アラン・ドロンが語る「俳優」とは
先日、私が主宰するフランス語学習コミュニティ"Co-Study.français"の中級コースの月1のZOOM定例会がありまして。
毎回テーマに沿って、1人ずつフランス語で発表タイムがあるんですが、先日のテーマは "Mon livre/film préféré(お気に入りの本/映画)"だったんですね。
で、映画の話のときに、acteur(俳優)という単語が出てきたんです。
フランス語で「俳優」を表す単語には、実はacteur(アクター)とcomédien(コメディアン)の2つあるんですよね。
どちらも日常でよく耳にするので、そういえばずっと違いが気になっていたなぁ、と思い、ヘルプで入ってくれているフランス語ネイティブに質問してみたんです。(はい、主宰者の私もガッツリ参加するスタイルです。笑)
※日本語だと、コメディアンはいわゆる「お笑いの人」ですが、こちらは英語のcomedianが由来です。フランス語のcomédienは俳優を指します~!
で、そのフランス人の彼曰く、ざっくり分けると、
・acteur:主に映画俳優
・comédien:俳優全般(舞台、映画、広告何でも)
という違いではないか、と。
なるほどね~!
長年(ってほどでもないけど)の悩みが解決してスッキリ!となり、会は無事終了したんですが。
昨日偶然!
ネットの海で、日本の某バラエティ番組にフランスが誇る名優アラン・ドロン氏がゲストで来た回の動画を見つけまして。
そこで、アラン・ドロンがまさにこのacteurとcomédienの違いを語っていたんですよ!奥さん!
タイムリーすぎますよね。「引き寄せ」の無駄遣いしてないか心配。
La différence essentielle, c'est qu'un comédien joue, interprète, et qu'un acteur vit son rôle.
「本質的な違いは、コメディアンは演じる、解釈するんだけど、アクターは役を生きるんだ」
ちょっとかっこよすぎませんか、アラン・ドロン。
アラン・ドロン自身は自分を「アクター」と位置付けていました。
演劇論はさっぱりな私ですが、コメディアンは脚本を読み込んで、役の心理や行動を分析して、戦略的に作りあげるテクニックが重要なのに対して、アクターはその役に憑依しする感覚が重要なのかなぁ、と思いました。たぶん。
久々に「アクター」アラン・ドロンの映画を観たくなった週末の昼下がりでした。
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