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リズムとドラムの練習帖(導入編)

こんにちは。ジャズドラマーの浅井翔太です。今回からやっとドラムの練習帖をスタートしよう、と思ったのですが、ざっと書いてみたらすごい長さになってしまいました。ですので幾つかに分けて投稿していきます。

次の投稿からは主に私のレッスンでよく生徒さんにやってもらうエクササイズや、注意するポイントをご紹介します。ゆくゆくはInstagramやYoutubeとも連携したりしたいと思っています(妄想)。

スティックがなくても出来るものも多いので、ドラマー以外にも良いリズムトレーニングになると思います。他の楽器をやっている人はスケールやアルペジオを当てはめて練習すると新たな発見があるかもしれません。

今回は導入編ということで、ドラムの楽譜の読み方などを紹介します。
スティックの持ち方や、ストローク(スティックの振り方)の方法論はまた写真や動画などの資料を揃えたら書くつもりなので、しばらくは触れないでおきます。文章だけでは伝わらなので。。。今後の有料記事をご購入いただいた方にはオンラインレッスンも可能ですので知りたい方はそちらで質問していただければ対応できます。

ドラムのセッティングと記譜法

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これは自分のドラムセットです。私のようなジャズドラマーはタムは1つのことが多いですが、ロックドラマーは2つ使う人が多いと思います。リハーサルスタジオに行くとほぼ間違いなく2つですね。
その場合口径が小さくて音程の高い方のタムをハイタム、口径が大きくて音程の低い方のタムをロータムと呼びます。口径によって名前が決まっているわけではなく、タムが2つある場合にそれぞれを相対的にそう呼ぶだけです。またセッティングに関してのお話は改めて。

それぞれの楽器を表す場所は吹き出しに示した通りです。写真に五線を貼り付けたら思いの外小さくなってしまったので、見にくい方はダウンロードして拡大してみてください。

ドラムの記譜(五線のどの位置がどの楽器を指すか)については、実はキッチリ決まっていません。何故かというとドラマーによって使うタイコやシンバルの数が違うからです。ドラム以外のパーカッションを組み込んでいる人もいますし。
今回ご紹介した記譜法は私が普段使っている書き方です。割と同じ書き方をする人が多かったので、そこそこ信用してもらって良いと思います。笑

書く高さが微妙に異ったとしても、シンバル類は「バツ×」、タイコ類は「マル●」で示すことはほぼ共通しています。あとは手で叩く楽器は棒が上向きに、足で踏む楽器には下向きに棒を書きます。これはドラム特有の書き方で、ドラム以外の音程のある楽器では音の高さによって棒の向きが決まりますので、他の楽器経験がある方は違和感があると思います。

楽譜の読み方

ドラムとリズムの練習帖 1

実際のエクササイズに使う楽譜です。Rは右手、Lは左手。練習する時はスネアじゃなくても練習パッドでも、机でも膝でも好きなところ叩いてください。バスドラムの代わりに右足のつま先、またはカカトで4分音符をキープしてもらってもOKです。
楽譜には音符以外にも色々な記号や文字が書いてありますので、知らない方向けに説明しますね。

左上の♩=80とはテンポ(演奏する速度)で、1分間の拍数を示しています。時計の秒針は♩=60になりますね。テンポはBPM(Beats Per Minuteの略)とも言います。練習するときはメトロノームという一定のテンポを発音してくれるツールを使って、不用意に早くなったり遅くなったりしないようにチェックしながら演奏しましょう。
五線の左端にある変な記号は特に意味はない記号です。(これの名前知ってる人いたら教えてください。笑)本来ここには音部記号と言って五線のどこをどの音に設定するか、という記号が書かれるのですが、ドラムには音程は関係ないのでこの様な記号を書きます。ヘ音記号を書く人もいるみたいです。
その隣にある数字は拍子記号と言って小節という箱の容量を決めています。「よんぶんのよん」と、分数と同じ読み方、書き方をしますが、くれぐれも約分しようとしないでくださいね。分数でいうところの分母(下)が単位となる拍の種類、分子(上)が拍の数を表します。ここでは4分音符が4個で1小節という単位にする、ということを示しています。
最初と最後に向き合うようにカッコで括ってありますが、これは反復(リピート)記号と言って、この中を繰り返すという意味です。基本的には1度繰り返したら先へ進むのですが、エクササイズは慣れるまで何度も繰り返して練習するのが効果的です。

ここまでのことがわかれば、あとは次回からのエクササイズを読みながら練習するだけです!シンプルな譜面から徐々に難易度を上げる方法で練習すると、初心者から上級者まで、現在のレベルに関わらず上達できるのでオススメです。お楽しみに〜。

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