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【狂犬ツアー@人吉】水害からの復興事業と三セク再生〜迅速な判断をもつ民間による1年で事業再開にこぎつけた挑戦〜

行こう行こうと思いながらなかなか行けていなかった、熊本県人吉市。ようやく先日行ってまいりました。

昨年水害があり、まちなかが水没して現在復興再建中のエリアです。まちなかには、まだ解体されたまま施設などもあり、痕跡がわかります。

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今回は狂犬ツアーでその傷跡残る中心部などをガイドしてもらい、さらにその再建を1年で成し遂げた球磨川くだり株式会社の社長でもあり(再建を引き受けている)、私が天草のプロジェクトをご一緒しているシークルーズの社長でもある瀬崎さんとのレクチャー、さらに九州パンケーキの村岡さん、タムタムデザインの田村さんも加わった鼎談も大変盛り上がりました。質疑応答も出まして、それに皆で回答していくのもとても楽しかったです。

今回は写真などで現地の状況をお伝えしつつ、狂犬ツアー見逃した方向けに動画も配信させていただきます。

○ ようやく中心部のお店も復興を始めている

人吉にいくというと「うなぎですか?」と皆に聞かれるくらい、うなぎが有名な地域なのです。まぁ球磨川で昔はとれていたのですかね。

そんな中の「うえむら」に今回はお邪魔してきました。先日再開したとのことで、既に10:00スタートの開業で一気に客がはいって行列が出来ていました。ジリジリと日に焼かれる天気で、なかなか並ぶのは大変でした。。。(このあたり行列店は携帯電話で登録して連絡がいくシステムとか導入すればいいのにとおもうのですが、地方ほど遅いですよね。)

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うなぎは西日本流の蒸さないパリパリ系で、ここのは2段でうなぎが入っています。。。ものすごい量w 正直食べきれないので知人に下の段は譲りました。

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先日里山十帖で、まちの寿司屋や蕎麦屋がちゃんと洗練した店になって、価格もちゃんととって落ち着いて食べられるところに変わっていたのを実感していたので、うなぎ屋も同じで変わるべきだなと思いました。

もちろん悪くないけど、うな重だけでなく、もっとうなぎをやるにしても、コースとして設計して、せっかく球磨焼酎の酒蔵のまちですから、焼酎でペアリングしてくれるとか、そういうので店もどこにでもあるような「theうなぎ屋」ではないものもあってよいように思います。

もちろん美味しいのですが、それだけではない市場が確実にあると思います。

○ シンボルとなっているHASSENBA

さてさて今回の目的地の一つでもある、球磨川くだりのHASSENBAです。文字通り、もともと川下りの発船場なのですが、それを複合施設化しています。球磨川くだり株式会社の所有物件で、単なる復興ではなく、発展的なものにしようということで、もともとは川下りの拠点だけであったものを1Fにカフェや物販を入れ、2Fもこれから飲食やイベントで使える施設へとリノベーションした施設になっています。

目の前にはどかんと球磨川が。そこが人吉城があったところでもあり、めちゃくちゃいいところです。

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ここにHASSENBAがあります。

けど周辺みると普通の住宅が立ち並んだりしていたところで、こんなに球磨川という資産があるのに都市設計において川をベースにしたランドスケープデザインとかが存在していないのはなかなか驚愕です。これからの復興でそこはせめていってほしいですね。

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HASSENBAの横をみるとこんな感じ。

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HASSENBAの内部にいくと1Fには九州パンケーキカフェのFC店が入っています。実はこのまちにはもともとカフェと言えるような店がなかったとのことで、まさに空白地帯に新たな供給がなされたことで、営業は絶好調とのこと。

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もちろん球磨川くだりやアクティビティの受付もあります。

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撮影用で子供用のハッピもあったりします。笑 これはいいね。

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HASEENBAの復興で重要なのは民間手動で、各種支援は受けつつも1年で再建させたことです。この時間感覚をもって進めたのはとても大切です。時間がたてばたつほど衰退は加速するので、まずはできるところから復興し、経済を回し始める。仕事を作り出すことはその後に大きなプラスを生み出します。

既に人吉はHASSENBAができ、その後に徐々に店が続々と再開して回り始めています。このあたり全員で一斉にではない、できるところから先に走ることを民間があれこれ言われつつもやっているのは私は重要なことと思います。

ということで、まずはバスに乗り込み、まちなかの水害復興状況について視察してまわります。

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狂犬ツアーでマイクロバスで回るなんてお初です。地元のご厚意に感謝。

○ 【動画】水害被災エリアをめぐる

さて、水害の際にどの程度の被害があったのかを解説してもらいながら、まちを回ります。

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