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国際機関での仕事の話(個別記事)

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記事一覧

20代が国際機関で働くうえで不幸を避ける方法

日本でも新型コロナが猛威を振るっていますが、読者の皆様が無事健康に過ごされていることを祈っています。新型コロナの影響で、博士論文の予定が完全に狂ってしまったので、対応に追われる忙しい日々を送っていますが、久しぶりに面白いブログを読みました。抵抗さんの「国連機関で働く私が転職を検討するに至った背景」です。

少し前から抵抗さんをフォローしていて、自分の20代は抵抗さんとよく似ていたので(スキルセット

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国際機関から内定を貰える英文カバーレターの書き方

NGOのブログの方で、こんなタイトルの記事を執筆したのですが、このマガジンを購入されている方にもお見せしないと申し訳ない感じがするので、こちらでも公開したいと思います。

思いの外カバーレターで苦戦されている方々がいるようなので、一助となればと思い、私のカバーレターのサンプルとコメントを共有しようと思います。公開するカバーレターは、それぞれ世界銀行・ユネスコ・ユニセフからオファーを貰ったものなので

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国際機関のキャリアの一歩目は国連機関と世界銀行、どちらが狙い目?

博士課程に進学してこのマガジンの更新も、もうしばらくはないだろうなと思っていたのですが、世界銀行にShort Term Consultant(STC)として二か月だけ戻ることになったので、久しぶりに更新してみようと思います(思い出して書けば色々とネタはあるのですが、あまり過去は振り返らないタイプなので、リクエストがあれば書きますが、そうでなければ特に書かない予定です)。

今回、世界銀行のネパール

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「現地視察」って実際のところどうなの?(後編)

前編では、どうすれば途上国での現地視察を有意義なものにできるか書いてみましたが、後編ではインターナショナル採用の国連職員が現地視察に出かけることについて、①具体的にコストがいくらぐらいかかるものなのか、②実際に現地視察に赴くとどういった感じになるのか、③国連の役割の変化と政府のオーナーシップ、の観点からすこしまとめてみようと思います。

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日本人の国連職員が少ない理由

「国連の日本人職員、拠出額の割に少なすぎ?」という記事の中で、拠出金のわりに日本人の国連職員が少ない理由がいくつか言及されていました。その中に出てきた①日本人は語学力の面で不利だ、②外国人と物事を進めて行く・多文化の中で働くのが苦手だ、という二つの理由は、この記事に限らずよく言及される理由ですが、これは結構的を外しているんじゃないかなと思っています。と言うのも、私は世界銀行本部のワシントンDCで約

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紛争地で働く同僚たち

ユニセフつながりの友人から、アメリカに半永久移住して専業主夫になると一昨日報告があり、とても驚きました。彼とはNY本部でのJPO研修と、アンカラでのPPP研修で一緒になり、お互い子供の保護と教育というDevelopment Componentに属する数少ない若い男性でかつ既婚者(私は当時まだ既婚者だった、苦笑)だったので、基本的に外国人と仲良くなることがない私ですが、公私のことについて色々と話をし

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国際機関のタレントグループの話

 ユニセフをはじめとしていくつかの国際機関は、「タレントグループ」を運用しています。このタレントグループの募集は、例えばユニセフなら教育・ジェンダー・緊急支援など分野ごとに実施され、かつランクも設定されています。つまり、教育のP3レベル、ジェンダーのP5レベル、のような形でgeneric vacancyとして公募がかかります(私は教育のP3レベルに応募しました)。

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JPOの国際機関就活の記録(1勝41敗)

日本政府から派遣されるJPOは基本的には2年契約で、2年間の実績が良ければもう半年、さらにその間の実績が良ければもう半年、つまり頑張れば&日本政府の予算が許せば3年間国際機関で働くことができます。「実績」には様々なものが含まれますが、その一つに国際機関の空席公募への応募実績があります。JPOの目的は国際機関で働く日本人を増やすことなので、2年間働いてその間に国際機関で就活をして下さいね、ということ

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国際教育開発の大学院受験の話

国際協力の教育分野で働きたいけど大学院はどこに行くと良いの?、私が卒業した神戸大学の国際協力研究科へ行けば良いのか?、といった質問をちょくちょく受けるで、昨年の12月に国際教育協力&教育経済学に焦点を当ててアメリカの大学院の博士課程の受験をしたのでその話と、私が東大教育学部を卒業して神戸大学の国際協力研究科へと進学した際の国内大学院選びの話をしたいと思います。

国際教育協力と教育経済学で研究でき

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国際公務員になるか?、国家公務員になるか?「官僚の責任」の読書感想文(2012年1月頃の話)

古賀茂明氏の「官僚の責任」を読みました。私は大学時代にキャリア官僚を目指すか国際公務員を目指すか悩んだ末に今の道を歩んでいるので、内容について色々と思う所があり、少し読書感想文してみようと思います。

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国際NGOの就職セミナーに行ってきた(2010年12月頃の話/追記アリ)

先週JPAコミュニティが、ワシントンDCに事務所を構えている国際NGOの人事に声をかけてキャリアセミナーを開いてくれたので参加してきました。以下はその内容です。

国際NGOの仕事に応募するまでにやっておくべきこと

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国連主催の若手向けキャリアセミナーに行ってきた(2011年1月頃の話)

国連のDC代表部に勤める人事の方がやって来られて、若手向けのキャリアセミナーをしてくれました。NGOのキャリアセミナーでは参加者が50名程度しかいなかったのに、今回は200人ぐらいの参加者がいて、外部からの参加者もいたようでした。ちなみに参加者の大半が20代女性で、あまり男性はいませんでした。セミナーでも女性を優先的に採ると言っていたので、開発分野は女性の職場になりそうな感じですね。以下はセミナー

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OECDのキャリアセミナーに行ってきた(2011年3月頃の話)

世銀のJPA向けにOECDのキャリアセミナーが開催されたので行ってきました。以下はその内容です。

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国際機関でコンサルタントとして働く①世界銀行のSTC(2010年6月頃の話)

なんとか次の契約が決まりそうなのでちょっと世銀の契約形態にどんなのがあるかご紹介しようと思います。

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