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「我慢が当たり前」という洗脳を断ち切るのが活性化の第一歩〜我慢を他人に強いる常識をやめよ〜

耐え忍ぶ、我慢するというのは全くもって地域がよりよい方向にいくのに機能することはありません。

しかしながら地方でのプロジェクトではすぐに「がんばります」とか「今は我慢のとき」みたいな話がすぐにでるのですが、頑張っても、我慢しても、駄目なやり方では一向に成果なんか出ないのです。

日本人はどうとしても耐え忍ぶ、我慢するというのが美徳のように教育されますが、洗脳そのものです。そんな我慢なんかに甘んじているからこそ、衰退する地域の構造問題も放置して「我慢するしかないんだ」といったりしていて、なぜか皆で「それで仕方ないよね」とかどうにか自分たちを納得させようとしたりするわけです。いやいや。そんなんしているからどんどん悪くなるわけです。。。そもそもがおかしいからこうなっているのでしょ、と。

風邪だってなんだって調子悪いのに単に我慢していれば、まぁ治ることもあるかもしれませんが、少なくとも適切な治療、方向転換を図ったほうが治りはよいわけでもあり、最悪ではどんどん悪くなっていくことすらあるわけです。耐えて耐えて耐え抜いても、それで打開されることはなく、むしろ悪化をしていくことすらあることをしっかり認識しないといけません。

特に地域の状況が悪化しているのに、もともとのやり方に固執して頑張ってしまったり、はたまた悪くなるのを「それでも我慢するしかない」と諦めたりするのですが、そういうことを繰り返していくからこそ地域は衰退を続けていくわけです。それは、我慢続けた人が次の我慢を強要するようになっていくからです。

以下の地方衰退の問題としてあげられる、若者蔑視や女性蔑視の問題の原因の一つも我慢だと私は思っています。皆が我慢してきた、我慢しているという状況を経験すると「我慢するのが当たり前」とさらっという人がたくさんいます。若いんだから、女なんだから、我慢しろといったことが常識くらいのものになっていき、それに息苦しくなった人たちが都市部に流出していっている側面は非常に強くあります。

今はコロナだなんだと行っていますが、おちおちコロナにもなれないような「村八分」の恐怖を抱く状況の地方の中でいえば、長期的には都市部流出の流れはむしろ強化されてしまう側面もあると思っています。もちろん都市部の人がマルチハビテーションでの地方との共生、リモートワークと副業との兼務といった可能性も広がります。が、前者と後者のせめぎあいといったような様相になるでしょう。

女性向け調査とかでも「ひとまず地元を出たかった」という回答が非常に多いわけです。進学や就職はキッカケの一つにすぎないのです。つまりは、そういう状況であれば、都市部の女性を地方で受け入れていくというのは相当に困難がつきまとうことは理解したほうがいいです。より開放的でフラットな地方はそういう意味では非常にチャンスになります。

○ 我慢を強いる連鎖が閉鎖性を生む

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