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企画書&プレゼンテーション

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企画書やプレゼンの役に立つ記事をまとめています。
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企画を通す時に必ず確認したい、4つのチェック項目

所属する日本広告学会で、昨年、学生向けのアイデアコンテスト「学生広告クリエーティブ賞」の設立に携わりました。 オンライン完結型のコンテストとして、コロナ禍でいつものように活動できないゼミの皆様に参加頂き、なんと、予想を上回る82組・約250名に応募していただきました。嬉しい。 金賞は青山学院大学のチームでした。大学のWEBサイトでも取材されており、賞への挑戦が学生にとって良い経験になっていると感じる素敵な内容です(賞を立ち上げてよかった!と思いました) そして、とても残

【全文公開】 聞き手に「話をもっと聴きたい」と思わせる、1分間スピーチの作り方

私が共同代表を務める産学連携「ユーザー・イノベーション・ラボ」が、2年連続で日本マーケティング学会のベストポスター賞を受賞しました。 受賞できた秘訣の一つに、約250名の参加者の前で行った「1分間プレゼン」があります。 1分間で、いかに「話をもっと聴きたい」と思ってもらえるか、そう考えてプレゼン内容を練り上げました。 今回は、1分間スピーチの原稿を全公開するとともに、相手に「もっと聴きたい」と思わせる5つのポイントを紹介したいと思います。 ベストポスター賞について「ユ

脳内の会話シミュレーションで、効率よく企画書が作成できる

私が企画書やプレゼンの準備として行っている、ある「習慣」があります。 それは、企画書を作る前に、頭の中でプレゼン相手と会話のシミュレーションを行うことです。 脳内のプレゼン相手はとても饒舌で、容赦なくツッコミをいれてきます。 それに対応しながら企画書の流れを作ること、ストーリー性のある企画書が効率よく完成します。 今日は、そんな私の企画書作成の「習慣」について書いてみたいと思います。 企画書は脳内会話のメモから始まるみなさんは企画書やプレゼンの準備を、どのように進め

広告の企画書は、「好き」と「知られていない」のギャップの設定が大事

広告論の授業で100本以上の企画書を採点する中で、優秀な企画書の共通点が見えてきました。 それは、「この商品にはこんな良いところがあるのに、伝わっていないのはもったいない!」というギャップの提示があることです。 今日は、広告コミュニケーションの企画を考える上で大事な、「魅力と現実のギャップ」の作り方について書きたいと思います。 また、学生は好きな題材を選べますが、社会人は選べません。どうしたら担当する商品を好きになれるのか、3つの方法を紹介します。 優秀レポートは「好

興味ない人を引き込むための、「主語を小さくする」話し方

会議やプレゼンテーションで一番大切なのは、相手を引き込むこと。 でも、相手が聞きたがっている場合は良いのですが、興味が無かったり、面倒だな…と思われている場合、相手を自分の話に引き込むのは難しいですよね。 私が一番難しいなと感じているのは、非常勤講師として教壇に立っている大学の授業です。大学生は、興味があって授業を取る人もいますが、単位のためにしかたなく取っているような人もいます。 そして、学生たちは素直なので、つまらない授業からは分かりやすく離脱していきます。なので、

頭がこんがらがってしまった時に、立ち戻るべき2つの原点

日本広告学会のクリエーティブ委員会に所属しており、学生向けのアイデアコンテスト「学生広告クリエーティブ賞」の審査委員長も担当しています。 以前、コンテストの審査基準についてnoteに書いたのですが、たくさんの「スキ」を頂きました! 本当にありがとうございます🙇‍♂️ 今年のコンテストも、無事に終わりました。 全114件の応募作品のうち、なんと、金・銀・銅の上位3チームが同じ大学、同じゼミのチームでした(1チーム1作品で、色々な大学が参加しているのに、です)。 審査中は

