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タクシードライバーの虎の巻!(6年間苦情ゼロで続けた営業ノウハウ)

こんにちは!しょうたです。

このnoteは、タクシー新人さんが一人前のドライバーに最短ルートでなれることを目的に書いています。

著者のプロフィール

しょうた
  • ドライバー歴6年(苦情ゼロ、無事故4年以上)

  • 新人指導経験あり(班長、内勤、研修センターでの指導員として)

  • 乗務経験(クラウンコンフォート、JPN TAXI、一般のクラウン、ワンボックスなど)

タクシー会社で6年間ドライバーをやりながら、新人指導や運行管理のサポートに携わってきました。
また、通常のタクシーだけでなく法人の役員送迎、医療送迎などのハイヤー的な業務を担当した経験もあります。


自慢話?はここまでにして、苦情ゼロ・事故ゼロ(4年)を継続してきたわたしのノウハウを、このnoteでは余すことなく公開していきます。

ちなみに、売上の上げかたはこのnoteには書かれていません。
売上についてわたしは平均的なドライバーなので、同じ営業所の売上が良いドライバーに聞いてもらったほうがいいと思ったからです。

しかしながら、事故や苦情を減らせれば、営業時間を確保でき収入アップには繋がるはずです。


このnoteを読んでもらいたい人

  • タクシードライバーになって3ヶ月以内の人

  • 苦情や事故が多く、自身の営業を見直したい人

  • タクシードライバーを長く続けていきたい人

上記にあてはまる方には、このnoteは役に立つはず。

ちなみに、事故や苦情がなくなれば、こんなに良いことがあります。

  • 仕事が楽しい

  • 平穏な日々を過ごせる

  • 売上を追いやすくなる

  • 余計な出費が減る

  • 自分の時間が増える

  • 会社から認められやすくなる


このnoteを読んで、ぜひこのような未来を手に入れてください。

ひとによって合うやり方があるとは思いますが、参考にしていただけると嬉しいです。


このnoteの使い方

このnoteの内容は、安全運転やタクシー業務で必要なこと全てについて、書いているわけではありません。わたしが特に伝えたいことをピックアップしています。
タクシー会社や教習所で教えれている基本的なことを実践しながら、本noteの内容を行ってください。
いきなり全てを実行することは難しいと思うので、「今日はここをやってみよう」というように、少しずつ習慣にしていくのがおすすめです。


今後も必要に応じて、内容を追加・変更することがあるかもしれないので、ご了承ください。


このnoteの内容は、ご自身の責任のもと行ってください。
法律やマナーを守り、タクシー会社のルールやマニュアル等がある場合は、そちらを優先させてください。
事故やトラブルいかなる場合でも、このnoteの著者は責任を負いません。

それでは、本noteのお品書きをどうぞ!

  • 事故を避けるためにわたしが実践してきたこと

  • 苦情を出さないためにわたしが実践してきたこと

  • 車内でのトラブル対策マニュアル

  • 初心者がやりがちな失敗と対策マニュアル

  • 凄腕ドライバーとポンコツドライバーの違い


【今だけの購入特典】:タクシーに関する質問が1回できる
タクシーの仕事内容や業界について「ここどうなの?」と思っていることを、ご質問ください。
分かる範囲でお答えします。
質問は、TwitterからDMで@shotaまで。
※購入が確認できた方のみ、受けつけます。

事故を避けるためにわたしが実践してきた8つのこと


  1. 「事故をしない」と思う気持ちが大事

  2. いかなるときも安全を最優先

  3. 狭小路に注意する

  4. 一時停止はしっかり止まる

  5. 前の前の車の動きも見る

  6. 見えないバックはしない

  7. 「かもしれない運転」以上の予測運転

  8. ヒヤリ・ハットはしない、させない


これをやったから100%事故しなくなるわけではありません。
しかしながら、わたしが班長を3年ほどやってきた経験からすると、同じ営業所の事故を起こしたドライバーのほとんどは、この中のどれかが欠けていました。

ということは、上記を身につけることができれば、自分に過失がある事故を起こすリスクはかなり減らせそうですね。


それでは、順番にみていきましょう。

1.「事故をしない」と思う気持ちが大事


いきなり精神論ですが、事故を起こさないためにはここが肝心だと考えています。

わたしは、タクシードライバーになって2年目のときに、追突事故を起こしました。

幸いにも、軽い事故で相手方は同じグループ会社だったため、修理等は発生しませんでした。

ですが、この事故を期に、「2度と事故は起こさない」という気持ちで業務にあたり、それ以降4年以上無事故を継続しています。

タクシードライバーは、プロのドライバーとして一般ドライバーよりもさらに高い安全への意識が求められます。

タクシードライバーとして、ここが欠けていると事故を繰り返します。

そのような人に技術的な指導をしても意味がないことは、班長として色んなドライバーと関わってきて確信しています。

タクシードライバーになったら、他の職業とは違う、高い安全意識が求められることを自覚してください。

それが、一人前になるための第一歩です。


2.いかなるときも安全を最優先


どんな時でも安全を最優先させることは、当たり前のことのようですが、簡単ではないです。

理由は、下記のようなときタクシーは安全を優先しなくなりやすいからです。

  • お客さまが急いでいる様子だった

  • 予約時間に間に合わない

  • 売上げが悪く焦っている

  • イライラしているなど

わたしが新人さんへよく言うのは、「お客さまの要望を聞くのは、事故と違反をしない範囲でだよ」です。

例えば「時間がないからお客さまが急いでくれ」と言っても、無理な運転をして事故を起こせば、怪我をさせたり、用事の時間に間に合わなくなったりと、お客さまに迷惑をかけてしまいます。

