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笑って済まされない家づくり① 〜No1ローコストビルダーで家を建てる?〜

令和3年4月5日 曇りのち晴れ

一週間のスタートの月曜日。今朝は張り切っていつもよりも早く起きて、昨日、毎週欠かさず続けている日曜日のトレーニングが出来なかったツケを取り戻すべく軽めのランで汗を流ました。その後は二週間に一度、設計mtg後のまかない飯を作るべく、スパイスの調合から行うオリジナルカレーの調理に熱中と充実した午前中を過ごしました。「一期一会カレー」と名づけた私のカレーは完全に目分量と思いつきでスパイスを打ち込むので二度と同じ味を再現することは出来ません。(笑) それでも辛口好きのスタッフ2名には100点満点の高評価を得る事が出来て今日もご満悦です。(辛いのが苦手な娘には5点の低評価でしたが、、)

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笑い事では済まない失敗

料理に不慣れな私が作る、月に2回の賄いカレーならば少々の失敗も笑って許してもらえるし、その前提で乱暴なスパイス調合をしているのですが、それにしても今日のカレーは辛すぎました。途中で味見をしてヤバさに気付き、慌ててココナツミルクを大量投入したり、生卵を挿入してみたりして味を整えて何とか食べられるレベルに引き戻す事が出来ましたが、もう少しで大量のゴミにしてしまうところでした。スパイスは初めから張り切って大量にいれるべきではなく、途中から徐々に辛さを増すのが良いのだと学習しました。過ぎたるは及ばざるが如し也。ですね。そんな今日の私の失敗は大した事ではありませんが、これが家づくりならとんでも無いトラブルになってしまいます。最近、耳にした笑えない話は、高額な買い物にも関わらず、取り返しの付かない失敗をしてしまう人がまだまだ世の中にいるのだと痛感させられたので今日は注意喚起の意味合いを込めて記事にしてみたいと思います。

工務店の印象が悪くて迷ってる

先日、知り合いの方から「知り合いが家を建てようとしているのですが、相談に乗ってもらえませんか?」と連絡がありました。建築地は京都との事で、私たちが新築工事を請け負うには少し遠いのですが、京都には懇意にしているとても良い工務店さんもあるのでご紹介できればと思い快く引き受けました。その方から送られてきたのは内容はこんな感じ。

「京都の●●区でいい土地があったそうなんですが、予算が想定より高めなのと、工務店さんの印象があまり良くないそうです。建物込みだと200万円割引くと言われたそうです。お忙しいなか恐縮ですが、一度ご覧いただき、またあらためてご相談させてもらえないでしょうか。よろしくお願いします。」

工務店の印象が悪いってどういうことかな?と疑問に思いつつ世に進めてみると、その下には今回、住宅を建てようとされている方が書かれたメッセージが転載されていました。

「こんにちは。ちょっと知り合いの工務店さんに一回聞いていただきたいことがありまして。以前言ってた場所の物件なんですが●田ホールディングスの●ーネストワンという会社での見積もりなんですがアーネストワンで調べると欠陥住宅というワードが結構上がってきます。もしよかったら平面図と見積もり送らせてもらいますので一度意見聞いていただけたらと思います。お忙しいところ申し訳ありません。」

要は、なかなか土地が出ない京都にあって、土地を購入しようと思うと建築条件がついていて思う様な家が建てられないケースがを少なからずあります。今回は建築条件ふがついているわけではありませんが、条件をつけていない分、少し高めの価格設定になっており、土地の売主である建売屋さんで家を建てれば建築業件付きと同じ条件になり200万円土地の値段が値引きされるということの様でした。これ自体は土地で縛って住宅を売る建売り屋さんのいつものパターンで、良いとか悪いとかではなく、家ではなく土地を基準に考える人にはありなのかも知れません。

契約しちゃう?

そんなことよりも驚いたのは今まさに契約しようかと言う段階で提示されている資料です。その資料を見て私が返信したのはこちら、

おはようございます、資料拝見しました。
アーネ●●ワンはローコスト建売屋さんで建築業界では悪い評判しかないです。(笑)

確かに安いのですが、添付されていたのは、見積書と言えるものではないし、最も安いものばかりをかき集めた住宅になっています。安い理由ですね。

20年位前に親戚がアー●●●ワンのグループで安いからと言う理由で建て売りを買いましたが、数年であちこちにガタが来てひどく後悔しておりました。もちろんアフターサービス等ありませんでした。

多分、建物が安い理由は土地の仕入れが通常よりもずいぶん低く仕込めていて、そこに利益が乗っているからだと思います。

まともな建築屋さんに一度相談にいかれたほうがいいと思いますが、土地で縛られてしまっていると思うので土地探しからリセットするのなら京都の工務店さんをご紹介しますがいかがでしょうか。

このまま45,000,000円の住宅ローンを組まれると後悔すると思います。

かなり赤裸々な内容になってしまっておりますが、実際リアルなやりとりがこんな感じでした。私たちも資金計画書をお客様と一緒にワークショップ形式で作って、その全体的な予算を確認しながら土地探しをしたり、建築計画を行ったりします。その際に相談者に伝えるのは、概算費用は平均的な坪単価で計算していても実際は明細付きの精密な見積もりを算出して提示しますと言うことです。もちろん、助成金枠の確保や住宅ローンの申請の為に、細かな建築計画が出来る前に概算金額で契約することが無いわけではありませんが、最終的には設計図書や仕様書の確認と共に詳細な見積書を作成するのが建築請け負いの基本であり、建築業法でも定められています。しかし、建売り業者は簡単な間取りとペライチ程度の見積書でそのまま契約、着工してしまうのが慣例となっており、これでトラブルが起こらない方が不思議です。

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後悔しないライフスタイルのベース作り

また、とにかく安く建てる、数をこなす事が優先される建売会社の家づくりでは、お仕着せの仕様で建てる事を大前提にしてコストカットを繰り返しています。日本No1の建売りビルダーはスケールメリットもあり安いものをより安く仕入れる術に長けており、注文建築ばかりをおこなっている工務店に同じ金額で同じ建物を建てろと言っても金額では到底対抗出来ないのも事実です。家としての最低限の機能が備わっていれば良いという人には建売り住宅を購入するという選択肢ももちろんあるとは思います。ただ、何十年もかけて返済するローンを組んでまで購入する住宅は私の賄いカレーの様に気軽に失敗する訳にはいかないと思うのです。
上にアップロードした画像にある様に、このローコストビルダーでは「最高等級の断熱、耐震性能を備えてます」と書かれていますが、数値としては明記されておらず、これからの人生で大きな影響を受ける暮らしのベースであり、最も身近な環境である家がどのようなものになるか、出来上がって住み始めるまでわからぬままと言うのは頼りない限りです。
今回のこのご相談の顛末は、もう一度、住まい手のライフプランを見直すところから適正な住宅資金を割り出して、ランニングコストの観点からしっかりと資金計画を組んでの家づくりをお勧めすることになりました。後悔しない家づくり、幸せなライフスタイルの実現のためのペースを手に入れてもらえるように強く祈っています。

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◆四方良しの世界を作る株式会社四方継のHP:
https://sihoutugi.com
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https://www.shokunin-kigyoujyuku.com
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本業は神戸と台北を拠点に設計デザイン、自社大工による施工を行う建築事業を営んでいます。 自分自身の出自は大工と言う事もあり、職人育成と職人の社会的地位の向上をミッションに掲げ、一般社団法人職人起業塾を立ち上げて日本全国で職人の意識改革、キャリアアップの支援活動を行なっています。