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清水エスパルス戦レビュー    歩みを止めない

お疲れ様でした。5連敗で足止めを食らっていた我が軍ですがまずは連敗ストップ。悔しい気持ちは残りつつも非常にアグレッシブでポジティブな試合だったんじゃないでしょうか。

個人的には1ヶ月ぶりの現地観戦でとても楽しめました。ここ数試合はやりたいことが見えず心配していましたが杞憂に終わって良かったです。海外の試合を見てるともうサポーターが声を出していて自分も選手たちを大声で鼓舞したい衝動に駆られてしまいます笑

そんな熱さを思い出させてくれた清水戦を振り返っていきましょう。それじゃあスタメンから。

清水エスパルス予想スタメンとスタメン

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新加入のコロリがFWでスタメン。その代わりに鈴木が左のハーフに入りました。鳥栖から加入した松岡は既にチームの核として機能しており個人でもチームでも成熟度が増している清水。前回何もやらせてもらえなかったアウェイ戦からどれだけ相手のスタイルに対応し自分たちの良さを出せるかが大事でした。

湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン

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ここまで出場を重ねてきた畑や名古がベンチ外に。おそらくアウェイセレッソ戦と見越してのコンディション調整だと思います。右サイドにはこばしょーが入り最終ラインがシステム変更。大岩が真ん中、広教が右にうつる形になりました。広教のアグレッシブな攻撃性と大岩のビルドアップとラインの改善のおかげで出来た形。ついに大きな弱点を無くす兆しができましたね。

奪え湘南!

ここ2試合で感じたチャレンジと主体性の無さ。ここがどうしようもないと厳しいと僕は思っていました。すると開始すぐに杉岡と高橋諒のビルドアップのミスが出ます。谷が防いで失点は免れました。これだ!これでいいんだ!もちろんパスの精度も上げなければいけないが受けに来る判断や出してすぐ動く意識。その間に別の選手がもらえる位置に動いて流動性が生まれる。始まってすぐのこのミスで僕はこの試合が面白いものになるのを確信しました。ここからが新しい布陣でのチャレンジです。まずはプレスで改善が見られます。

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まずは押し込んでいる時のプレスの布陣。大橋が1つ前に出て352の布陣になりいつもと同じ形ですね。インサイドハーフがサイドバックについて最終ラインを上げて押し込む。何回かこの形でミスを誘い自分たちのペースにすることができましたね。

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しかし前回はここで数的優位を取られて3バックのサイドの空いたスペースに抜けられてしまいました。前回のようにはいかないと言わんばかりに布陣が変化。ある程度落ち着いた状態でボールを運ばれると5バックに。そして大橋とやーまんが完全にサイドに開き3トップの形でプレスをかけます。ウェリの負担が減りましたね。 中盤は猟犬田中聡が睨みを効かせて茨田がバランスを取る形に。後ろの5バックも相手の状況次第では前に出て守備をすることで真ん中のスペースも自由に使わせない。ハメる印象の強い352と違いマンツーマン気味の523といった感じでしょうか。個人の能力に頼る部分が大きいですがオールマイティな選手が多いが故に取れる布陣ですね。素晴らしい対応力でした。

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最後は押し込まれた時。ここでも構えるのではなく奪う意識を忘れない湘南。トップ下2人が完全にサイドに 移動してスライドで対応します。やーまんが前に出れば他の3人がそこを埋めるといったようにとにかく相手がどうでようがまずは1人が対応し他の3枚が次に備える形ですね。これでスペースが空かない。困った清水は人数の関係で空いてしまう逆サイドに逃げますがここはうちの5バックのうちの1人が前に出て2枚目の図のように対応。裏のケアをしながら前に出る意識。的確に相手のスペースを消しながら前に出る湘南らしい前への奪う形で清水の攻撃をシャットアウト。個人の判断とプレスの決まりが定まりスムーズかつアグレッシブかつ堅い守備が形成されました。

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狂おしいほどウェリントン

そして攻撃。相手のプレスを縦横無尽に移動しながら交わしていきます。左に密集を作りながら茨田を使い展開する形など良かったですね。大岩が高い位置を取ってくれたおかげで良い距離感で回せましたね。前半戦で配置を決めたことにより受けやすいポジションが全員の頭の中にあるんでしょうね。なので自主的に動いても受けやすい位置にいる。あとは細かい繋ぎや精度を高めていけばいい。自信を持ってやればこのぐらいできるんです。

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プレビューで言った清水の形。まずはゴールを切ることで失点しないことを優先させる。そしてアタックをかけて周りが空いたスペースをフォロー。とにかく相手の使う空間を消すことでゲームを支配するのがロティーナのスタイル。空中戦も井林とヴァウドがいることにより3次元でも空間を支配している。でも逆にこの2枚さえ吊り出してしまえば3次元では負けない男がうちにはいるんですよ。広教が上がったことで右に人数が多くなります。当然井林はそちらのカバーに行きヴァウドは入ってくる大橋を見なければいけません。こばしょーはそれを見てクロスの体勢。広教とのユースコンビで右で優位を作り素晴らしいクロス…待っていたのは…

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バズーカ!!!!!!ウェリントーン!!!!!!! 右に人を増やしてボランチまで押し込んだことにより原がウェリントンのマークにつくことに。個人で勝てる状況を作り出した湘南とそれを決め切るエース。我々のチャレンジと成長を見せたゴールになりました。しかしこの個人で勝てる状況を作るというのは相手にも言えることなんですね。

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竹内が回収したボールをすぐに縦パス。湘南は前半ラストということもあり一瞬間が空きます。そこに入ってきた鈴木唯人。ようやく自分の良さが出せるシーンができました。ここからは圧巻。広教、聡、杉岡が緩急のついたドリブルと滑らかなタッチで翻弄されついていけず。出てきた谷をものともせずループ。圧巻のゴールでした。もっと厳しく前を向かせないようにしなければいけませんがこればっかりは間に入り最後の最後までドリブルを貫いた鈴木唯人を褒めるしかないですね。

前を向いて

前半の終わりに失点してしまい少し落ち込む終わり方ですがここで引いたら前回までと同じ。自分たちはチャレンジし続けて変わるんだといったところを見せなければなりません。湘南は変わらず自主性を出したプレスと積み上げてきたビルドアップを展開。清水はサンタナに頼る場面が多くなりどんどん追い込んでいきます。湘南の流れになりセカンドボールも中盤の密集を活かして回収し怖かったサンタナには真ん中に入った大岩が厳しく対応。ラインも上げて攻め込みます。しかし今日の湘南に相手GKの権田が立ち塞がります。多くの決定機は彼に止められ得点できず。ちょっと人間技じゃなかったですね。でも沢山のチャレンジが見れてアグレッシブな湘南らしさと自主性が見えました。良い試合だった。

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まとめ

勝ちたかったし悔しいけどどこか清々しさの残る素晴らしいゲームでした。見ていて面白かった。ホームでの後押しやチームとしてもう1度課題と向き合ったことがこの試合に繋がったのかな?

チャレンジと歩みを止めず自信を持てばこのぐらいはできるチームなんです。この試合を1つの自信にして目の前の試合に集中して取り組めばきっと勝利はついてくる。また次も頑張ろう!バイバイ!

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公式サイト


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