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柔道場で心を調えよう~座禅に学ぶ心の調え方~

 柔道の礼法には決まった形があります。お互いに美しい礼をすると、とても気持ちがいいです。この他にも柔道場では「きれいな形」にこだわる場面が多くあります。例えば柔道衣のたたみ方やそうじの仕方などです。きれいに柔道衣をたたんだり、丁寧にそうじをすると清々しい気持ちになります。
 なぜ、「形」が「心」にも影響を及ぼすのでしょうか。その答えのヒントは「座禅」にあります。


 先日、テレビ番組『サンドのお風呂いただきます』の中で、曹洞宗の大本山總持寺(そうじじ)の柴田康裕さんが、座禅の目的について次のようにおっしゃっていました。

 
(あなたは)心を持ってらっしゃる。だけど、私に見せることはできませんよね。だけど、例えば目つきだとかしぐさに心は現れますよね。つまり、形に心はあらわれる。だったら逆に形を調(ととの)えることによって心を調えていこう、これが座禅の一つの大きな意義になります。

(NHK総合『サンドのお風呂いただきます』2020年9月27日放送)



 「形を調えることによって心を調える」。これは柔道にも共通することです。技の稽古だけでなく、礼法、柔道衣の取り扱い、掃除など一つひとつの「形」を意識することで、「心」も磨かれていきます。

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 柔道の稽古は、打ち込みや乱取りといった「動の稽古」だけではありません。今回例に挙げたような「静の稽古」も大切な稽古です。
 お子さんに「もう少し落ち着きを持ってほしい」とお考えの親御さんや、日常生活の中で「最近、心が乱れている気がするなあ」と感じている大人の方はいらっしゃいませんか。そのような方は、ぜひ1度柔道を体験してみてください。わずかな時間であっても、自分の心が調っていく感覚を実感できますよ。


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