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【7つのメソッド・その3】利益を出す式を組み立てよ〜売上から費用を引いてはならない〜

地域事業においては金勘定が大切よ、という話は、事業が継続的に地域で取り組まれる為に必要な要件として常々触れています。

7つのメソッドの解説でもこの収支計算の点を書こうと思って、その2までで終わっていたので、今回その3である「収支計算の基本」について解説します。

別に儲けて大豪邸たてるだとか、いいクルク買いましょうとかではなく、利益があるからこそ、必要な時に必要なタイミングで自前投資を行えるだけの手元資金、銀行などへの与信力も形成できるのです。お金なくなったので続けられません、という事態を可能な限り回避するための手段なのです。

その時に、世の中的には

売上ー費用=利益

という式がありますが、これが結構厄介なところで、このまま受け入れてしまっていると、大抵の場合には利益が出ずに終わります。

○ 経費の積み上げばかり行う駄目な事業

事業に必要なのはまずは顧客です。しかしながら、実は客の話よりも「費用」の話から始める人がどれだけ多いか...。

利益のでない事実を受け止めるのに「地域事業だからトントン(売上と費用がバランスして利益は0でいいという考え方)でいいんだ」なんてとんでもない発想になったりします。

特に事業経験がない、家計管理しかしたことない人、会社でもまだP/L責任をもった管理職になったことがない人、はたまた「まちづくりとは儲からなくていいのだ」という思い込みがある経営者、さらに仕事がら利益と向き合うことがない公務員の方が取り組む地域事業などの場合にもよくあるのは、この手の発想になるものも多くありますね。

こういう話をする人たちの多くは、実務的にはまずは「費用」から積み上げる人が多くいます。つまりは事業に必要なものをどんどん最初に積み上げていってしまうんですね。

式にすれば以下のような感じ。

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