錆喰いビスコ 6巻感想

最高のラブコメでした。

今まで通りの「何言ってるか理解できない」感じと「なんでこのキャラが可愛く見えてしまうのだろう?」感がたまらない作品です。

そして、何を言っているか分からないけど一応の理屈が通っている魅力もあります。5巻で「はっ?」となった彼(or彼女)の復活のなんとなく勢いで受け入れてしまいました。

以下はネタバレを含みます。

敵に操られる味方、味方を救うために味方を傷つけてしまう葛藤、死期の近い師匠との死闘

これらの1冊に入れたらお腹いっぱいになってしまう要素の数々を映画撮影という超絶設定で織り込んでしまうのはもはや反則級と言えます。

何より凄いのが、黒革ケンヂのビスコに対する愛の深さです。錆喰いビスコの中には狂った人物はたくさん出てきたかと思いますが、ここまで真っ直ぐ狂った人物はいなかったように思います。

思えば、錆喰いビスコに出てきた悪役はどんな奴でも信念がありました。(それが私利私欲であったとしても)

そして6巻のクライマックスでも勧善懲悪型のヒーローの完成を望む黒革に対してビスコが似たようなことを言っています。

6巻が集大成すぎて続きがあるのか不安になるレベルですが、どうやら冬に7巻は出るそうです。
あとアニメ化してほしいけどちょくちょく映像化していいのか不安になる描写がある。

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