見出し画像

【詩】 道具として生まれて

使われたいわけじゃない。
  
どうしようもなく目的を定められて生まれてきて、
お店の棚に並ばされる。
   
誰の手に取られるかもわからない。
大切に扱ってくれる人だといいなと願うけれど、
運命はずいぶん残酷だ。

あいたっ。
頭をぶつけてヘコんだよ。
どうやったら身体が戻るかわからないや。

身体が動かなくなってきた。
足が錆び付いてきているなぁ。

・・・。
声を出すのも、つかれたよ。
    
明日はゴミの日。
捨てられるのかな。

まだ死にたくないよ、
もう少し生きていては、

ダメですか?

せめて、一つ願いを聞いてもらえるのなら、
自分の命をまた誰かの命の糧にしてほしいんだ。

道具からの卒業。

僕は生き物だ。

おはようございます。

今日も1日、楽しみましょう😀

素敵な1日を♪



この記事が参加している募集

スキしてみて

頂いたサポートは、生活と創作(本執筆)のために、ありがたく使わせて頂きます!