_雑01.AO_

-雑談-多様化する入試に備える

「“”手に“”論文を書く」人、“勝小”です。
(当noteの前提・諸注意等については、こちらの投稿をご参照ください。)

 今回は小論文ではなく、気になる記事の紹介とその感想(?)です。
(小論問題を省略して補講だけするイメージが近いでしょうか)

記事の紹介(NIKKEI STYLE -20.2.24-)

#COMEMO #NIKKEI

記事の概要

 私なりに内容を抜粋してみましたが、シンプルにまとまっている記事だと思いますので、原文をそのまま読んだ方がわかりやすいと思います。

●大学入学者に占める「AO・推薦入試組」の割合が増加
(私立大に限れば、過半数が「AO・推薦入試組」とのデータもある)
●大学側は「入学定員の確保」「伸びしろのある学生との出会い」に期待
●AO・推薦入試の評価:
・1次試験-「志望理由書」「調査書」+「自己PR資料」
・2次面接-「面接」「小論文」
●AO・推薦入試の対策:「自己分析」と「プレゼン能力磨き」
●AO専門塾が登場し受験対策が過熱化する傾向にある
(NIKKEI STYLE 記事)

試験制度がどうあるべきかは置いておく

 受験生や受験生に近い方々にとっては、入学試験制度の変化は重要な問題です。AO入試の拡大やAO入試対策の過熱化で、有利になる人もいれば不利になる人もいるかと思います。ですが、一般入試の枠が全て無くなるほどの変化でない限りは、制度として決まったことに対して変更前の方が良かったと嘆くよりは、変更後の試験制度にどう適応するか(AOも視野に入れるのか、一般入試に専念するのか)を考える方が良いかもしれません。

(私も含め)受験環境の近くにいない人にとっては、気軽に発言ができる分議論が過熱する可能性がありますが、個人的には“間口を広げる”変化かと思いますので、AO入試の拡大が良い結果に繋がればいいな程度に考えています。

と、いうことで本稿では“あるべき試験制度”について深くは触れません。ただ、試験制度の変化がどのような影響を与えるかについては、少し考えてみても良いかもしれません。

試験制度の変化をポジティブに考えてみる

 「将来◆◆をやりたいと考えていて、そのために▲▲大学の▼▼学部(の□□研究室)で●●を学びたい!!」という熱い気持ちを持つ受験生がいるのであれば、その受験生と▲▲大学とのマッチングは良いことかもしれません。なんとなく文系理系を選択し、行けそうな大学の中から良さそうな大学・学部を選び、在学中に(所属学部とは縁が薄い)資格を取って、就職した身からすると、高校生の時点で将来の目標が明確になっている人は尊敬に値します。

 一般的な入学試験(ペーパーテスト)は、記憶力・読解力(語学力)・分析力(計算力)が優れている学生を選抜していると考えられます。一方で、表現力(いわゆる“アウトプット”と呼ばれるようなもの)に優れている学生“”同じキャンパスにいた方が、双方刺激を与えあうことでよい効果が期待できそうです。

 受験生から見ても、一般入試とAO入試の併願が禁止されていない限りは、受験機会が増える(少なくとも減ることはない)とも言えるので必ずしも悪い話ではないという見方もあると思います。

試験制度の変化をネガティブに考えてみる

 上で述べたことは、“理想論”に近いものかもしれません。現実には様々な問題を抱えていると思いますし、そのことが議論の中心にあるのだと思います。

AO入試対策のために作られた実績やPR技術

 受験もひとつのビジネスですから、AO入試専門塾とそれを利用する受験生が出てくるのは当然のことかと思います。その辺りに家庭の経済的格差の問題が出てくるのは避けられないでしょう。ただし、一般入試でも同様のこと(幼少期からの英才教育が不公平なのか否か)が言えるので、「AO入試の拡大が受験生の経済的格差を顕著にする」かどうかは冷静な判断が必要になると思います。(経済的格差が大学入試の合否に影響を与えているという事実はあると思いますし、それは解消される方が望ましいとは思います。)