相手のやる気を引き出す褒め方、「2ストライク1ボール」の法則

20代のビジネスパーソンに「評価」に関する調査を行ったところ、約半数にあたる48.2%が、評価を実感できていないと答えたそうです。 ちなみに、評価されていると感じる瞬間の圧倒的第一は、「上司から褒められたとき」(53.1%)。 いま、組織には「褒める力」が求められているようです。 実際に、社員同士が成果を評価したり、お互いに報酬を与え合う「ピアボーナス」サービスの導入も増えているといいます。 このような仕組みの導入も大事ですが、最近感じるのは、日常の仕事の中にも、実は

1分でも伝わる自己紹介

4月は、初めましての季節。 新入社員や異動した人、新しいクライアントを担当することになった人など、初対面の人を相手に、自己紹介をする機会も多いと思います。 私も改めて、自己紹介をしてみます。 と、このように、短い時間で自分のことを伝えるのが自己紹介ですが、難しいですよね。私は、正直あまり得意ではありません…。 ましてや、昨今のオンラインでの対面となると、相手の反応も見えにくくて、やりにくい。 そこで今日は、自己紹介をきっかけに、伝えたい内容をコンパクトに言葉にするこ

オンライン会議のプレゼンは、スライド棒読みでも構わない

仕事柄、オンラインでのプレゼンテーションが多いのですが、対面でのプレゼンに比べて相手の反応がわかりにくく、やりにくいなと感じることがあります。 そう感じるのは、私だけではないようです。こちらの記事には、オンラインのプレゼンは対面に比べて反応が読みにくいため、「プレゼンでは発表に充てる時間を短くし、ディスカッション(質疑応答)を重視するとよい」と書かれています。 本当にその通りだなと思う一方で、「発表は短く終わらせようと思っていたのに、なぜか長くなってしまった・・・」という

文章や企画書を熟成させると良くなる2つの理由

仕事の合間に大学院にも通っていて、論文も書いています。 先日、大学院の先生に論文をチェックしてもらおうとメールしたところ、「論文は、一度書き終えたら2〜3日寝かせて、熟成させるといいですよ」というアドバイスを頂きました。 これを読んで「おおっ!」と思ったのですが、実は私が仕事で作る企画書も同じで、2〜3日寝かせると良いと言われています。 論文も、企画書も2〜3日寝かせて「熟成」させると良い、ということは感覚的にはわかるのですが、なぜなのでしょうか? そして、なぜ10分

つい聞きたくなるスライドは、プル型とプッシュ型で出来ている

リモート会議が増えたこの一年、「スライド共有します」「スライド見えてますか?」というセリフばっかり言っている気がします。 それくらい、画面にスライドを映しながら話すことが当たり前になりました。 そんな中、たまに文字が多くて見にくかったり、どこを話しているかわからないスライドもありますよね(私自身もやってしまいがちなのですが…)。 特にリモート会議は、スライドの見やすさがイマイチだと気持ちがスーッと離れてしまいます。 物理的な距離が遠いからこそ、相手を興味を引き続けるス

意見が通る人に共通する、「冗長率」のコントロール

先日、日経の記事に面白い言葉を見つけました。 再び出社率の制限があるなかで、企業の「テレワークの腕前」という言葉がなるほどという感じですが、上記の記事では「腕前」を測る基準として下記の3点が取り上げられています 3.社内コミュニケーションについて、特に社内の同僚とのコミュニケーションに問題を感じている人が増加しているとのことです。 確かに、テレワーク中心の働き方が進むと、コミュニケーションが淡白になりがちです。 その結果、次のようなことが起こりやすくなります。 内容

読みやすい文章を早く書くには、スタートダッシュが9割

日経COMEMOのKOLに就任して半年が経ちました。毎月2本、約3,000文字の記事を書き続けています。徐々にリズムも掴めてきて、毎月楽しく書かせていただいています。ありがとうございます。 また、少しずつですが、「note読んでます」と言われることも増えました。先日も、ある大学の授業にゲスト講師として登壇した際に、学生の方から「先生のnoteは読みやすい」とお褒めの言葉をいただきました。ありがとうございます。 1歩進んで1歩下がるその学生さんに、こんな質問ももらいました。