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松本紹圭の方丈庵

このnoteマガジンは、僧侶 松本紹圭が開くお寺のような場所。私たちはいかにしてよりよき祖先になれるか。ここ方丈庵をベースキャンプに、ひじり仲間と対話と巡礼の旅に出ませんか? … もっと読む
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2020年11月の記事一覧

何処にあっても あらわれかたが 違うだけ

今回は、流れて忘れてしまうともったいないと思われる、最近の自分の会話やアイデアの断片を拾い集めて記事にしたもの。多分に個人的なメモ的な記事なので、読みにくかったり理解しにくいと思われること、あらかじめお伝えします。 ◆

Calling、彼方からの呼び声

今回の「ウェルビーイングってなんだろう」ポッドキャストは、なぜか、未来の宗教について語った。 タイトルに「宗教は教えから問いへ」とあるように、これからの宗教は、問いが大事になると思っている。 Post-religion時代、宗教家に役割があるとしたら、大事なのは「教え」ではなく「問い」を持っているかどうか。マルクスが「宗教はアヘンである」と言ったなら、それは答えとしての教えを提供する宗教のことだろう。答えが人を酩酊させるものだとしたら、問いは人を正気にさせるもの。 そん

自己中心性と利他性

滋賀県のオンライン勉強会に、ジャック・アタリ氏が登壇。

古の智慧、死者のポリフォニー。

YGLの友人、市耒健太郎さんが、こんな場所を作ったので、先日遊びに行った。 とてもよい感じの場所でした。計画が立ち上がってから竣工までの間にコロナが発生するという大変な時期だったけど、逆にだからこそ生まれ、促進される創造性があると思うので、頑張って欲しいし、機会があったら自分もここで何かやってみたい。最近は、ゼミが始まった模様。興味のある方は、ぜひ。 ◆ Creativity=創造性に関して思うこと。「クリエイティブな人」が存在するのではなく、「創造性の源泉にアクセスで

方丈記2020(November)・満月

「方丈記」は松本紹圭が近況をお知らせするポストとして、毎月、満月の頃と新月の頃に更新します。 165 気候変動について科学者の言葉を聴く10/31に、環境活動家の大岩根尚さんをゲストにお迎えしたトークLiveを開催しました。ポッドキャスト「Temple Morning Radio」にて11/7より配信していますので、音声をぜひ聴いてみてください。 環境活動家である大岩根尚さんは、もともとバックグラウンドが研究者。地質学、海洋地質学を本格的に学ばれ、南極調査にも参加された大

仏教は、正気を生きる道。

現代仏教僧侶(Contemporary Buddhist Monk)にも、いろんな形がありうる。 nestoでご一緒している藤代健介くんが「風の民、土の民」の話を時々してくれる。先日のポッドキャストでも、少しその辺りの話題も出たような気も。 「風の民、土の民」を自分の文脈に(ちょっと強引に)当てはめてみるなら、自分のお寺に定住して特定のローカルに根ざして活動する「住職」は土の民、土地や立場に縛られず遊行・流浪する「ひじり」は風の民、と言えるだろうか。歴史をさかのぼってみれ

法名と本名と

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