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手引書:English Central Award (動画コンテスト)にむけて

英語動画コンテスト作成の手順
生徒・教員の確認用

動画コンテストに応募する際に、指導する教員・応募する生徒たちが押さえておくべきポイントをまとめました。

動画コンテストなどに応募する際に、ご活用いただけたらと思います。

本校では、English Centralの動画コンテストに毎年度、申し込むので、それを例にあげて説明していきます。

使う機材:本校ではSurface Goを持ち、Teamsを活用した教育活動を行っています。必要な場合はipadも使える環境。

コンテストの内容を知る。

まずは、初めに大事なことは、コンテストの内容を知ること。

①求められていることの確認
②過去の受賞作の分析

【求められていることの確認】
・1分以内の動画でyoutubeに上げられる内容
 ⇒著作関係の確認は絶対必要。

・世界中のユーザーがみる
 ⇒世界で英語を学ぶ人たちが興味を持つような内容
  ・世界で話題になっている内容/解決すべき問題など
  ・自分たちしか知らない事の紹介(独自性)

・メッセージ性が必要。
 ⇒伝えたい事を絞る。
  1分なので1つで十分。

【過去の受賞作の分析】
以下の3つの動画をみて、なぜそれらが受賞したかを分析しよう。クラスorチームで、分析しましょう。

1番上のリンクのHPより、入って確認。

【分析の観点】
見終わったら、以下の観点で分析。
どういう部分が良かった??

①タイトル
 どういうタイトルで、人を惹きつけている?
 動画をみて、その他のタイトルにするなら、どんなのがある?

②内容
 なぜ受賞に値する?何が良いの?どこが興味深い?伝えたいことは何?

③構成
 どういうストーリー(流れ)?
 起承転結系?
 問題提起からの小論文系?

④資料 
 スライドや動画作成における工夫はどういう部分にある?


これまでの生徒振り返り・アドバイス

昨年度まで取り組んできた生徒たち(中学1年生&2年生)からのアドバイス。ほとんどの生徒が感じているのが、テーマ設定の大事さ。

①暗い印象になってしまいがちだから明るく!動画がごちゃごちゃするのはよくない!!作成者のチームが、楽しく、また見ているみんながワクワクするようなテーマを考える。

②他にはない自分たちだから説明できるもの(日本だから、神戸だから等)を話すと他の応募者と被らない。特によく知っているもののほうが取り組みが少し楽になる。

③皆に興味を持ってもらえるトピック、なおかつ、誰もしてなさそうなのをするとより引き込まれると思うし楽しいと思う

④内容も重要だとは思うが、取り上げるテーマが結構重要になってくると思う。なぜなら、自分もEnglish Centralでテーマがあまり面白そうでないものは見たいとは思いわないから

⑤1分以内で納めないといけないので、端的にかつ詳しい情報を含めて説明することに気を付けると良い。

⑥スライドはできるだけシンプルに、わかりやすくする。動画で声を入れる場合はできるだけ抑揚をつけてしゃべる。


動画作成(内容)に向けて

では次は内容面の作成手順。

基本、PPT(パワーポイント)で必要なスライドを作成。

PPTの作成&編集は、チームメンバーが共有できるTeamsの割り振られたチャンネル。

まずは、これを押さえる!視聴回数が多くて、評価が高い動画の特徴

①良い動画の特徴とは?
【内容面】見ていて楽しい、情報として有益、人々が見たいと思うコンテンツのいずれかがある。
【動画の質】クリアな音声、良い明るさ、安定したカメラワークで、見た目も音も良い。
【タイトル】人々の注意を引くようなキャッチーなタイトルとサムネイルがある。
【タグ】適切な人に見つけてもらえるように、適切にタグ付けされている。


②考える手順
 チームである程度の方向性を決める。

【内容面】
⇒楽しい動画?
  情報として有益な動画?
(見ていて「なるほど」や「へぇ~」と関心する系)?
 話題になっている内容?
1分という限られた時間なので、ある程度、方向性を決める。

【構成】
お任せしますが、基本的には
①起承転結系でいくのか、
②問題提起からの小論文系でいくかのどちらかを決める。

起承転結系とは?

上のページより、抜粋。

問題提起⇒小論文系とは??

例 「おきくさん」を題材にした場合

問題提起
おきくさんのお話を知っていますか?
なぜあの怪談が、今の現代まで受けつがれているのでしょうか?

小論文系
それは、こういう理由だからです!
1つ目は~
2つ目は~。
まとめ
だからこそ、○○なんです!

再度、注意!!!
コンテストは1分です。大量の情報は入れられない。コンパクトにまとめてください。

スクリプトの語数

目安として150 wordsぐらい。
おおすぎると1分に収まらない。


動画作成(編集)

編集について

PPT(パワーポイント)で資料ができたら、次は動画の編集。

クリアな音声、画質、カメラワークが大事です。そのあたりを必ずチェック!

SurfaceやIpadでできる簡単な編集方法は以下の3つ。

①PPTで作成
②フォトアプリ(windowsのアプリ)で作成
③I-Padのキャップカットで作成

以下の動画で上手くまとまっているので、作成手順を確認。

①パワポを動画にする方法

②photoアプリを使った簡単な動画編集

③ipadアプリ capcutを使った動画編集

完成した後は?

①再度、コンテストの内容と求められていることの確認
②以前の生徒振り返り・アドバイスの確認
③他チームとピアチェック(相互チェック&アドバイス)

⇒提出(Teamsの○○チャンネル)

その他(テーマが見つからない)

どうしてもテーマが見つからない場合は、以下の問いを作る方法を参照してください。

何か興味のあるものをまずだして、そこから観点をズラすと、興味深い問いがでてきます。

最後に(中高の教育)

ICTデバイスが中高の教育で使われるようになり、こういう動画コンテストに応募したり、チャレンジしたりする機会が多くなってきた。

中高の教員は、各科目に専門性があったとしても、ICTの使用については専門外です。だからこそ思うのは、生徒と一緒に担当者も学んでいけばよい、一生に作成しながら、そのサポートを行うでOK。

専門性が発揮できる部分はもちろん発揮すればよい。ただ、全てにおいて「先生は何でも知っている!」という気持ちはいらないと思う。

だからこそ、こういう手引書を用いて、

動画コンテストに応募する、またそれを担当するという先生方や生徒たちへ、少しでも役に立つ情報になったら良いなと思う。

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