８月のある日の話

お盆という習慣が好きだ。
好きだ、というか無くしちゃいけない習慣だ。

墓地についたらまず、うちの墓はどこだったかを探し（そんなに広い墓地ではないが、年に１度２度くらいしか来ないので忘れている）、
桶に水を汲み、手尺で水をかけて墓を綺麗にし、お菓子などを供え、ろうそくに火をつけ、線香に火をつけ、準備完了。あとは、静かに手を合わせる。

（宗派や家々によってやり方が違うと思うので、あくまでも私の家の場合）

その時間だけ、無になれる。
墓参りに行く前の買い物の車中、ラジオで高校野球を聴くのもまたお盆への気持ちを増幅させる。

今年は墓参り行けるかしら。おそらくお盆休みは何日もない気がした。が、お盆の習慣は忘れたくない。