レベル1のお絵かき講座(基礎知識編)

レベル1のお絵かき講座(基礎知識編)

お絵かきを4年やっているShoyoFILMSという者です。今は便利なものでお絵かきの講座って沢山ありますよね。しかし思えば4年前、私が下手な絵を量産していたLv.1の時代に知りたかった、これを知ってればもっと早く上達できたっていう知識を教えてくれる講座がないなー(あるいは見逃してた)と思ったので、備忘録も兼ねて記事を作ってみました。※デジタル向けです。

ちなみに今のレベルは?

ちなみに私の腕はどれほどかというのが知りたいと思うので最近一番手をかけた絵を紹介します。ペルソナ4の天城雪子のイラストですね。

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まあ私も直した方がいいなというポイントはありますし(直し方がまだわからない)、目の肥えた人から見たら下手だと思うんですけど、これでも4年前に比べるとずいぶんマシになりました。これは艦これの電の絵です。

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4年前のワンドロ(1時間でみんなで絵を描くイベント)で描いたものです。このレベル、あるいは本当に絵を描き始めた方が上の絵ぐらいまでロケットスタートを決めたい人のための講座です。

そもそも絵が上手くなるとは何か

下手くそな癖に偉そうなこというなと思われるかもしれませんが、大事な話なので本題より先に4点ほど書かせてください。まずそもそも絵が上手くなるとはどういうことなのでしょうか。何を言ってるんだSNSで何万RTもされる神絵師が描けるような精緻な絵を描けることだろ?と思われるかもしれません。勿論それも正解ですが、それだけではありません。とある有名漫画家の話ではいい絵とは遠くから見てあの人の絵だと分かる絵、いわゆる個性を感じられる絵だそうです。つまりそういう絵が描けることが絵が上手くなる事とも言えますね。

ただ、上2つは上級者の話。人によっては一生かけても到達できない境地かもしれません。Lv.1や今の私の段階でそこを目指しても挫折する可能性が高いです。だから私はこう思うようにしています。絵が上手くなるとは描き手が描きたい物が描けるようになる事だと。例え上級者の作品には劣っていても、自分なりに納得できる絵が描ければそれは絵が上手くなったと言えると思います。簡単に思えるかもしれませんが、意外と難しいです。絵の技術というのは少なくとも私から見ると際限がなくて、世界には常に上には上がいる物ですし、歴代の巨匠や上手い人の絵を見て目が肥えると、どうしても納得いかないところが出てきてしまいます。ただ、自分が描く前に作りたいと思った絵が8割以上出来ていればとりあえずは満足できますし、残りの2割は上達した時に加筆すればいいと思えるようになりました。始めたばかりの方ももし良ければ、まずは自分が納得する絵を描けるようになってみてください。(ちなみに私はそにに至るまで3年ちょっとかかりました)

拾い絵という言葉を捨てる

次にもしあなたがSNSで多用される拾い絵(インターネット上で画像を保存してそれをネタとして投稿すること)をしているなら考えを改めてください。私もネットから絵を落としてきてSNSに投稿することはありますが、せっかく思いついたネタをその考え方で消費してしまうと画力は上がりません。ちなみにトレースでもだいたい同じです。(応用編にトレースの代わりになるかもしれない方法を載せておきます)

著作権と二次創作について

上の話とも重複しますが、そもそもそういうネット上の絵は自然に発生する物ではなく、誰かが描いた物です。トレースや拾い絵は勿論、上の2点の絵ような二次創作も著作権などの法律を根拠に描いた絵が消されるばかりでなく、訴えられるリスクもあります。

これは大事なことなのですが、何をしたからセーフという事はありません。そして第三者にそれを指摘することはできません。例えファン活動として公式の画像を使って何かを作ったり、キャラクターのイラストを自分の絵柄で描いたりしてもどちらも違反として取り上げられることはありえます。そして、だからと言って公式や描いた者でない第三者がそれを戒めることはあってはならないと思います(多少の批難はありですがやりすぎるのもいけないと思います)。

とにかくどんなレベルであれ、二次創作を作るという事は裁定を公式にゆだねるという事であり、それが嫌なら二次創作も描くべきではないでしょう。

ペンタブと目的に沿ったソフトを買う

これもとても重要です。この講座はデジタル向けですが、絵を描いている方の中にはデジタルで描く事を最終目的としつつも機材が無いからアナログで描いている方や、練習としてアナログで描いている方がいるかもしれません。

アナログで描く練習もとても大事ですし、勿論技術は活かせます。また私のようにデジタルは多少マシになったけどアナログはダメみたいな状態になりたくないならやった方がいいですが、やはり慣れもありますし、アナログで苦戦する所もソフトによっては一瞬で直せたりするので、最終目標がデジタルならペンタブと目的に沿ったソフトで描いた方が断然良いです。特にプロでなく趣味でやるなら。

