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はなうた食堂ごはん日記

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はなうた食堂(大阪・中崎町のコモンカフェにて毎週金曜日営業)の、主に料理に関するノート。
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#中華料理

口いっぱいの幸せ

口いっぱいの幸せ

今日のランチには、万願寺唐辛子の肉詰めを作った。(普段は、小さな会社の社員食堂で、お昼ご飯をつくる仕事をしています。)
毎日のランチは、撮影してインスタなどにアップしているので、作りながら、このメニューの名前は何かなと、ぼんやり考えていた。
元ネタは、台湾(台湾以外にもあるかもしれないけど)の角椒鑲肉とか辣椒鑲肉とか呼ばれる料理で、直訳してもそのまんま、唐辛子の肉詰めとなる。ただし、台湾のこの料理

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回鍋肉

回鍋肉

長くてわかりにくいレシピシリーズ。
今日も中華、回鍋肉です。キャベツと豚ロースを、醤油味ベースのタレで炒め合わせる、定番料理。
が、肉とキャベツを一生懸命炒めても、肉に火が通る頃にはキャベツが焦げていたり、お肉もパサパサになっていたり、異なる2つの素材を理想的な仕上がりにするには、少しコツがいります。(焦げたキャベツも美味しいですけどね)

ということで、今回も、下準備に工夫を。
中華といえば、火

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湯(スープ)を考える。

台湾の湯(スープ)がとても好きです。薄味だけどしみじみ美味しいスープ。滞在中体調が崩れそうになったとき、何度助けられたかわかりません。

食事にスープというのは、とても大切な存在らしく、食堂などで頼まずにいると、必ず「湯呢!?(スープは!?)」と聞かれるほど。食事中にお茶を飲む習慣のない国(もっとも、持ち込んだドリンク類を飲みながら食べる人も多いのですが)ですから、スープが水分補給の役割を果たして

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腐乳炸魴魚(2016/6/17)



この日のメインは腐乳炸魴魚、イサキの腐乳風味唐揚げでした。
腐乳というのは、豆腐乳とも言いますが、豆腐を塩漬け〜発酵させた調味料で、沖縄の豆腐ようの親戚みたいなものです。豆腐ようは泡盛に漬けるので、独特の風味が強いですが、腐乳は一般的にはごま油や麹に漬けて保存されていて、個人的にはこちらのほうが親しみやすく感じます。

とはいえ、やはり癖の強い食品なので、そのまま食べるとなると、好き嫌いは別れ

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中華粽(2016/6/10)



端午節快樂!

今年は6/9が中華圏の端午の節句ということで、粽をメインにしました。
日本の節句では、甘い粽が標準的ですが、中華圏では醤油味の所謂中華粽がメジャーです。聞くところによると、このシーズンは親戚知人の間で粽の贈り合い合戦が繰り広げられ、各家庭の冷凍庫がパンパンになってしまうとか。せっせと皆さん消費されるわけですが、それに対して「粽一個は数百キロカロリーもあるんだぞー」みたいなネット

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地三鮮(2016/5/27)



この日のランチは、台湾を少し離れて中国東北料理の「地三鮮」、茄子、ピーマン、ジャガイモのオイスターソース炒めがメインでした。油通ししたナス科の三種類の野菜を炒めただけのこの料理、シンプルなのにとても美味しくて大好きなのです。じゃがいもが入るので、ボリューム感もしっかり。
ポイントは、三種類の野菜の柔らかさをなるべく同じに仕上げること、でしょうか。トロリとした口当たりを作るのに、油が欠かせない、

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