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サンフレッチェ広島戦レビュー   ありのまま

おはようございます。水曜日にまた試合が来るので手短に広島戦を振り返りましょう。コロナの影響で8人出場ができないのに加えて畑、平岡、聡が怪我で離脱と厳しい台所事情が続きます。

そんな中でチャンスが回ってくる選手もいるので是非この機会を逃さずスタメンを奪取してほしいなと思いますね。湘南の未来を担っていくような選手たちですから。

サンフレッチェ広島予想スタメンとスタメン

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キーパーには大迫が入りました。そして永井がFWとして久しぶりのスタメン。広島は戦い方が変わり素早く奪い返し一気に人数をかけて攻め切るスタイルへと変化しようとしています。個人の能力も高く繋ぎでもシャドーの2人が自由にボールを受けて前進できる。WBも位置が高いのでその裏を狙うと有効ですね。

湘南ベルマーレ予想スタメンとスタメン

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コロナの影響がモロに出ましたね。今まで主力として出ていた選手が離脱。タリクがトップ下、米本と茨田を ダブルボランチにした布陣に変更。少し前への圧は少なくなりますが真ん中を埋めながら米本が出ていけるのでリスクを考えた布陣だと思います。章斗がリーグ戦初スタメン。湘南のエースとしての活躍を期待!

設定

湘南は序盤こそタリクを一列上げたスリートップでプレスに行きハメようとしますが、徐々に広島が慣れてくるとCBが開いて対応。追い切れなくなります。

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3バックのままだとうちのFW3枚に見られてしまうので塩谷が落ちてきました。そうすると図のように野上がフリーになりますね。ここのポジション取りが絶妙で湘南はプレスがかからなくなりました。そして藤井は野上が上がった分高い位置を取れます。広島はサイドにスピードがあり優位を取れるのでとにかく厄介でした。状況によって野津田が落ちたり佐々木が高い位置を取ったりと広島は整理されていましたね。しかし湘南も後ろは5枚いて中盤は米本が縦横無尽に動きながらボールにアプローチ、茨田はバランスを見て真ん中を埋めています。 前半はゴールを割らせない守備という面から見れば素晴らしい出来でした。ならなぜ湘南が守備から主導権を握れなかったか。

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まず後ろは3枚で同じ枚数なのでハマってしまいます。だからこそ広島の塩谷のようにどこかでズレを作らなければならない。しかし湘南は上の図のような形になってしまいました。福島とこばしょーが被って距離感が近く詰まってしまった。これなら森島1人でも追えますし満田も前向きに守備ができるので取りやすい。このような時に茨田や米本は相手と被らない位置にポジションを取って福島を助けなければいけないのですがあまり動きが見えず。結果的に福島は出すところもなく無理に出そうとすれば取られる、前に蹴っても広島は追い込んでいるので落ち着いて強度の高いCBで回収できる。そしてまた 広島の攻撃と負の循環に陥りました。同じようなことが左でもおこり、結果的に福島や山本のミスっぽくなってしまう。これを個人のせいにするのはちょっとかわいそうかなと思います。

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なんでこんなことが起こるのかというと設定がないから。広島は『ボランチが下がる』→『CBが開いて高い位置を取る』→『スピードのあるWBが勝負!』といった設定がしてありましたよね。その中でどっちのサイドで仕掛けるか、ボランチはどちらが下がるかはピッチの 状況と選手に任せていた。この試合は調子の良かった 野上と藤井のサイドで仕掛けることが多かったですね。対する湘南は設定がないので全て個人の判断なんですよ。この試合で言うと福島はサイドに開いたけどこばしょーは後ろに下がってもらう判断をしたから噛み合わない。FWでも大橋とタリクが両方とも落ちてきて被ってしまう。こんなことがピッチのあちこちで起こっている。そりゃミスも出るし上手くいかない。じゃあ設定をすればいいんじゃないと思う人もいると思います。しかし湘南は5位以上を目指しているのでそれじゃあダメだというような認識なんでしょう。各々が個人の判断で決めてチーム全体がその意図を汲み取って動く、川崎のような頭の使い方ができた上で強度と走力のある湘南のサッカーが組み合わされば間違いなく強いですから。この理想に向かっているからこそ決まり事や設定がない。 結果的に最初から上手くいかずチャレンジもできずに 試合を支配され負けてしまう。虚しいですね。

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次がない

広島は戦い方がハマり今シーズン取り組んでいるすぐは奪い返したりセカンドを拾って素早く攻めるスタイルが馴染んできました。プレーのスピードも強度も上がり次への判断が素早くなります。迎えた後半素早く展開をして右の藤井へ。広教のアプローチが遅れたところを見逃さず仕掛けてクロス、逆サイドから走り込んだ満田を 湘南は認識することができずにシュート。ゴールを決められてしまいます。この失点も両チームの差というか 判断の速さが見えたと思います。元はといえばサイドで仕掛ける設定がありそこへ送るスピードを速くした広島CBの判断の良さについていけなかった。そしてゴールへのイメージを逆サイドの選手が持っていた。湘南が取り組まなきゃいけないのってもっと根本的なところなのかなと思います。

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次へのイメージがないからプレーが遅くなってしまう。そのイメージを持たせるために設定だったり立ち位置の整理が必要なんです。それを飛ばして選手の判断に任せるのはかなり難しい。湘南は個人で打開できる選手は多くないしそのような頭の使い方ができる選手も少ない。頭がチグハグになって噛み合わずゴールをおろそかにしたり、ゴールを目指せなくなってしまうのは本末転倒。窮屈そうに見えてしまいます。極論サッカーなんて点を取られなきゃ負けることはないじゃないですか。この 広島戦だって真ん中を2枚で固めて5枚で守ってればある程度は守れた。もっとシンプルに1つ1つ積み重ねていけばいいと思うんです。地道に努力していける選手たちだから。コロナの影響で層も薄くフォーメーションも変えて戦ったものの敗戦。やっぱり根本的なとこから治していかないと勝ちは見えない。今後どうしていくのか信じて応援していこうと思います。

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まとめ

ちょっと真面目な話になっちゃいましたね。要約するともっと楽しそうにサッカーやってほしいなぁってことです笑。章斗とか若い選手が下向いてるのは辛いですよ。あれこれ考えすぎて逆に上手くいってない。

京都戦や鹿島戦でボールの回収を中心に戦っていたのも現場も悩みながらやっているのかなと思います。得意な部分で戦いながら段階を踏んでいくのか、はたまた5位以内という理想に向かって今のまま進んでいくのか。

どちらにせよこの判断は早くしなければいけません。 どっちつかずだとチームは前に進めないですから。負けて虚しい気持ちが続きますがやっぱりみんな頑張ってるから応援したくなるんですよね。まだ線の細いルーキーたちが悔しそうな表情を浮かべてると後押ししなきゃなと思います。明日の名古屋戦も同じようなメンバーで行くでしょう。思いっきり自分たちの良さを発揮して戦ってほしいです。

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