「前の席の人」と「後ろの席の人」の話

せめて、時間は守れと思うし、
せめて、期日は守れと思う。

ただ、時間を守らなくても「そういう人だから」で済まされる人がいるし、
ただ、期日を守れなくても「そういう人だし」で済まされる人もいる。

正直、そういう人が羨ましいと思う時がある。
まるで馬鹿正直に決まり事を守っているこっちが損をしているようで。

おそらく、要領のよい生き方をしているのだと思う。
時間や期日を守れなくても、許される人間性であったり、誰とでも仲良くなれる性格だったり。

学校の教室、「前の席と後ろの席では空気が違う」という中で学生生活を送っていた(いる)人もいると思う。
私の性格上、前の席だった。後ろの席ではなかった。後ろの席の人とは話が合わないとも思っていた。
もうそれも20年近く前の話になるので、その後の人生をどう送っているか知っているのは、ごくごく限られた人たちだけである。
ほとんどの人は、わからない。

だけど、後ろの席の人の方が、「上手い生き方」をしてるのかなと思ったり。
宿題を忘れたのをいかにしてごまかすか、夏休みの課題を忘れたのをいかにして正当化するか。
それはきっと、大人になって生かされる術。

なんて、思ったりした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?