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「愛は胃袋を通る」

少し前の話(2020年8月21日)になりますが、
ヘッダーの言葉は中日新聞に編集者の編集後記に書いてありました。

スロベニア共和国ピラン(イタリアヴェネチアからアドリア海を隔てた北東に位置)

これは、中日新聞の記者が美しいスロベニア(スロヴェニア)共和国ピランという現地の塩田に赴きピランソルトというお塩を取材してきたときの話。

700年変わらず「太陽と風と人の手」だけの伝統的な製法で作る天日塩。
かつてはハプスブルグ家に献上していたお塩。

危機に直面

塩田で働く職人

この塩田のお塩、これまでも順風満帆ではなく、様々な危機に直面してきた歴史がある。

20世紀には冷蔵庫の普及と安価な大量生産品に押されて途絶えかかったことも

また、自然が相手であるだけに、天候により収穫量も変動。計5,000tを生産できる年もあれば、悪天候が続いた2014年は収獲ゼロだったという。

一人前になるのに最低10年はかかるという職人の世界で、2003年には職人3人のみとなったが、政府の主導により再出発して現在はようやく30人ほどになった。

そこで、またコロナ禍で危機に直面。


そのような環境下でも職人は

自然相手の厳しくきつく大変な仕事ですが、最年少の職人はこういったそうです。

「太陽と風の恵みを受けて、頑張った結果が目に見える形になる。最高の仕事だよ。」

と笑顔を見せたという。


大切な場所

スロベニア共和国は、ベネチア共和国、ナポレオン、オーストリアハンガリー帝国、ユーゴスラビアなどで戦乱が絶えない場所であった。
しかし、今でもラムサール条約により美しい場所を維持している。

その理由を現地の人が言ったという。
「この美しいピランは、いつの戦乱でもこの塩田は一度も破壊されなかった。ここが本当に大切な場所だと誰もが知っていたのだから。」

スロベニア人の言葉が素敵

何度も危機に直面したスロベニア人の食に対する言葉が素敵です。

「愛は胃袋を通る」

「どんな時でも愛情のこもった料理を食べれば簡単に幸せになれるんだ」

「よく食べることは、よく生きること」

「新型コロナウイルスによる危機を人生でたいせつなことを見極める機会にしたい。」


ポジティブ思考というか真実で的を射てますね。


最後までお読みいただきありがとうございました。

〔ご参考〕
ピランソルトの詳細はこちらから ⇓


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