが、どうもおもしろくないよね、と。

そこで、着物を毎日来て、リモートワークをすることにした。
理由というか動機は、
・私は今着物にドはまりしていて、とにかく着物を着る理由が欲しかった
・浴衣や寝間着以外の着物でゴロ寝はしにくいので、サボれない
・着物を着て働いていいというだけで毎日モチベーションが上がる
である。

ルールは「ちゃんと着ない」こと。それだけ。
手持ちの中のアンティーク着物(古着)の好きな柄を好きなように着て良い。おはしょりも自分が満足する範囲で綺麗だったらいいじゃん。襦袢なんて着なくって、Yシャツやパーカー、タートルインで来たらいいじゃん。帯結びはパタパタ結び(箱舟結び)やカルタ結びでいいじゃん。
とにかく自分がフワッと楽しく、仕事前の時間を取り過ぎない着付けでやっていく。

さて、その結果。

☆着物がリモートワークにもたらしたメリット
・朝起きて、部屋着からちゃんとした服に着替えるのがめんどくさいし、洗濯物も増えて嫌だなーという気持ちと向き合わずに済む。
・制服に着替えたらお仕事モードに切り替わる、などと同じ効果がある。私生活の延長の中で、衣を買えるという物理的行為でしっかりと【気持ちの切り替えポイント】を作れている感。
・帯でお腹が支えられるので、背骨が曲がりにくく、体のゆがみが少なくて肩こりや目の疲れがマシになった。

★着物でリモートワークのデメリット
・トイレのために部屋を出て帰ってきた時にドアノブに袖がひっかかる。
・構ってほしくて鳴く猫を抱っこしにくい(後で毛を取ればいいけど)
(源氏物語でも猫が出てくる話があるが、十二単に毛がついたら女房が取っていたんだろうか? いつも毛まみれにならないかハラハラする)

!着物好きのおすすめポイント
・洋服よりも柄や色が派手なのもあるので、気持ちがアガルぞ。
・アンティークの着物は1着千円ちょっとで手に入ったりするぞ。
・アンティーク着物の手入れ・虫干し代わりにも着るのが一番効く。
(実際に倉庫臭がする着物などは一日着用でかなり臭いが消えた)
・着物を買う理由ができるぞ。

総評:いい感じ。

カメラ通話会議などがある際は、Yシャツを着ておいて上に着物を着て、会議の時間になったら脱ぐとか、まあその日ぐらいは洋服で仕事に取り組めば良いかなと。

現在、緊急事態宣言の対象期間はゴールデンウィークまでとなっているので、リモートワークもゴールデンウィークまでで終わってしまうかもしれないが、着物でリモートワークは続けていきたい。

せっかくなのでコーデ記録などもつけようと思う。
アンティーク着物、ぜひこの機会に入手してお試しあれ~。

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