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松本紹圭の方丈庵

このnoteマガジンは、僧侶 松本紹圭が開くお寺のような場所。私たちはいかにしてよりよき祖先になれるか。ここ方丈庵をベースキャンプに、ひじり仲間と対話と巡礼の旅に出ませんか? … もっと読む
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2020年1月の記事一覧

宗教者が未来世代のためにできること

先日、ニューヨーク市のブルックリン地区を見て回ったとき、現地在住の日本人の友人になんとなく聞いてみました。 「たとえば日本だと、その町にパチンコ屋が出来るときに反対運動が起きたりするじゃないですか。同じように、この辺りの人が”うちの街にはできて欲しくないもの”とか、あるんですか?」 そしたら、こんな答えが。 「スターバックス、かな」 アメリカのローカルの人にとって、なんとスタバはパチンコ屋!? 「反対運動までは起きないけど、あ〜うちの街にスタバができちゃった、ってガ

マインドフル・アナーキスト

学生の頃、親しい友人の幼馴染のお父さんが国会議員の政策秘書をしていて、議員会館の事務所でウェブサイトを作れる人のアルバイトを募集しているからやらないか?と誘われました。ずっと政治に興味があって、ちょうど学生ながらフリーランスとしてそういう仕事で小銭を稼いでいた僕は、喜んで手を挙げました。なぜ政治に興味があったかというと、欠陥だらけのこの世界の仕組みを改善する必要があると感じていたし、もっと社会が幸せになるようなことに貢献する仕事の一つなんじゃないかと思ったから。結局、政治の世

仏道、念仏道

京都の東山に法然院というお寺があります。法然院は、法然上人が修行をされたとされる地に浄土宗の僧堂として建てられ、かつて大勢の僧侶が修行していたことから、その住職は特別に貫主(かんしゅ)と呼ばれています。色々あって浄土宗を離脱して単立寺院となってからも、先代の橋本峰雄師、そして現在の梶田真章貫主まで、美しい境内の伽藍や庭園のみならず念仏道の法灯はしっかりと受け継がれています。 ちなみに先代の橋本峰雄師の著書『宗教以前』は古いながら色褪せないPost-religion本としてオ

宗教コミュニティとアサイラムへの頽廃

未来の住職塾NEXTに参加してくれた東(あずま)陽子さんは、お寺を実家に持ちながら、今現在は臨床心理士として都内の医療機関で働かれています。NEXT R-1東京クラス最終回のチェックアウトで「私はいつも、仕事の現場で、毛糸玉を思い浮かべます。こんがらがった心の毛糸玉をほどくような気持ちで、患者さんに接しています」という趣旨のお話をしてくれました。 毛糸玉。なるほど、いい表現ですね。私の場合は、宗教者の心の中でこんがらがっている毛糸玉がほどけるよう、お手伝いをするのが役目なの

【求人】米ヴァージニア州でmonk-manager

今朝、昨年バルセロナで出会ったYaw(ヨー)氏とオンライン会議をしました。 Yawはイラン出身のアメリカ人で、親に連れられて10代でアメリカに移住し、猛勉強して弁護士となってキャリアを重ね、現在は自らの弁護士事務所をヴァージニア州で立ち上げて、移民の支援を専門に活動しています。そんな”アメリカンドリーム”を生きる人でありながら、イスラム神秘主義の流れを汲むペルシアの詩人ルーミーの支持者でもあり、最近では自らの覚醒体験を通じてかなりスピリチュアルな方向にも活動を広げようとして

方丈記2020(January)

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方丈庵 今週のことば (6 Jan 2020)

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方丈庵 今月のコラム (Jan 2020)

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新年あけましておめでとうございます。

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