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キウイとパパイア、マンゴーズ!

K.P.M.(キウイとパパイア、マンゴーズ)は、実に説明が難しいバンドで、
ヴォーカリストは箏や三味線を演奏し、電気バイオリンやアコーディオンがいたりいなかったり、
ブラジル(といってもボサノバでなくフォホーとか)だったりレゲエだったり台湾だったり、
存在しない架空の美濃民謡を作ったり、ホーミーしながら陰謀論を揶揄したり、
そのコンセプトってようは「さよならアメリカ、さよならニッポン」じゃん、と思ったらリーダーは細野さんを聴いたことなかったり、
(考えが違うところもあるけれど、僕はリーダー拓音くんを同志のように思っています)
ともあれ、「日本でポピュラー音楽をやること」についてのあれこれを考えまくった結果、最近アウトプットは超・脳天気になっている、ごきげんな人たちです。
ドラム・永田くんは「在日ファンク」、バイオリン・ゴーさんは「滞空時間」メンバーでもあります。
歌&箏・浩恵ちゃんは、ほんとは古典バリバリに出来つつ、NHK「ムジカ・ピッコリーノ」で、「まちぼうけ」(とマーティンデニー「ファイヤークラッカー」混ぜたやつ)を鈴木慶一さんと一緒にやったり等もしています。

そんな彼らの初の国内ツアー、ムジカジャポニカ行ってきました。楽しかった!
以下、おっかけの戯言。

・後半にいくにつれ、メンバーも客席もほどけてくのがわかった。もう1ステージあればよかったのに。

・浩恵ちゃんは意外にもKPMに「アメリカ」をもたらしたと思う。(これ、自分で言うけど重要な指摘。)新曲よかった。

・「あしあと」すごいよかった。現編成でやる甲斐、すごい感じた。

・あ、浩恵ちゃんには旧マンゴー曲が合う、のかも、もしや。

・浩恵ちゃんは、実は歌もめちゃうまい。意外と考えがちなので、キウイちゃんに寄せ気味(つーか曲がキウイちゃん前提で出来てるから、そこをどう歌いこなすかたぶん悩みがち、そりゃ仕方ない)なとこあるけど、今回徐々に「浩恵ちゃんのKPM」が見えてきた感あるので、迷わず我が道を行ってほしい。

・拓音くんと永田くんのリズム隊が本当に好きだ。拓音くんベース中心に回帰してくれて嬉しい。

・永田くんは「タンタタンタタタン!」が日本一かっこいいドラマーかもしれない。

・陰謀論に踊らされる人たちが、踊りたくなるようなサウンドで、陰謀論を揶揄した曲やるの、拓音くんマジ性格悪い。

・竹廣類さん、すごく良い。器用というか、ものすごくKPMのツボをとらえた自由で的確なサポート。いまの編成、アコーディオンかオルガンいると、ぐっとよくなる。いい人見つけたねー!

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