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180の事例から見る、3つのAR業界動向

こんにちは、Graffityの斉藤(@shota_mapo)です。

VRとよく一緒に語られがちなAR(拡張現実)ですが、去年の9月にAppleがARKitをリリースしたことを契機に、toCの領域でもARが身近になりはじめました。

そこで、実際にAR技術がどのような領域で使われているのかについて調べてみました。

弊社の社内Slackには#shareというチェンネルがあり、そこで各々が見つけた面白い記事・事例を共有し合っています。

今回は、#shareチャンネルの投稿を創業時(去年の8月)から遡りARに関するユースケースを全てピックアップして、ARの活用事例について考察してみたいと思います。

このリストから分かったことを共有することで、ARが実際にどのような使われ方をしているのかについてよりイメージしてもらえると嬉しいです。

分かったこと①「インスタ映えアプリがめちゃくちゃ多い」

全体の3割をエンタメ系のユースケースが占めていました。中でも圧倒的に多いのが、「オブジェクトを設置して、写真・動画を撮影できる(→それをインスタに投稿してもらい、バイラルを狙う)」といったアプリでした。

これらのアプリでは、基本的にできることは同じであるため、「使えるオブジェクトの多様さ、奇抜さ」勝負になっていくと思います。

また、例え奇抜なオブジェクトを作り出すことができたとしても、それは簡単に競合から模倣されてしまいます。
これではSnapchatやFacebookといった大資本との3Dモデル開発競争になってくるため、この機能だけで戦うことは難しいでしょう。

分かったこと②「広告/プロモーションとしての活用が意外と少ない」

今後、どんどん増えていくと想定されるAR×プロモーションの事例ですが、#Shareで共有されていたのは全体の1割程度でした。

MESONの小林さんもこちらの記事で言及されていますが、現状のAR体験の多くは「ワオ!」という驚きで終わってしまっている、という課題があります。

一方で、広告/プロモーションにおいては、「ワオ!」という驚きをユーザーに与えられることは、認知を高める上で大きな効果があるため、今後はより多くの企業がAR×プロモーションに取り組み始めると思われます。

分かったこと③「AR×SNSの分野は大手が主導」

SNS分野では、SnapchatやFacebookといった、既存のSNSサービスが次々とAR機能を追加している点が目立ちました。

特にSnapchatは「ARフィルター」「インカメを使ったゲーム」「AR広告」など、積極的にARの要素を取り入れています。

ARはコミュニケーションに大きな変革をもたらす技術であるため、既存の大手企業も積極的に投資を進めていますね。

いかがだったでしょうか?

今回、1年分の情報を遡って感じたのは、「未だARが日常の生活に浸透するようなユースケースはどこも生み出せていない」という点です。

現在は多くの人がARという言葉を知らずにAR体験をしています。
この状況が変わり、先端技術の日常への浸透をこれから作っている事ができると思うと、非常にワクワクしますね!

Graffityでは、ARを活用して新しいことに挑戦したいと考えていらっしゃる企業様を対象にご支援を行なっております。

そもそもARって何?」「ARを使ってみたいけれど、どう活用すれば良いかわからない」といったお悩みをお持ちのかた、ぜひお気軽に@shota_mapo(saito@graffity.jp)までご連絡ください!

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