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和子(祖母)が「喉が渇いたらスイカを食え」と言ってた謎が解けた。

「喉かウェーたらスイカ食え。」

訳(喉渇いたらスイカ食べなさい)

子供の時から、毎年夏になると和子(祖母)に言われ続けてきた、この言葉。

つい最近まで理解できなかった、、

だってコーラの喉越しは最高だし、ポカリなどのスポーツ飲料をゴクゴク飲んだほうがいいに決まってる、そもそもスイカは飲み物ではなく、食べ物だ。

と、小馬鹿にしていた。

しかし、、、


今、私は、あなたに言いたい、、、


「喉かウェーたらスイカ食え。」


最近やっと梅雨が開けて、外で仕事をしていると、上着の背中のほとんどが、汗でビチャビチャなる季節がきた。

そりゃ、喉もカラカラになる、、

仕事を終え、お昼、家に帰る。

家は25度の適温を保ってくれている、なんて涼しいんだ、、

カラカラの喉に水分をたっぷり吸収させてやろうと思い、冷蔵庫を開ける。

冷えた麦茶がある、、

しかし、私は冷蔵庫の中央に鎮座している、大きな器に入った大量のスイカを発見した、昨日妻が切ってくれた和子のスイカだ。

和子は、足長おじさんStyleでいつも野菜を玄関に置き去りにして行ってくれる(ありがたたいのだが量が尋常ではない)

そのスイカは、昨日、和子が置き去りにして行った和子が作ったスイカだった。

そして「あの言葉」を思い出した、、。


冷えた麦茶をゴクゴクしたい衝動を抑え、キャンキャンのスイカに手を伸ばす。

大きくカットしてあった奴を、口いっぱいに放り込んだ。

ひと噛みする、、

ドドドドと洪水のように、奥歯の方からキャンキャンに冷えた大量の果汁が溢れ出てくるのが分かる。

一瞬で果汁が口内を支配すると「口内スイカジュース」出来上がりだ。

その大量の果汁を、ゴクリと喉を鳴らして一気に飲み込む、、

、、、、


ビールや強炭酸飲料を凌ぐ「喉越し」を、私は見つけてしまった、、

なんて美味い、なんて爽やか、なんて丁度いい甘味、なんて幸せ、、

そして、、


「なんて夏」


Twitter界隈では、ジャンクなツマミを作って、ビールをキメて「優勝」とかほざいているようだが、カラカラの喉にキャンキャンの和子のスイカをブチ込む方が、よっぽど「優勝」する。


スイカの果汁でカラカラの喉が満たされていく、、

そのあと、立て続けに和子のスイカを数切れ食べ、シャワーを浴びた。

口の中にはまだ、爽やかな甘さが残っている。


「喉かウェーたらスイカ食え」


やっと理解した34才の夏。





ぽやしみ。



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