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神石高原において始まった、地元出身の稀代の産業人による「国に頼らない奇跡のまち」を目指す地域改革。

歴史的にも新たな地域の100年単位の投資というのは自治体ではなく、地元で成功した産業人で行ったものが多くあります。分かりやすいのは倉敷市大原孫三郎。クラボウ、クレラの経営者であり、労働科学の実践的先駆者かつ大原美術館など今の美観地区の基礎につながるものをつくった人物であったりします。

または、現代における福岡市の背骨を作り出した渡辺与八郎。九州一の呉服大店かつ資本を鉄道、電力、九州帝国大学誘致など多方面に親族反対押し切って進めた人物、天神の目抜き通りである渡辺通りの所以とか。

全国各地に多数このような人物が沢山います。産業で雇用を生み出し、余剰を設備投資するだけでなく、地元の公共分野にも積極的に投資して成長を促し、それが今の都市の繁栄の礎になってます。いずれの都市も最初から繁栄しているのではなく、産業人による投資あってこそ、現在の繁栄があるのです。

まちは行政予算や国家政策ではなく、その土着の産業人、その人となりが作り出すといっても過言ではありません。

そのため、私が「地方活性化に必要なもの」という話を問われれば、地方は国の下請け体質から抜け出ないから全く駄目だから、国のガバナンスと予算から離脱し、真の地方自治体を作り出す「自立した予算を生み出す産業」と「卓越した地域経営体モデル」を地方に導入することができたら、強い地方がどんどん出てくるようになりますね、と話します。

そんなことできるのかと言われますが、戦前は地方交付税交付金も存在しないし、むしろ地方は独自産業作らなければ貧乏になって終わり。新産業を作れたとしても、戦費などが必要な国に召し上げられるという時代だったわけです。が、その時代のほうがまだ地方に多様な産業が作られていたのです。それはなぜか、これは普通に民間がじゃんじゃん日本、日本の地方に投資しているからです。なぜこの30年日本が成長しないのか、それは日本企業が日本ではない国に投資するようになったから(というかそう産業政策、金融政策面で推進した)なのです。

だからいま一度、日本の地方活性化は地方出身の類まれな産業人が地元にがつんと投資して100年後に繋がる地方を作り出すことが必要だと思っています。

そんな中で、昨今で最も期待しているプロジェクトが、広島県神石高原でスタートしている MSERRENTによるものです。

○ MSERRNTは何を目指しているのか

ご本人たちによるメッセージは公式サイトに以下のように記されています。

MSERRNT(マサーント)を創業した丹下工・大の兄弟は、神石高原町で生まれ育ちました。
現在の神石高原町は出生率が低く、若者の定住率も低いため、このままでは町が消滅の危機を迎える可能性があるのです。
また人口だけでなく、産業も少ないため法人税等も少なく、地方交付税に頼るしかありません。
これは、政府頼み・国頼みを意味します。
しかし現在、日本国は「多額の借金」を抱え、経済は大変苦しい状況です。
国が苦しいと、神石高原町も苦しくなります。
また国から地方交付税をもらっているため、町がオリジナリティーを出しにくくなるのです。
ですが、自立すると地方交付税がもらえなって苦しくなるというジレンマがあります。
つまり神石高原町の将来のためには、行政に頼らない、民間による地域活性化・雇用の創出・産業の育成が必要なのです。
そして神石高原町が国に頼らない、自立した地方公共団体にならなければなりません。
だから、私たちは立ち上がりました。
私たちの手により、生まれ故郷である神石高原町の魅力を生かすこと、神石高原町の人が喜ぶことを創りあげていきます。
そして故郷・神石高原町が活性化し「奇跡の町」となれば、全国で同様の問題を抱えている市町村のモデルケースとなり、日本全体が活性化していくのではないかと考えております。
神石高原町から、日本を変える。
そのために私たちはMSERRNT(マサーント)を創業しました。

○ 神石高原こんなとこ

っていってて、まだ神石高原にちゃんと行けていない私。笑 近くまではいったことあるのと立地的にも非常に可能性があるのは十分によくわかっている(中国地方の山陽エリアは政令市も多く、瀬戸内を抱え、温暖という利点からしても国内有数の立地誘致)のですが、写真みるだけでもすごいです。来年の早い時期に神石高原にお邪魔する予定で、さらに狂犬ツアー@神石高原を開催しようと思っています。

これから神石高原をベースにして、まだ公開されていないすごい地域立地や産業、公共サービスを根本から、民間軸で変革する事業を計画されています。すでに神石高原牛という和牛自体を地元の牧場経営されているところと提携ししたり、都内に新たな店を出そうしていたり、将来的にはデザインされた牧場をもとに世界の和牛ファンをここに呼び込むためのインフラ投資までを想定されています。

本質的な地方課題と向き合うので、長いスパンでの挑戦になると思いますが、それだけに価値があると思います。黎明期の今からジョインすれば、いい経験になることは間違いないでしょう。

○ 採用開始中!!

どちらにしても地方で働きたい、さらにより他方の根本的な課題すら解決するプロジェクトに時間を使いたいと思っている若者はここに飛び込むことをオススメします。大変かもしれないけど、それはより良き経験になっていくことは確実です。

○ MSERRENTが目指している地方改革に私が注目する理由

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