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脱成長という罠〜地域再生にも蔓延る、豊かな老人たちの欺瞞〜

定期的イベントで資本主義が終わるなんてお話が出てきます。私の39年程度の人生でもなんか社会的な転換点になると、あれこれ豊かさを捉えなおそうだの、資本主義が世界を壊すみたいなお話が出てくるのです。が、そのようになった試しはございません。

むしろ資本主義経済によってイノベーションが加速して、様々な課題解決というものがクリアされることのほうが多く、むしろちゃんとそのような規制をテコにした社会的進歩のインセンティブを作り出すことのほうが大切だとおもうところです。

ちょうど飯田先生がオンライン対談を配信されていまして、それを聞きながら感じるところが多々ありました。安易な脱成長みたいなお話は地方活性化でも出たりしますが、ちゃんと理解し、地域の未来に向けて適切なる発展のシナリオが必要であることは考えなくてはなりません。

対談されている柿埜さんのこちらの書籍も早速取り寄せました。

○ そもそも「脱成長」は既得権者には有利

脱成長だー、そんなこといっている人のお話をきいていると、大抵は自分は安全地帯に常にいられると勘違いしているものばかりだったりします。もしくは、既に成功していて自分の地位が安定化すると思っていたり、経済成長しないことで新たな勢力が出てきて構図を塗り替えてしまったり、所有資産価値が希薄化しなかったりというのを狙っているのではないかと思われるくらい、新たな成長によって生まれる新たな富を毛嫌いしています。

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