 ただし、今回取り上げた記事にあるような「1次試験と2次試験に分かれていて、1次試験は郵送された書類審査で行われる」試験方法だとすると、留意すべき事項がありそうです。

審査書類を作成する際の第三者の助力

 1次試験用の選考書類の作成について、受験者以外の者が手伝うことをどの程度認めるかは難しい問題です。すべてを受験者独力で行うことが理想的かもしれませんが、誰かの助けを借りたかどうかは書類上は判断つきませんので、仮に業者に丸投げしたものを提出したとしてもバレない可能性もあります。(もちろん、業者に丸投げしていた受験生はその後の2次試験でボロを出して合格には至らないとは思いますが。)

 以前投稿したnote(スマホ持込を考える(入試持込問題-補講①))でも少し触れましたが、「どこまでが受験者の能力とするか」は一般入試・AO入試を問わず、入試制度を考える上での共通課題となりそうです。

変化に順応する(適者生存?)

 NIKKEI STYLE記事のタイトルにもあるように「まるで就活のような入試」となる背景には、大学卒業生の就職率・就職先が大学の評価に大きく関わっている影響もあるのではないでしょうか。「就職のための大学選び」「大学入学のための活動実績」・・・と、少し前に流行った“ゆとり”という単語はどこへ行ってしまったのかと、嘆く人もいるかも知れません。

 ただ「必要十分な情報収集」「迅速な意思決定と計画立案」「的確な実行と軌道修正」が、より強く求められている社会からすれば、高校生の時点で将来の目標を立てて行動に移すような人材が出てくることは頼もしいとも言えます。時代に適応した同世代と競争する状況からすれば、方法はどうあれ変化に順応することは有効な選択肢の一つに挙げられるのではないでしょうか。

「変化に嘆くよりも適応する方が有意義かもしれない」
と、ささやかながら提案させて頂きます。(「AO入試を目指しましょう」という意味ではなく、「AO入試が含まれる現在の試験制度の中で、自分が求める結果を勝ち取れるように動きましょう」という意味です。)

チャレンジは無駄にはならない(はず)

 「高校生活のすべてをつぎ込む」レベルのチャレンジとなると話は別ですが、自己PRなりプレゼンテーションを“経験”することは、(費やした労力に見合う程のプラスになるかどうかは人によると思いますが)今後の人生でプラスにはなると思います。新卒採用の先にある“転職市場”や“独立後の顧客獲得”などを考えた時に「対外的に説明のできる経験の有無」がそれなりに重要になってきます。(少なくとも私の経験上は、かなり重要な要素です。)

 今回のチャレンジで期待する結果が得られなかったとしても、その経験は間違いなく自身の“経験”として蓄積されます。学生時代の経験が“そのまま”通用するほどには社会は温くないようですが、一度ゴールまで到達した人が知っている“道のり(いわゆる“ノウハウ”と呼ばれるようなもの)”は有用な財産であると思います。具体的には、「何かを始める際にゴールのイメージが見えれば、何が必要になるかが早い段階でわかる」「過去に失敗した経験があれば、今回その失敗を避ける計画が立てられる」などが挙げられます。

AO入試対策(トレーニング)はnoteで出来る?

 そうです!私はnoteの回し者です。

 誤解の無いように言い換えると、しがないnoteユーザーの一人です。
(運営側とは面識もありませんし、私の存在は知られてもいないでしょう)

 noteを初めて数か月の若輩者として「AO入試対策の“効果的な”方法」を提案することは荷が重いですが、「成果物を自力で作る経験がnote(に限りませんが)で出来る」ということは、自信を持って言えることです。頭の中で考えていることと、それを何らかの成果物に落とし込むことには、それなりに大きな壁があり、その壁を乗り越えた人にしかわからない境地があると思います。

 勝小は頑張る受験生の味方でありたいと考えております。
自力で作った成果物を拝見できる機会をお待ちしております。

注)あくまでトレーニング目的でしたら、自身のプロフィールや経験・経歴等(個人情報)を過度にさらすことは避けた方が良いかと思います。


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