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ひとりEC運営の物流について

さて先日、相変わらずネタを考えるのが面倒くさくて、Twitterでフォローいただいている皆様からネタを頂いている三浦です。

先日、質問をくれ。

と書いたところ、こんなリクエストをいただきました。(もはや、村岡さんは知り合いなので単なる公開質疑応答です。)

ひとり運営の物流とは

僕は独立してから、4年間ECをやっておりまして(社会人も含めると10年くらい)場所や環境や商材を大分変えながらやってきました。その経緯も含めて本日は記事を書きたいと思います。

物流って実は単なるトランスフォームと思われがちですが、実は利益を創出することができるポイント。なので先にポイントを言うと如何にネコポスを使いこなすか?使うのではなく、使いこなす?って観点が大事。

物流で大事なことの結論

最初に結論をいいます。

・物流は利益を出すポイントと認識
・初期は絶対に自分でやる方が良い
・利益を出す配送方法で商品設計(パッケージ含め)
・配送業者と戦略的に提携をする

です。

三浦のEC運営の遍歴

第1期:マンションの一室編
第2期:京都の自宅(宅急便)編
第3期:京都の自宅(ネコポス)編
第4期:とうとう外注編

です。

マンションの一室編

実は三浦は操業して、この方一度もオフィスを借りたことがありません。なので、ずっと自宅兼オフィスで仕事をしております。

そして、三浦は創業当初から健康食品を仕入れて売ってました。仕入れ先のメーカーで知り合いの会社が沢山あったので。
ただ、物流が無いので配送業者を探してると「た、高い・・・」でも当時は東京の狭いマンションなので、自分たちで発送も難しい・・・

EC事業者にお願いした

うーん。と悩んでたら、ご縁があり破格の値段でネコポスや宅急便を受託してくれる近所のEC事業者がありました。
なので、その会社に在庫を置かせてもらい、そこから手動で発送してもらうと言う形式で発送を外注していました。

創業したてで、まだ販売さえ始まってないECサイトだったんで、優しく手を差し伸べてくれたんだと思います。その好意に甘え、初月は30-50件ほどの配送をお願いしました。

意外に知られていないことですが、発送は自社か発送業者、って考えがちですが、仲間内でお願いしたり、新しい座組みの形を考えれば、実は格安で発送できるもんです(もちろん相手が納得してくれれば)

翌月にはデイリー50件

で、優しさに甘え、広告も打ち始めた私は多い時ではデイリー50件とかお願いするようになり、先方も段々苦い顔をするようになってきました(笑)多分、東京にいるときは月次で1000件とかお願いしてたと思います。

ただ、実はこのタイミングで京都への移転が決まっており、その京都の家は広いので次の新天地では自分で発送をすると決めていたのです。

(旅立った東京のマンション)

発送は自社の方が確実に儲かる

京都に移転しまして、健康食品をやりつつ、次に始めたのが「ハンドメイド作品」をネットで売る事。
健康食品にダークな印象があったので、キラキラしたものを売りたい!クリエイターを助けたい!と言うところからハンドメイド事業を開始しました。

まあ、また運の良いことに沢山売れまして、月間で300万円くらいハンドメイド作品を売ってました。ただ、その時気づいたのが「宅急便ってめっちゃ効率悪く無い?」だったんです。

・手間がかかるから1日の配達量に限度あり
・緩衝材入れたら資材もかかる
・段ボール代そもそも高い

あれ宅急便コスパ悪く無い?

だったら、クロネコDM便で売れるものを売った方がよく無い?って気付きました。で、そのあとハンドメイドは絶望したり、色々あったんで、ハンドメイド販売はやめました。

で、そこからはクロネコDM便で売れるものを探しました。具体的に言うとクロネコDM人で届くとお客にとってもメリットがあるもの。

売れるものは当然ながら探すのですが「クロネコDM便で売れる物」を考えまくりました。結論から言うと、また健康食品に注力しようってなったんですね。

理由は簡単で

・DM便はコストが宅急便の3分の1
・1日の配送可能上限が宅急便の5倍

だからです。

損益分岐点も勿論あるんですけど、健康食品を工場直仕入れにして、他の会社より多少高くてもLPしっかり作って、安価な広告を出せば絶対に売れることがわかってたので、そのラインを模索して設定し、DM便で売るってことで、「薄利?多売」くらいの感じで売りました。

(それでも安売り他社より利益率高かった。)

実を言うと、外注してる時より100円くらい送料が下がっていて、人件費を考えても、売れば売るほど利益が出まくってたので、ピークの時だとデイリー100件とか発送してました。
んで売れるから広告費も増える。

