学食で起こった人生の選択の話。


人生、ときどき、キーマン的な存在が現れる。
今日は、大学生の頃のキーマンの話をしたい。
 
 
 
大学の頃、俺は卓球部だった。
 
 
 
大学になってまで、
一生懸命卓球をやる気はなかったのだけど、
 
ちょっとだけ卓球が強かった俺は、
一度、冷やかしに卓球部に、
遊びに行ってみた。
 
そしたら、
先輩がご飯をおごってくれて、
わーこれは入らないと恩義が・・・
という感覚があって、
そのまま、部活動に入ってしまった。

でも、大学生、
部活動だけで終わりたくない!
 
人生最後の夏休み、
ここで謳歌しなかったら、
絶対に後悔する。
 
なので、部活は週5だったし、
部活なりの規律や風習もあったのだけど、
 
学祭実行委員会、
ギター弾き語りサークル、
夜間のバドミントンサークルと、
掛け持ちしまくって、
忙しい学生時代だった。

で、今日は学祭の話をしたいのだけど、
学祭ってすごく忙しい。

1年に1度のお祭りなのに、
ほぼ1年まるまる活動している。
 
学祭は、1年生が主体で、
2年生になると、ごく一部が残って、
サポート役に回る。
 
1年生が200人とかで、
2年生は15人とか、
それくらいの割合なので、
ほとんどの人は、1年で引退する。

俺も、卓球部があるから、
1年でやめるもんだと
思っていた。

2年生になると責任も出てくる。

一応エースのポジションだったので、
学祭前に忙しくて、
練習に来られないみたいな話になると
かなり影響があるだろう。 


 
でも、
学祭をもしも続けられるなら、
200人もの後輩ができる。 

たくさんのドラマが
待っているだろう。

最高に楽しいはずだ。

でも、無理だなって諦めていた。

そんなある日、
Kが俺と話をしたいと言ってきた。
 
話をしたいと
言ってきたかはもはや覚えてないけど、
たぶん、そんな感じで、
学食で話をした。

Kは、学祭の仲間で、
同じ学部だったので、
ちょこちょこからみがあり、
ご縁があるやつだった。

「学祭続けないのか?」

と聞かれて、
 
部活があるからね・・・と
当たり前に言ったら、

「本当にそれでいいの?」

と問うてくれた。

「学祭に残ったら、
 たくさんの思い出ができるだろう。
 
 俺は翔太に、
 ぜひ残って欲しいなって思ってる。」

と伝えてくれたのだ。

俺は揺らいだ。

確かに、この人生、一度きりしかない。

できることなら、
最高の選択をしたい。

Kが残って欲しいって
言ってくれたことも
めちゃくちゃ嬉しかった。

そして決めたのだ。

もしも、
2年生としての責任が果たせず、
試合に出るなと先輩に
言われるかもしれなかったとしても、

学祭に残ることを。
 
 
 
で、学祭が終わった時、
たくさん泣いた。

そんなドラマがあった。

あんなに号泣したことは、
あの時だけしかなかったかもしれない。

それを生むきっかけとなった、学食でのあの時、
あんな風に俺に向き合ってくれたことを、
俺は今、感謝している。

今、俺は、
後悔しない人生、をテーマに生きているから。

そのことで、どんな弊害が生まれても、
それが一番だと思ってる。

以前の俺は、Kのように
人に本気で問いかける、向き合うということが
こわくて出来なかった。

でも、あのときのKのように、
人に本気で理想の人生を生きる
きっかけを与えられたら、って思って
今の仕事をしているのだ。

あなたには、
本気であなたの人生に
向き合ってくれる人はいますか?

お話しすることがあったら、
そんなキーマンたちの話をつまみに
お酒を飲みましょう笑

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