唯識思想で恋愛したら相手のルックスなんてどうでも良くなった

今回は少し変わった話をしようと思います。
「唯識思想で恋愛観が変わった」なんて、一見すると意味不明な話かもしれません。
正直、数ヶ月前の私もそう思っていたでしょう。
でも、今の私にとっては人生を変えるほどの大きな出来事だったんです。


さて、本題に入る前に、恥ずかしながら告白します。私、これまでかなりの「顔命」男でした。「イケメンじゃなきゃモテない」なんて言う人を批判しておきながら、女性を見る目は完全に見た目重視。付き合うなら美人じゃなきゃ、なんて思っていたんです。


そんな私が、なぜ唯識思想に出会い、恋愛観が180度変わったのか。その経緯をお話ししましょう。


唯識思想との運命の出会い


ことの始まりは、ある飲み会でした。会社の後輩と久しぶりに飲んでいたんです。その後輩が最近妙に落ち着いているなと思っていたら、なんと坊主になっていました。驚いて理由を聞くと、「最近、唯識思想にハマってて」と言うんです。


正直、その時は「またオカルトにハマったのか」くらいにしか思いませんでした。でも、彼の話を聞いているうちに、なんだか気になってきたんです。「全ては心が作り出している」という考え方。簡単に言えば、私たちが見ている世界は、実は自分の心が作り出した幻のようなものだ、ということらしいんです。


最初は「なんだそりゃ」と思いましたが、なぜか頭から離れませんでした。そして、気がつけば本屋で唯識思想の入門書を買っていました。


唯識思想との格闘


本を読み始めた当初は、正直言ってチンプンカンプンでした。「阿頼耶識」だの「転識得智」だの、難しい言葉がたくさん出てきて、途中で投げ出しそうになりました。でも、なぜかわからないけど、この思想に惹かれるものがあったんです。


特に心に残ったのは、「執着が苦しみを生む」という考え方でした。私たちは様々なものに執着し、それが得られないと苦しむ。でも、その執着自体が実は幻かもしれない。そう考えると、今まで当たり前だと思っていたことが、急に違って見えてきたんです。


例えば、電車で座れないとイライラする。でも、そのイライラは「座らなければならない」という思い込みから来ているんじゃないか。立っていても別に問題ないはずなのに、なぜかそう思ってしまう。そんな風に、日常のあらゆる場面を考え直すようになりました。


ルックス至上主義からの解放


そんな中で、ふと気がついたんです。自分が女性のルックスにこだわっているのも、一種の執着なんじゃないか、と。


「美人でなければならない」「スタイルが良くないとダメだ」。そんな思い込みが、実は自分を縛っていたんだと気づいたんです。それに、「美人」という基準自体、私の心が作り出したものかもしれない。そう考えると、今まで「絶対美人!」と思っていた人が、急に普通に見えてきたりしました。


逆に、今まであまり気にしていなかった人の魅力に気づくようになりました。例えば、職場の同僚の A さん。今まではただの地味な人だと思っていたのに、彼女の優しさや気配りに気づいたんです。話してみると、実はすごく面白い人で、いつの間にか彼女との会話を楽しみにしている自分がいました。


内面の魅力に目覚める


ルックスへのこだわりが薄れていくにつれ、今まで見えていなかった女性の魅力に気づくようになりました。


例えば、知的な会話の楽しさ。以前の私なら、美人と話している時点で満足していたかもしれません。でも今は、相手の知識の深さや考え方の面白さに惹かれるようになりました。先日も、美術館で偶然知り合った女性と、印象派の絵画について熱く語り合いました。彼女の美術への造詣の深さに、心から感動したんです。


また、思いやりの心の温かさにも惹かれるようになりました。先ほど話した A さんは、実は社内でも評判の良い人でした。困っている人がいれば真っ先に助けに行く。そんな彼女の姿に、心が温かくなるのを感じました。


価値観の共有がもたらす安心感も、大きな魅力だと感じるようになりました。以前付き合っていた彼女は、確かに美人でしたが、価値観の違いから度々ケンカをしていました。でも今は、同じ趣味や人生観を持つ人と話すときの心地よさに気づくようになりました。


そして、何より大切だと感じるようになったのが、ユーモアのセンスです。人生の苦難を笑いに変えられる人。そんな人と一緒にいると、自然と笑顔になれる。そんな魅力に気づいたんです。


関係性の深まり


ルックスにこだわらなくなった結果、私の人間関係は驚くほど豊かになりました。


まず、より多くの女性と深い関係を築けるようになりました。以前なら見向きもしなかったような人とも、積極的に交流するようになったんです。そうすると、一人一人に素晴らしい個性があることに気づきました。


また、相手の本質的な魅力を発見する喜びを知りました。外見だけでなく、その人の生き方や考え方、人間性に触れる。そんな経験が、人間関係をより深く、豊かにしてくれたんです。


そして、自分自身も変わりました。外見ではなく内面を磨くことに注力するようになったんです。自分の価値観や人生観を見つめ直し、より良い人間になろうと努力するようになりました。


まとめ:真の愛への目覚め


唯識思想との出会いは、私の恋愛観を根本から変えました。ルックスという表層的な基準から解放され、人間の本質的な価値に目を向けられるようになったのです。


この経験を通じて、私は真の愛とは何かを考えるようになりました。
それは


・相手の本質を見抜く目

・互いに成長し合える関係

・執着ではなく、自由な愛


これらを追求することこそ、本当の意味での恋愛だと気づいたのです。


もちろん、まだ完璧とは言えません。時々、ついつい見た目で判断してしまうこともあります。でも、そんな自分に気づいたとき、「ああ、また執着しているな」と思えるようになりました。それだけでも、大きな進歩だと感じています。


最後に、この経験から学んだことをまとめてみます。


1. 外見は一時的、内面は永続的

2. 多様性を認めることで、人生はより豊かになる

3. 自分を縛っている思い込みに気づくことが大切

4. 真の魅力は、その人らしさにある

5. 愛とは、相手の成長を願い、共に歩むこと


皆さんも、ルックス至上主義から脱却し、より深い愛の形を探求してみませんか?きっと、新しい世界が広がるはずです。そして、その先には、より豊かで幸せな人間関係が待っているかもしれません。


唯識思想との出会いは、私にとって人生の転換点となりました。もしかしたら、あなたにとっても何かのきっかけになるかもしれません。ぜひ、自分なりの気づきの旅を始めてみてください。

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