平成のゲーム 最高の1本
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平成のゲーム 最高の1本

ファミ通で行われていた「平成のゲーム 最高の1本」の結果が出ました。
https://www.famitsu.com/news/201904/22175124.html

私自身、昭和61年に生まれて平成のゲームを沢山遊んできたので、投票しようと思っていたんですけど、結局自分の中のNo.1を決められず投票できませんでした。同企画の総投票数が話題の割に7100票だったのも自分みたいな人が沢山いたんじゃないかと勝手に想像しています。しかし、自分なりに遊んだ数多くの名作からトップ3までは決めていたのと、他の人がなんでそれにしたのか大変興味があるのをブログとかで読みたいので、まず自分が記事を書く事にしました。3本ともとても楽しいゲームであり、自分に楽しみ以外の何かを残してくれた作品です。

候補1:マインクラフト

マインクラフトはゲーム内の木や土地がブロックで出来ている世界で冒険したり、ブロックを収集して建物を作るゲームです。上の画像はちょっと古い物ですが、ゲーム内の自分の拠点に実寸大の軍艦の夕張(全長133m)を作っていた時の写真です。

このゲームを自分が平成最高のゲームに推す理由はそのゲームデザインにあります。自分は幼いころからゲームを妄想するのが好きで、新卒から2年間は実際にゲームプランナーとして働いていたのですが、その時にある動画に出会いました。

2Dマップの特性を生かしてなんでも取得、合成が出来てしまうというネタ動画です。今見ても発想が天才すぎる・・・。「なんでも混ぜられる」という発想はこれとこれを混ぜたら何になるだろうという想像を次々に生み、プレイヤーの試行錯誤を誘引するため、とても楽しい仕様だと思います。ドリンクバーでコーラにウーロン茶を混ぜたりしたことがある方はわかるのではないでしょうか。しかし、何でもとしてしまうと組み合わせの量が膨大になってしまうのと、海などの地形は丸ごと取れてしまうため、ゲームとしてルール化するのは作るのが難しいのではないかと見た当時は思いました。

しかしその後に出たマインクラフトは「物がブロックで構成されているという」容易に理解できる世界観でそのブロックとブロックがお互いに影響を及ぼしあうというルールが作られていました。例えばマグマを平らな地面に置くとマグマは液体(のブロック)なので置いた地点から四方に流れ(るブロック)が発生し、その周囲に燃える属性のブロックがあればその隣に炎のブロックが設置され、「引火」する。仕組みは簡単に見えますが、やっている計算量は膨大になります。しかしそれを子供でも分かり、扱えるルールと世界観に落とし込んでいるのが本当に素晴らしいのです。

前述した海が丸ごと取れてしまうという問題も、海を構成するブロック(ゲーム内では水ですが)を1つ掬えるというルールに落とし込めば立派なゲームにすることができます。ボクセル(ブロックで世界を構成する)ゲームはマインクラフト以前からありますが、世界的なヒットになったのもこのルールの分かりやすさによるものだと思います。ゲームの可能性はまだまだある。そう思わせてくれたマインクラフトを平成最高のゲームに推したいと思いました。

候補2:ペルソナ5

ペルソナ5は2016年に発売されたRPGです。全世界で220万本売れたとか、Metacriticでメタスコア93をマークしたとか、The Game Awards 2017でベストRPGに選ばれたとかで色々話題になったのでご存知の方もいるかもしれませんね。最近だと主人公がスマッシュブラザーズに参加しました。

このゲームは主人公がとある事から他人の心の中に忍び込む怪盗となり、悪人の心を盗むことで改心させていくものです。PVからも伝わるように彩度の高い画面作りがされており、BGMもお洒落なので非常にキラキラした印象を受けるかもしれません。実際そういう面もあるのですが、私がこのゲームを平成最高のゲームの1本だと思った理由はそこではありません。

本作で対峙する悪人はどれも社会的に高い知名度を持っており、大衆から支持を受けています。彼らは表の顔で善人を装いつつも、裏では弱者をいたぶっています。そのいたぶり方はひたすら卑劣で、見ていて不快になる場面も多々あります。ですが、前述した美しい画面作りとBGM、そして虐げられた者が仲間に加わり、共に悪人に反撃していくカタルシスの快感がそれ上回っているため、ゲームとしては非常に楽しいものになっています。