配送業者が擦り寄ってきてくれた

そうすると事態が中々、好転してきまして、提携してる配送業者が見積もり下げるから「ネコポス値下げするから、ネコポスに変えて!」と連絡がきました。
そらDM便の方が安いので苦い顔をしてましたが、この頃クロネコはDM便で商品送っちゃダメって明言を強化していた頃です。

なので「めっちゃ下げてくれな計算合わん」って言って、値下げをしてもらいました。(補足するとヤマトさんの作業量は変わらず、取引額と出荷量だけ増えたので双方がハッピー)
この頃、自慢なんですがヤマトのドライバーさんには「京都市伏見区でTOP5に入る出荷量」って言われてました。

希望している配送型式から売るものをデザインする

多分、みなさんやってることを敢えて言うと「配送型式から売るものをデザインする」ってめっちゃ大事で、要は売りたいものを売る、ではなく利益率が上がりそうな商品を作って、売る。って感じです。

僕も何個か失敗談がありまして、自社商品で宅急便でしか送れないものは、全部失敗しました。
理由は配送料が高すぎて利益が少なく、売り上げが伸ばせないから。

創業当初から僕は「安からず高からず、適切な金額で消費者に届ける」ってことを心がけてたので、競合に比べて、広告を使ってる割には比較的、商品代金は安かったと思います。

そこで値上げすることもできたんですが「正直、値上げしたら適切価格じゃ無い」ってことで、値上げするのではなくやめることを選びました。

ので、配送価格が低いものは顧客にも店舗にもメリットが大きいので、その商品形態を考えるってのも一つのノウハウだと思います。

ガチで1日でこの量を出荷しておりました。

とうとう外注編

ただ、良いことは長く続かず、何度か宅配業者からの値上げ提示されたり、なあなあにしてた厚さに厳密な規定が入り、思うように運営ができない時期もありました。

そんな時に、SNSで顧客とやりとりする楽しさや、お店をやる意義。などを深く考え始めた頃「お客様とのコミュニケーションをもっと増やしたい、自分にかかる配送作業時間を0にしたい」と考え始め

もういっそ外注するか

と言うことで、再度配送業者へ外注することになりました。
そっからのルーチンは午前11時からCSVをまとめて、クラウドの管理画面からアップロードするのを毎日やる、ってのを繰り返しています。(ここは普通なので省略します。)

全然、答えてなかった

ここで質問を見返すと全然、答えてなかったので、ひとつずつ答えますね(笑)

配送についてはどうしてるか

これは先述の流れで、色々やってきました。

梱包で気にかけていることは

これは2つあって「利益が出る設計で梱包資材までこだわる」ってのと「お金をとるのであれば、しっかりメッセージを伝える」の2つで、どっちかをとるべき。

先述の通り「DM便のための商品を作る」ってのは利益を創出するための販売設計にしており、なるべく1日可能な発送量を増やすために「5秒で終わる梱包材」を目指して作ります。

2つ目は、ちゃんとしたD2Cをやるのであれば「我々は誰なのか?」ってのを、もっとアピールした資材にした方が良いです。
それはお洒落なのか?みたいなのは店舗によりますが、僕は現代っぽさと清潔感を求めていました。

物流会社と契約しているか?

あと付けでしょ?って言われるけど、結果論、物流会社は絞った方が良いです。
僕はDM便とネコポスでヤマトに寄せてたので、佐川さんは全然取り引きなかったです。
が、ヤマトさんには重要顧客と思ってもらえて、優遇されたので、色々とやりやすかった記憶があります。
なので、戦略的に配送事業者に発注を寄せるのはした方が良いです。

自社配送のルーチンは面倒なんで割愛しますね(笑)

物流で大事なことの結論(再度)

最後にまとめると、物流で大事なのは

・物流は利益を出すポイントと認識
・初期は絶対に自分でやる方が良い
・利益を出す配送方法で商品設計(パッケージ含め)
・配送業者と戦略的に提携をする

です。

よくスタートアップで物流と契約する会社ありますけど、絶対的に利益率が減るので、まずは自分でやるのオススメします。
一連の流れが覚えられますし、細かいことにこだわれたりしますしね。単純作業なんで、避けられがちですけど、パートさん雇えば簡単に解決します
さらに、意外に配送の仕組みを知らない人多いので、それだけで差別化になります。

個人の所感ですけど、物流最初やった方が商品に愛着も出るので、東京とか大阪とか都心の人は難しいと思いますが、出来る限り、初期は自分で物流するのをオススメします。

物流も戦略的にできれば、めっちゃ利益出るポイントになるので、頭を捻って、最適な物流方法を模索してみてくだされ。

それでは本日は以上です!!!!!

いいねと思ったら投げ銭的に是非、当店自慢のチャコールバターコーヒーを買ってください!(笑)食事内容を相談してもらえれば、比較的、本気で仕事のパフォーマンス挙げられます。

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