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シビル・ウォーの衝撃

久しぶりにアメリカ映画を観ました。若い頃大好きだったハリウッドの作品は近年、さっぱり観なくなっていたのですが、アメリカの内戦を題材にした映画という事で近未来を覗き見出来るかもと思い映画館に足を運びました。

リアル過ぎる近未来の噂

もうすぐそこに迫ったアメリカ大統領選挙。巷の噂では大統領選の後に、トランプとハリスのどちらが勝ったとしても分断が深まり内戦が起こるにではないか、と囁かれており、世界を牛耳ってきた超大国が内部崩壊すると、当然、米ドルは紙屑になりますし世界中にばら撒かれたアメリカ国債も価値を失います。

ちなみに、アメリカ選挙の自動集計機はハリスの父親の会社が合衆国全土に納入しているらしく、投票結果を操作するのはお手のものとのこと。(人伝てに聞いた噂です)
前回の大統領選の後、大統領府に暴徒が押し寄せた暴動を鑑みればトランプが負けて、そのままただで済むとは思えません。

そんな事態になれば世界最大の米国債保有国の日本、新型NISAに踊らされた日本国民も絶望の淵に立たされます。
それどころかこれまでグローバル化を進めてきた金融資本主義が混乱に陥って世界経済は文字通りグレートリセットを迎えます。

世界トップに頭脳が集まると言われるダボス会議で警鐘を鳴らされてきた金融資本主義の破綻、グレートリセットはこの様な強制終了で起こるのか、と変に納得させられる噂というか、現地のニュースを見ると既に噂とは言えません。


いつものパターン?

そんなリアルな危機感の中で公開された映画シビル・ウォー。しかもアメリカで大人気を博したとのことで、アメリカの人々はどんな思いで自国が戦場と化して自国民が殺しあう映画を観たのかとても興味が湧きました。

作品の内容はというと、少し拍子抜けしたのが私の印象です。

以下ネタバレになりますが、ストーリーを端的にまとめると、カメラマンとジャーナリストが内戦が決着するワシントンD.C.陥落と大統領の殺害のタイミングに合わせて取材に向かい、その決定的瞬間に立ち会うことが出来るというシンプルな話で、それまでの道中で狂気に満ちた凄惨な光景を目の当たりにする描写が続きます。
この大したことない展開?に私は逆に大きな衝撃を受けました。

既に想定範囲内なのか?

これまでもホワイトハウスが陥落する映画は数多く作られて来ました。エンド・オブ・ホワイトハウスやホワイトハウス・ダウンが有名で、全てテロリストとの戦いを描いています。それらは最後は何とかなるアメリカらしい楽観で幕を閉じます。

それが今回、自国民同士の内戦という全く次元の違う世界を未曾有の混乱に叩き込む大きなスケールにもかかわらず、これまでのホワイトハウス陥落の映画と大して変わらないスケール感で描かれていました。世界への影響など微塵も描かれていないのです。

私が衝撃を受けたのはその部分で、ひょっとしたら格差の拡大が極まり、分断が顕在化しているアメリカは内戦が起こることに対して私が感じている強制グレードリセットで世界がひっくり返る様な認識を持っていないのではないか?と感じました。
ひょっとして、既に内戦が起こるのを想定してる?

で、どうする?との問い

もし私の直感が的を得ていたとすれば、大統領選挙後に暴力が世界中に蔓延る暗黒の時代がやってくる確率はずいぶんと高くなります。
アメリカ内戦が大きな影響を及ぼし世界が大転換する描写が全くなされていないことに却って恐怖を感じさせられました。

近しい未来を感じ、今,自分は何を考え、何をなすべきかを問い直す機会になりました。
考えてみたところでどうしようもないのも事実ですが、せめて心構えが出来ていれば世界の急激な変化に対して心を保つことが出来るかも知れません。大統領選に合わせて観られてみても良いかと思います。

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まずは身の回りから、地域から、業界から生きるに値する世界の実現を目指す活動をしています。

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