
『花言葉の旋律』振り返りインタビュー!「やって後悔はない」と語れるまで
昨年度の自主企画公演「花言葉の旋律」の企画立案をした4年 友田薫さんに公演の振り返りインタビューをしました!
「花言葉の旋律」は2023年10月31日に現4年生(28期生)の初めての公演として開催されました。
友田さんには企画を思い付いたきっかけや、3年生へ伝えたいこともお話ししていただきました。
どうぞご覧ください!
1、自己紹介をお願いします
昭和音楽大学アートマネジメントコース4年の友田薫です。よろしくお願いします。
2、友田さんが「花言葉の旋律」の企画を思い付いたきっかけを教えてください
中学・高校でオーケストラ部に所属し、木管楽器のオーボエを吹いていました。大学生になり、木管楽器を用いたコンサートを企画してみたいと思っていました。アートマネジメントコース3年の必修科目「企画制作演習Ⅱ」の授業の一環で自分の企画が形になるかもしれないと知り、2年生の間1年間、多種多様なテーマで企画を作っていく「企画制作演習Ⅰ」の授業で木管五重奏の企画を先生にお見せしたところ、木管五重奏のコンサートは自主企画公演としてまだ開催されていないということを教えていただきました。そこで、ブラッシュアップした企画を3年生の「企画制作演習Ⅱ」の授業で提案し、採択していただけました。

コンサートは花がテーマでしたが、花という存在は私にとって身近な存在でした。私の母は、花が好きで、いつも実家のベランダで花を育てています。コロナ禍で私が人と交流する機会が減ったときに、毎朝、母が花の写真を送ってくれたのが心の支えになっていました。それをきっかけに、花と音楽が繋がるのではないかと思いました。花を渡すことによって誰かに届けたい想いと、音楽を通じて誰かに届けたい想い、伝えたい願いには親和性があると気づきました。
このコンサートを通して、ご来場いただいたお客様だけでなく、このコンサートの存在を知っていただいた方々に、私なりに気づいた花と音楽の繋がりに気づいてほしいなと思いました。花言葉に込められた想いと音楽は、気づいていなかっただけで、実はすごく親和性のあるものだということを感じていただけるものにしたいと思っていました。

3、制作をする上で大変だったことを教えてください
まず、今までの人生の中でリーダー系の役職に就いたことがなかったので、どう動いて良いか分からず周りにもすごく迷惑をかけたなと思います。自分の企画者としての軸と、制作のリーダーとしての軸があり、そこの線引きが曖昧になってはいけないと思っていました。企画者だからといって、やりたいことをすべてやってしまってはいけないというのは最初からずっと思っていた部分です。昨年の夏休みを超えたくらいに、自分自身もその点が緩くなってしまっているという自覚があり、Web上で集まり、思いを伝える時間を作りました。今の状況では集客面でも問題があったので、どうやったらこの公演が周知されるようになるのか、「花言葉の旋律」という企画がどうして生まれたのか、コンサートを通してどんなことを伝えたいのかなど、改めて同期みんなで話し合いました。振り返ると、本番を迎えるために、あの時間はすごく大切な時間だったと思います。
自分なりに企画への思いは考えていたことではあったのですが、同じく制作担当の土屋さんと相談しながら、企画意図を擦り合わせる機会を設けました。制作のリーダーであると同時に、企画者として公演制作をどのように進めたいのかをすごく考えながらやっていたところです。

4、実際に企画が公演当日にコンサートとして形になったのを目にしてどういう気持ちになりましたか?
公演当日、私はお客様と同じ観客の立場でコンサートを聴いていました(同期のみんなには秘密です)。自分の公演が進んでいく様子を見るのはすごく楽しかったです。ありがたいことに、開演前の当日リハーサルまでが私の制作リーダーとしての仕事で、そのあとは終演まで同期みんなの協力もあり、すごく恵まれていたと思います。

当日の朝、近所のお花屋さんからお花が入ってきたときにすごく感動してしまいました。ユリホールに私がお願いしたお花が入った…!私がお願いした配置に並んでいる…!みたいな(笑)
その時点ですでにもう満足したわという気分になりました。

そして、リハーサルで演奏が始まった瞬間に、私の伝えたい想いがどんどん音楽という表現になって繋がっていることを感じました。前日のリハーサルや当日も司会をしていただいた丸尾さんとお話をさせていただく機会があり、広い心でこの企画を理解してくださりました。私の考えた司会原稿を、お渡しするのも遅くなってしまったにもかかわらず、とても読み込んできてくださいました。公演の内容や曲目はよく知られたクラシックからポップスの曲もあり、重たくならないように意識していたのですが、伝えたい想いは深みのあるものにしたいなと思っていました。そういった部分で丸尾さんには助けていただけたことがありました。

多くの人のおかげで、たくさんのお客様にも来場していただくことができました。当日を迎えられて本当に良かったです。
5、最後に、3年生にメッセージをいただけないでしょうか
先日、この公演から1年が経ちました。時が経つのが早いと言ったら変ですが、公演から1年経って、出演いただいた方にお会いすると「懐かしいね、あのときはありがとうね」みたいな感じで話しかけてくださいます。そんな方々に出演をお願いできたのも、良かったなと心から思えることでもあります。3年生の皆さんにも最後にそう思えるようにと思っています。大変なこともあると思いますが、やるしかないみたいな状況はたくさんあると思います。しかし、すべてやって後悔はないと思うので、頑張ってほしいなと思います。

今の3年生はすごく元気で、私たちの学年とは違うエネルギーがありますね。先生方からも私たちの代はすごく省エネだと言われていて、一つ一つの行動にどれだけ労力をかけないかを意識しているとご指摘を受けたこともあります。そのため、私たちは毎週報告会の前はみんなで「やばいやばい」と言いながら常に追われていて、締め切りギリギリに提出していました。しかし、3年生がこの間、お昼休みにリコーダーを吹いているのを見て、不思議でした。私たちは一度もそういうことがなかったので(笑)
今年の公演は去年とは時期も場所も公演内容も進め方も異なると思うので、私たちから何か伝えられることはほとんどないと思いますが、大変な中でもすごく頑張っているなと思っています。ぜひ1月15日の「チャペルの奏」と、もう一つの公演(情報解禁前の公演ですが、どうぞお楽しみに…✨)もたくさんの方にご来場いただけるように願っています。応援しています。

友田さん、ありがとうございました。
3年生一同身の引き締まる思いで、公演制作に向き合いたいと思います!
次回公演情報
「チャペルの奏 ~愛と幸せを届ける音の花束~」
2025年1月15日(水)
開演19:00 開場18:30
浜離宮朝日ホール
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第1部 聖歌隊とオルガン調べ ~祝福の音楽と天使の声~
曲目:、結婚行進曲、Time To Say Goodbye、Amazing Grace、Far Away ほか
出演:野田美香(オルガン)
Le petit ensemble Showa(昭和音楽大学声楽コースによる聖歌隊)
五十嵐 心海、小川 恵、田宮 鈴音、中城 杏梨、橋本 真優、八木下 葵衣、山口 真央、吉永 愛友
第2部 島谷ひとみ CHAPEL CROSSOVER LIV ~光の中で誓う愛~
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結婚式に参列したような幸福感を、極上のコンサートホールで

