見出し画像

地方再生に求められる「供給抑制型成長戦略」

なんでもたくさん供給すること、爆発的に需要が拡大する時代には適切だったやり方が「地域活性化政策」として採用されてきました。が、前提がかわってしまい、需要拡大が限定的なところに過去の供給をひとまずなんでもかんでも拡大するということに走ると、地域にとって結構辛いことになることが多々あります。

今回は、そのような地方において必要な需要に即した供給のあり方について、特に「供給抑制型成長戦略」について解説します。

◯ 数量より「単価」を重視するのが地域再生の基本

地域活性化では、どうとしても「数量」を追い求める傾向が未だに強くあります。企業経営においては1980年代頃に終焉を迎えた、売上至上主義にあたるものが未だ存在しているのです。現在企業経営は利益主義へと移行し、さらに資本効率などを重視するようになっています。できるだけ小さな資金でできるだけ利益を生み出せるか、が問われているのです。

ここから先は

3,181字
この記事のみ ¥ 500

サポートいただければ、さらに地域での取り組みを加速させ、各地の情報をアップできるようになります! よろしくお願いいたします。