私は今Photoshop5(買った当時は8万円)とCLIPSTUDIO(5000円)、ペンタブはINTIOUS(2万円)を使っていますが、正直私の何百倍も上手い方がこれ以下の環境で描いていることもザラにありますし、私も数年前に何もわからずPhotoshopを買いましたが、正直CLIPSTUDIOを買っていればもっと早く上達できたと思います。

ここら辺は多くのサイトでどれを買えばいいか解説しているところもあるので、それを探すか、絵を描いている方に伺えば教えてくれると思います。私が今見ず知らずの方に聞かれたらとりあえずワコムの一番安いペンタブとCLIPSTUDIOかもっと安いソフトを勧めると思います。合計で1万円もかからないと思います。

キャンバスサイズを大きくする

では技術について書いていきます。Lv.1の時の私がやった方が良かった事その1は描くスペースを大きく取ることです。記憶が確かなら上の艦これの電の絵は400x400で最終的な絵と同じサイズで描きはじめてました。ですがペルソナ4の雪子の絵は2000x2000で描いています。なんと25(縦5倍x横5倍)倍です。そのサイズで描いて最終的には800x800~400x400で出力します。

大きなキャンバスで描くメリットは色々ありますが、一番は最終的に描いたものが綺麗になるからですね。例えば2000x2000のキャンバスに7pxの線画を描いて800x800に出力すると2.8pxの線画になります。最初からこの太さで描くのは大変ですし、縮小することでミスも目立たなくなります。

下の図ですと左が400x400にそのまんま2.8pxで描いたもの、右が2000x2000に描いたものを縮小したものです。縮小することで細かなミスが目立ちにくくなるのもそうですが、いい感じに線が整理されていると思います。

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クリッピングマスクを使う

その2はクリッピングマスクを使う、です。その説明にはレイヤーを説明せねばなりませんが、簡単にいうと絵の中に透明な紙を重ねている状態をつくるのがレイヤーです。選んでいるレイヤー以外には描けないので、ざっくり下書きを描いたらその上にレイヤーを作って清書を行うなどのように使います。

クリッピングマスクは下のレイヤーに描かれた領域以外に描けなくする機能です。具体例を見せます。これは私の描いた絵ですが

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持っているトロンボーンはクリッピングマスクを使って描いています。

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この様に形だけ描いて(レイヤー操作をミスして一部色までついてしまっていますが)

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上から色を加筆しています。あらかじめ形を整えてあるのでハイライトや影を描き加えるときにはみ出さないという事ですね。はみ出しを注意するよりクリッピングマスクを使って素早く仕上げる方が遥かに効率的です。

ペンツールやエアブラシを使う

次はエアブラシを使う、です。描き始めていた当初は鉛筆(単純な線を描くツール)で全部描いていましたが、次第にペンツール(質感のある線描画ツール)も使うようになり、現在はエアブラシの楽しさに目覚めました。

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上の絵はエアブラシで描いたものです。下手なりに金属光沢の感じが出ていると思いますが、これを鉛筆ツールだけで描くのはとても大変でしょう(上のトロンボーンが丁度鉛筆ツールだけで光沢を表現してた時代の絵です)。鉛筆ツールを極めるのも大事ですが、それと同時に他のツールの特性も貪欲に学ぶべきでした。

ここまでの技術でこれが描ける

簡単にこれまでの技術でどんな物が出来るか見てみましょう。
※下手ですがこれはペルソナ4の千枝ちゃんです。

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まず大きく取ったキャンバスに下書きします。

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クリッピングマスクを使って下書きを別の色に

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別のレイヤーに線画を描きます。

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下書きのレイヤーを消して単色で色を塗る部分を塗りつぶします。

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この工程は飛ばしてもいいですが、髪と顔を塗り分けます。塗り分ける色はなんでもいいですが、私は行程省略のため、それぞれの陰の色で塗っています。

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ペンツールとエアブラシで明るい場所などの色を描きます。

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エアブラシで髪の色を増やして質感を出します。

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最後に線画の色をクリッピングマスクを使って茶色っぽくして完成です。
出力する際に適当なサイズに圧縮してください。

基礎技術編終了

とりあえずこちらで基礎技術編を終えます。ここまで紹介した事ができればその時点であなたは私のお絵かき生活最初の2年間を軽々と飛び越えられるはずです。

応用編ではお絵かきのより楽しい部分、現在私がどんなことを考え、なににこだわったりしているのかなどを紹介します!

※この記事は全部無料で公開していますが、もしよければサポートをおねがいします。絵の勉強などにあてさせていただきます。

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