お米が困ったことに⁉ 食品ロス減少が良いことばかりじゃない⁈
コ口ナ禍のいま、外食産業のお米🌾(コメ)の需要が大きく減少し、2020年産のコメは大量に余りコメ業者さんが大変困っているというのです。
だけど、外食が減っても中食や内食が増えるだけなので、日本国民が食べるコメの量って、毎年そう変わらないのでは?
そうではないのです!
食品ロス問題
もうお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、飲食店の食品ロス(食品の廃棄)が少なくなったといいます。
これまでの食品ロスの量、
なんと
年間612万t(2017年度、農林水産省)、コメを含む穀物の推計約50万t。
日本人1人あたりの食品ロス(廃棄)を計算すると、約50kg/年、穀物は4kg/年。(日本人1.24億人で計算)
これが減少するとは、喜ばしく良いことだ😋!
確かに良いことですが、そう単純ではありません。
例年と比較して米の流通量が減り、ダブつくのです。
コメの生産農家さん、流通業者さん、など多くの方がこの急激な変化にお困りなのです😫
コメだけでなく、採れたての野菜を大量処分する映像を見ると胸が痛みます😭
お米の消費動向について
国民一人当たりのコメと小麦の消費量はどのぐらいだと思いますか?
年間のコメの消費量は53.0kg/人、小麦は32.3kg/人(2019年度、農林水産省)。
コメを月間消費量にすると4.4kg/人なので、食品ロス(廃棄)は年間消費量の約1ヶ月分、こんなにたくさん無駄にして廃棄していたのです😭
コメ離れが進んでいると言っても、まだコメは消費量ベースで小麦を上回っているというのは、日本人としてホッと一安心😅
では、年間の支出額は、
パンが約3万6000円、コメが約2万4300円、麺が約1万7400円(2018年、総務省)。
あらら、パンが大幅に上回っている😱
実は、2012年にパンが約2万8000円、米が約2万7000円(2011年、総務省)、と逆転して以降、差が広がってしまったのです。
最近では、米農家も朝食はパンを食べるケースがあるという時代なのだそう🥶
コメ業界の再生のために
では、コメの消費を増やすにはどうすればいいか。
それは、より美味しいコメを作れば、消費は伸びるという。
コメからパン、麺へとシフトしている中で、家庭でコメの消費量が減った理由は、「ご飯よりパンや麵の方が味が良いから」と答えたのは17%で3位。
逆に、コメの消費が増えた理由は、「コメが好きになったから・味が良くなったから」が38%でダントツの1位。
お米の味を更によくするベクトルを強めることが、コメ離れを防ぐ再生の鍵であり、各社切磋琢磨しています。
中でも「龍の瞳」ブランドは、栽培の仕方だと。
最後に
わたしは日本のお米文化を守りたいと強く思ってます。
最近は美味しいお米も増えてますが、簡単に食べられるパンや麺、一人暮らしや家族別々の食事の増加、糖質制限、等により和食離れが進んでいます。
2月9日のnote記事でも日本酒の消費量が減少していると書きましたが、これは和食の減少も要因の一つでしょう。
加えて、食品ロスが少なくなることは好ましいことで進めて欲しいと思います。しかし、現在、飲食店のみでなくお米から食材生産者や流通業者等、食関連に関わる方が皆困ってます。
日本の誇らしい文化、2013年に登録されたユネスコ無形文化遺産「和食:日本人の伝統的な食文化」があります。
この文化を継続するよう、少しでも、微力でも、先ずは第一歩として日本人皆で和食を食べるよう心がけましょう。
「このBlogは、(株)龍の瞳代表取締役今井隆社長の著述を引用しており、(株)龍の瞳と発行元より許可を得て掲載しています」
最後までお読みいただきありがとうございました。
(参考)
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