フリーランス1年生が語る、本当の『働き方改革』
私は2019年10月末をもって退職し、“フリーランス”という働き方を選びんだフリーランス1年生です(2020年時点)
私は今、スキなときに、スキな場所で、スキな人と仕事をする生活を送っています。
“会社員”から“フリーランス”に『働き方』を変えた、私の考える『働き方改革』についてお話ししていこうと思います。
★一般的な会社員
先に書いたように、私はごくごく普通の会社員でした。
“会社員”と表現をさせていただくことが多いのですが、正確には“介護士(ヘルパー)”として働いていました。
簡単にいうと、高齢者の方々の生活上のお困りごとを解決するお仕事でした。
“営業”や”セールス”、“経営”とは全く無縁の生活。
まさか自分の人生に、“起業”や“フリーランス”という選択が待っているとは想像もしていませんでした。
★フリーランスを選択肢をしったきっかけ
そんな僕がフリーランスの選択を知ったのは、僕の原点でもあるSNSでした。たまたまのぞいたSNSの世界をとおして『フリーランス』『起業家』として働く同世代がたくさんいること、“会社員とは違う働き方で『豊かな』生活をしている人がたくさんいることを知りました。
その「豊かさ」は経済的なことだけをさすわけではありません。自分にあった働き方、ライフスタイル、時間の使い方によって、とても豊かで幸せで充実をしているようにみえました。『働く』は同じなのに、こうも違うものなのかと衝撃を受けました。
★私にとっての『豊かさ』とは
私にとっての『豊かさ』を構成するものはいくつかあります。
ひとつは、お金。
“お金持ちになりたい”という願望はそれほど強くはないけれど、例えば、美味しい店にたべにいったり、流行りの映画を見に行ったり、着たいなと思った洋服を買えたり、やりたいゲームを買ったり、ふらっと旅行に行ったり…、『こんなことができたらいいな』という思いはありましたが、当時の収入ではそれらを叶えることは難しい状況でした。
もうひとつのは、時間。自分の思うように時間を使えることが私にとっての『豊かさ』です。
例えば、疲れたときにはゆっくり寝たり、明日の予定を気にせず夜更かしをしたり、家族が病気になればすぐにかけつけたり、スキな人のところに飛んでいったり、友だちが悩んでいたら何時間でも話を聞いたり、将来的に子どもができたら子どものために『いってらっしゃい』と「おかえり」がいえるお父さんでいたかったり。
そんな時間が欲しいと望むけれど、当時の働き方ではそれを叶えることも難しい状況でした。
仕事があるのはありがたい、健康でいられるのもありがたい。
でも、私にとってそれは『豊か』ではなかったのです。
★気づいてしまったらもうもどれない
そして私は同時に、あることに気づいてしまいます。
それは今の働き方では“どれだけがんばっても永遠に『豊か』になれない”ことでした。
“会社員”である以上、給料制。
私の当時の職場では、基本給は13万、夜勤手当5千円、残業代を合わせた給料で、だいたい17万円とかでした。
それに、ボーナスは基本給が低いので、11万円を年に二回頂いていました。これだけでは私が望む『豊かさ』には到底たどり着けません。
また、だいたい週5日の働き方では、思い立ってどこかに飛んでいくことは中々できないし、旅行にも行きにくいし、子どもができたとしてもその両立は自分には難しいと思いました。
もっとも、条件のいいところに転職をするという選択肢もありましたが、私は“1日24時間”を切り売りする働き方では、どれだけ時給のいい働き方をしたとしても収入には上限が来ることにも気づいてしまいました。
逆に、もっと稼働時間を抑えて、いま以上の収入を得ることもできることにもSNSのおかげで気づきました。
わがままで要領のわるい私がこの時代を生き抜いていくためには、“時間の切り売り”とは違うルールで戦わないといけないと感じたのです。
ですが、会社員で働くには“時給”のルールがついてしまう。
会社員でいながら『時間もお金も欲しい』というのは、サッカーをするときに『手を使わせろ』というのと同じようなことだと感じました。
だから、私は“会社員から”“フリーランス”という種目にチェンジすることにしたのです。
気づいてしまった以上、”戻る”という選択は私にはありませんでした。
私にとって、約束された未来はストレスであり、用意された安定は、不安定だと気づきました
★『フリーランスはすごい』は嘘。大事なのは『選ぶこと』
ここまで『豊かさ』と『フリーランス』を話してきましたが、私は『フリーランスはすごい』とは思いませんし、『会社員はすごい』とも思いません。
もし、私に『すごい』といわれる何かがあるとしたら、それは、“自分にあった働き方”を“選び”、“行動した”ことだと思います。
会社員じゃないとできないことはたくさんあります。
会社員だから手に入るものもあります。
その逆もしかりです。
それらを踏まえて、自分の“人生”の中で“働く”をとらえ、しあわせになるための働き方を決めることが大切だと考えます。
『会社員』『フリーランス』『経営者』『投資家』、いろんな働き方はありますが、どれに、すごいもいいもわるいもなくて、人の価値を決める物差しにはならないというのが私の考えです。
『フリーランスはダメ』『会社員はダメ』という議論ほど不毛なものはありません。
なにのために働くかが大事であり、その未来がかなう働き方を追求することがもっと大切です。
いろんな選択肢があるところから、自分で『選ぶ』こと。それが本当の働き方改革だと思います。
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