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10分で知るSDGs|目標2:飢餓をゼロに

SDGs目標2は「飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持続可能な農業を推進する」

飢餓とは、十分な食べ物を食べられずに栄養不足になり、健康な状態を保たもつことができなくなることを言います。
目標2では、こうした「食」に関わる問題の解決を目指します。

目標2は、5つのPの分類では「人間(People):貧しさ、健康、生活、教育など」に含まれます。
詳細は:https://note.com/shonakada/n/n49fc511998fd

目標2:飢餓をゼロに を詳しくみてみましょう

目標2のターゲット

目標2のターゲットを簡単に要約して紹介します。

ターゲットとは?:https://note.com/shonakada/n/n49fc511998fd


2030年までに(一部除く):
2.1)全ての人々(特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々)の飢餓をなくす。
2.2)あらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
2.3)小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
2.4) 持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。
2.5)2020年までに、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。
2.a)開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて投資の拡大を図る。
2.b)世界の市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。
2.c) 食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。

169のターゲット一覧はこちらから
(リンク先:「持続可能な開発目標(SDGs)とターゲット」、ユニセフ)

なぜ、目標1がSDGsに必要なのか?

例えば子どもが飢餓になってしまうと、病気に対抗する力が弱くなり命を落としてしまうこともあります。大人であっても、飢餓により思うように働けないことも。

飢餓の問題は、健康や命の問題に加え、教育や雇用、医療など他のSDGsの項目とも深いつながりがあります。

目標1の世界の現状

現在世界では約8.2億人が飢餓に苦しんでいます。

これはおよそ世界の人口の9人に1人。
そして、飢餓に苦しむ人の約75%は,途上国の農村部に住み貧困の中にいる人。また、飢餓人口が最も多いのはアジア(特に南アジア)で、5億人以上もの人が飢餓に苦しんでいます。(2018年)

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*画像:国際連合広報センター、SDGs報告2019

また、

2020年版の「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書によると、

飢えに苦しむ人の数は2019年に約6億9,000万人にのぼり、2018年から1,000万人、5年間で6,000万人近く増加したと推定しています。飢餓人口はアジアで最も多いものの、最も急速に拡大しているのはアフリカです。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによる諸問題により、2020年末までに1億3千万人以上の人々が慢性的な飢餓に陥るおそれがあります(パンデミックにより急性の飢餓が急増した場合、この数はさらに増える可能性があります)。


参照:
・「世界の食料安全保障と栄養の現状」報告書 (原題:2020 The State of Food Security and Nutrition in the World) 2020年版
・国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所公式サイト


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