そしてここからが平成最高の1本だと思う理由なのですが、ゲーム中で主人公達は悪人達を倒す際、世の中に正義があることを示すため、姿を隠しつつも大衆に対し「やったのは我々だ」というメッセージを発します。そしてストーリーが展開すると悪人だけでなく主人公達まで大衆から支持を得ることになります。本作の大衆はその人物がどのようなものなのか分からないのにもかかわらず、盲目的に「人気者」を支持します。そして支持を得た人物が自分達に危害を加えそうになったり、その人物が失墜すると掌を返すように異をとなえ、自分はあたかも被害者だと言わんばかりのそぶりを見せ始めます。

RPGは自分とキャラクターを重ね合わせるロールプレイを楽しむゲームでもありますが、私はペルソナ5をプレイしていて、主人公のロールプレイをしつつも、この愚かな大衆を自分ではないと言い切ることはできませんでした。大衆達は名前はおろか、主人公との会話や当たり判定すらないにも関わらずです(もしかしたら直接関われないという事を表しているのかもしれませんね)。日本国内では戦争が起きなかった平成という平和な時代、しかし「我にこそ正義あり」として他人を傷つける者は沢山いました(現在もいます)。勿論私もその1人だと思っています。そんな時代を代表する1本として強烈な皮肉と抜群の爽快感が絶妙なバランスで織り込まれた「ペルソナ5」を推したいと思いました。

候補3:TOBAL2

TOBAL2はプレイステーション向けの格闘ゲームです。通常の対戦格闘を行える他に、3Dダンジョン内を進んで最深部を目指すクエストモードがありますが、自分は「1番好きなゲームは?」と聞かれたら、TOBAL2と答えているぐらい、このクエストモードがとにかく楽しいのです。

クエストモードはジャンルとしてはローグライクになると思います。格闘ゲームのキャラを操作し敵を攻撃。倒して手に入れたアイテムを活用し、キャラクターを強化しつつ、ダンジョン最深部を目指す。セーブできるのは地上のみで死んだらそこからやり直し。アイテムは装備品である石、飲んだりすると効果が発生する薬、食料、そしてお金や投げつけてダメージを当える骨やダイナマイトなどがあります。

TOBAL2には「掴み」というアクションがあります。対戦格闘では敵を掴んだ後、引っ張ったり、投げたりできたりしますが、クエストモードでは更にアイテムを拾って手に持ったり、敵に投げつけて使用したり、アイテムにアイテムを投げつけて効果を合成したりできます。アイテムは手には1つしか持てないので8つまで格納できる袋と、石を5つまで装備できる装備欄を活用してやりくりしていきますが、最深部のボスまで持ち越したい一定時間強力な効果を発揮する薬や長いダンジョン攻略には必須の食料もあるので持てる量はどんどん限られてきます。しかも石や薬は未識別の状態で取得され効果は装備や使用するまでわかりません。

そこでアイテムが持ちきれなくなったときは、ダンジョンの安全な場所の床に置き、先に進む前に一気にまとめて使用していくことになります。石は装備してみてマイナスの効果と装備欄から外せなくなる呪いがあるものでも、後から解呪の薬を飲んでまとめて外すことができますし、食料は満腹時に食べた余剰満腹度が防御力に変換されたりします。キャラクターが強くなるのを想像しながら敵を倒してアイテムを回収しつつ保管場所を行き来するのはとてもワクワクしますし、また呪われた石を沢山装備しているときに偶然近くに新たに敵が出現し、襲ってきたりするトラブルもたまに起きたりして、個人的にTOBAL2で1番楽しいのはこのアイテムを貯めているときかもしれません。

上記の要素はほんの1例にしかすぎませんが、基本ターン制で成立するローグライクのルールを、TOBAL2は格闘アクションゲームとして成立するように細かくデザインされています。自分にとっては名作というだけでなく、その深いゲームデザインに魅入ってゲームプランナーになったきっかけのゲームの1つでもあるので思い入れが深いです。格闘ゲームにローグライクの楽しさを付加したTOBAL2を平成最高のゲームに推したいと思いました。

最後に

以上で自分が平成最高のゲームの候補に考えていた3本の紹介を終えます。どれも素晴らしいゲームなのでもしプレイされていなかったらぜひやってみてください。あと当然1位のクロノトリガーに異を唱えたいわけではありません。実は当時ゲーム機を持っておらず(ゲームは友達の家でやっていまして)、プレイが出来ていないんですが、テレビCMでエニックスとスクウェアが合作するという話を聞いたときはとてもワクワクしたのを覚えています。またキャラクターは鳥山明先生がデザインを担当、開発はスクウェアというのが3つ目のTOBAL2と同じなので、ぜひ遊んでみようと思い、Steamで購入したところです。

素晴らしいゲームが沢山生まれた平成という時代、あなたはどんなゲームが好きでしたか?令和になってからでも遅くはありません。ぜひブログなどで教えてください!

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