事故や違反をしたとき、お客さまや会社、誰も責任はとってくれません。

タクシードライバーを長く続けるためにも、まずは安全を最優先させましょう。


3.狭小路に注意する


狭小路で擦るのは、新人さんに多く要注意。

タクシーはお客さまの自宅まで送る機会も多く、どうしても狭小路を入るしかないことがあります。

一般ドライバーよりも、格段に狭小路に入る機会が多いため、ここを克服しなければいつかは擦る。

狭小路で事故しないための対策は4つ。

  1. 入る前に、入って大丈夫か判断する

  2. 不安なら、降りて間隔を確認する

  3. 無理だと思ったら入らない

  4. できれば太い道を選択する


狭小路では、この4つが鉄則です。
これから具体的に説明します。

対策1:入る前に、入って大丈夫か判断する


狭小路へ入るまえに、必ず入って大丈夫か判断しましょう。

わたしの判断基準を挙げておきます。

  • ナビ上で道幅を確認する(安全な場所で停まって)

  • 狭小に入る角の道幅

  • 狭小路の中の道幅

  • 狭小路の中に電柱など障害物はないか

  • 道沿いの自宅の駐車場に自家用車の有無など


この他にも、狭小路へ入る角が鋭角になっていることや、路面の状況、木が茂っているときなど進入困難なケースがあります。

道沿いの自宅に自家用車が停まっていれば、通れる可能性はありますが、すれ違いや障害物、袋小路になっていないかなどに気をつけてください。

進入できる道かどうかを判断することは、タクシードライバーに必要なスキルです。

最初は判断が難しいかもしれないので、無理はしないようにしましょう。

対策2:不安なら、降りて間隔を確認する


車に対する道幅がどれだけ余裕があるあるか、降りてみるのが確実です。

新人さんが車を擦るときに、これをやっていないことが多いですね。

わたしは、新人のときからずっと、車との間隔が不安なときは、必ず降りて確認するようにします。

狭小路なので、前後からほかの車がくることは少ないとは思いますが、降りるときは注意してください。

降りて見ることのメリットは、2つあります。

  • 実際に目で見るから、障害物に対する正確な距離がわかる

  • 車幅の感覚がつかめるようになってくる

降りて見るクセをつけると、自損事故を防げるうえ、車幅の感覚もつかめるようになり、スキルアップに繋がるからおすすめです。

対策3:無理だと思ったら入らない


この道に入ったら抜けられないと感じたら、入らないこと。これ基本です。

やっかいなのが、実車中にお客さまが「通れる」と言うとき。
このような時でも、必要に応じ降りて間隔を確認する、可能なら迂回させてもらうことを推奨します。

ただし、遠まわりになってメーターが上がるなど、苦情になるリスクがあるので細心の注意で対応しなければなりません。
ほかの道を選んだとしても、狭小になっているケースもあります。

わたしは、実車中に迂回した経験はありませんが、めちゃくちゃ細い道に入ったとき降りて何度も確認して切り抜けられた経験はあります。

もちろんケースバイケースですが、お客さまが「通れる」と言っていても事故をしたら責任をとるのはドライバー自身です。

ただし、一方的な断りかたをすると苦情になる可能性はあります。
そうならないように、お客さまには入れない理由を説明して、了承を得ることが必要です。

お客さまが言われるとおり、実際に「通れる」可能性はあるので、判断は慎重に。

事故しないことが、お客さまのためにも繋がるので、無理はしないようにしましょう。

対策4:できれば太い道を選択する


無線配車で呼ばれた配車ポイントの周りの道が細い。
こんなときは、ナビの道幅を確認してできるだけ安全な道幅を選択しましょう。

タクシードライバーになったばかりの人は、細い道に慣れていないため、失敗しやすい。

「大丈夫だろう」とナビを確認せずに入ってしまい、だんだんと道が細くなり中で往時してしまう。これ、あるあるなので気をつけてください。

できるだけ、太い道で曲がる回数が少ないルートを選択して、大通りに復帰できるよう気をつけましょう。

狭小路の対策についてはここまで。

次からは、「事故を避けるためにわたしが実践してきた8つのこと」の説明に戻ります。


4.一時停止はしっかり止まる


一時停止を完全停止することは、安全の超基本です。

完全停止の時間は、明確に定められているわけではありませんが、わたしは"3秒間"を目安にしています。

できるだけ停止線の位置で止まり、「1、2、3」と心の中で数えます。
そうすれば、歩行者や自転車と接触することも、違反で警察につかまることもないはず。

停止線で止まるコツは、”余計なことは考えないで止まる”です。


「もう少し先で止まれば横を見渡せそう」とか「お客さんに早く行けと言われそう」とか余計なことは考えない。

とりあえず、停止線で止まることを考えましょう。

停止線は交差点の手前にあるので、停止線で止まれば自転車や歩行者にぶつかる可能性は少ないでしょう。

また、見通しが悪い角は、停止線で止まってから、左右が見える位置までゆっくり前に出てもう一度止まる2段階停止が必要です。

実車中でも、安全を最優先するのであれば、一時停止は完全停止するべきです。

5.前の前の車の動きを把握


前の車だけでなく、さらにその前の車を見れると、早いタイミングで危険予知できます。

早いタイミングで危険予測できると、ブレーキを踏むタイミングが早くなる。そして、ふんわりブレーキができる、に繋がるわけです。

このように早いタイミングで危険予測ができるようになると、事故防止のほか同乗者の乗り心地が良くなるため、しょうらい役員送迎とかハイヤーをやりたい人にも役立ちます。

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